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国立歌劇場博物館と演劇博物館 [観光]

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今回の旅行はとっても寒く、気温が0度を超えることはなかったので、昼間に出歩くといっても美術館、博物館を訪れるくらいでした。

国立歌劇場博物館は歌劇場そばにあり、ビルの一角を利用した小さな博物館です。

入り口を入ると左側には先にお亡くなりになったペーター・ホフマンを偲ぶ展示がありました。
(上の写真)
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数々の写真の他、
ウィーンでの公演記録(右写真)
訃報を伝える新聞などが展示されていました。













その隣には新制作公演「ドン・ジョヴァンニ」のキャスト表と旧プロダクションでタイトル・ロールを歌った二人の写真が・・・・・以下写真の写真です^^;
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2009年
今回の新制作でもタイトル・ロールの
ダルカンジェロ

そのまんまドン・ジョヴァンニ
似合いすぎ・・・・。

新制作の公演の感想はこちら




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2010年はフォレ

[猫]はオペラ界のジャック・ニコルソンだと思ってるのですが、
なんとなく雰囲気似てませんか?


この公演の感想はこちら







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展示室は一室しかなく、円形の壁一面に歴史が記載され、巨匠、名優達の写真、名前が並びます。











オペラやバレエで使用された衣装の展示も
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トゥーランドットの衣装                                   ボリスゴドノフの衣装





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演劇博物館も歌劇場からそれほど離れていない場所にあります。

ちょうどグルベローヴァの40周年の特別展示がありました。
これは1月9日まで開催されています。
1ヶ月前ハンブルグで40周年記念公演の「椿姫」を観たばかりですが、[猫]がウィーンを出発した日に楽友協会でも「椿姫」のコンサートがありました。









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一階に写真、資料、衣装等が展示された部屋とさまざまな公演映像のダイジェスト版が上映されている部屋があって、しばらく座って映像から流れるグルベローヴァの歌声を聴いてました

ロベルト・デヴェリューの映像

来日公演のバイエルンの演出は現代の衣装ですが、
9月お楽しみに。


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「魔笛」夜の女王









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ツェルビナッタの衣装










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「清教徒」
エルヴィラの衣装

公演の感想はこちら











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壁一面に出演した公演の写真パネルが・・・











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2階は常設展示でオペラ、バレエの他さまざまな舞台の衣装、小道具などが展示されてます。

写真の衣装はルチア・ポップ、アンヤ・シリヤが着用したオリンピアの衣装です。
展示が回転しているので少々ボケて写ってます。

ヘレンキームゼー城 [観光]

無事帰りました。溜まっているオペラ等の感想ですが、とりあえず見た順番に書きます。

30日は昼間ヘレンキームゼー城観光、夜「アイーダ」鑑賞です。このオペラ鑑賞で[猫]大笑いの勝手な勘違い・・・その2だったのですが、その話は次にします。
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ヘレンキームゼー城にはミュンヘンからプリーンというところままで列車で約1時間、そこからキームゼーバーンのミニSL,フェリーで城のあるヘレン・インゼルという島に行きます。
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ミュンヘンでプリーンまでの往復チケットを購入しようとしたら、駅員の人がバイエルン・カルテの方が安く行けると教えてくれました。ミュンヘン近郊1日乗り放題チケットです。
バイエルン・カルテをプリーンでキームゼーバーンの窓口で見せたら、ミニSLとフェリーの運賃が割引になりました。

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島に着くと近くにチケット売り場があり、リンダーホフ城同様にガイドが説明しながら見学するので、英語、ドイツ語を選びます。

城はそこから15分くらい歩いたところにありますが、馬車でも行けるようです。
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ヘレンキームゼー城は早い話、ベルサイユ宮殿のコピーです。
ブルボン王朝の絶対王政に敬意をいだいていたルードヴィヒⅡ世がルイ14世の記念式を挙行するために建造した城です。
このブルボン王朝への敬意はリンダーホフ城にも表れていました。


ヴェルサイユ宮殿より規模は小さいものの、中の豪華さには目を見張ります。
鏡の間ではたくさんのシャンデリアの鎖を伸ばしてシャンデリアを下ろし、何か作業をしてました。シャンデリアが降りている状態を見るのは初めて、ろうそくを点ける時はこうするんだとわかりました。
建築途中で資金難のため、完成してない部分もあるのですが、観光客の一人から今後完成させる計画はないのか、質問がありました。島にあるため費用がかかりすぎるのでないということです。
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この建物の一角がルードヴィヒⅡ世博物館になっています。
中にはヴァグナーの「ヴァルキューレー」「ローエングリン」「タンホイザー」「ニュルンベルグのマイスタージンガー」「さまよえるオランダ人」の小さな舞台セット模型がたくさん並べられています。
リンダーホフ城敷地内で見た「フンディングの小屋」内部と全く同じ模型もありました。
他にもルードヴィヒⅡ世がミュンヘン、イザール河畔に建設を計画したゼンパー設計の「ヴァグナー祝祭劇場」の模型も置いてあります。着工前にヴァグナー反対派のために計画は中止されたそうですが、バイロイトにある祝祭劇場はこのゼンパー案を元にしているそうです。
残念ながら内部の写真撮影は禁止のため、写真はありません。

ルードヴィヒⅡ世のお墓はミュンヘン、聖ミヒャエル教会地下にあります。翌日訪れましたが、たくさんの生花が手向けられていました。

リンダーホフ城 [観光]

旅行中、夜はオペラ鑑賞ですが昼間は観光したり美術館へ行ったり買い物したりで過ごしてます。
旅行計画で色々調べたり手配したりしていると、パソコンと付き合う時間に相当費やしてしまいます。観光等についてまでブログにすると・・・・パソコン磔の刑・・・・になってしまうので避けてますが、今回はワグナーに縁のあるルートヴィッヒⅡ世の城を訪ねましたので書くことにします。

ミュンヘンに来た目的はグルベローヴァの「ルクレチア・ボルジア」鑑賞とリンダーホフ城、ヘレンキームゼー城を訪れることでした。
ルートヴィッヒⅡ世の建てた4つの城のうちノイシュヴァンシュタイン城とホーエンシュヴァンガウ城は20数年ぐらい前に訪れたことがあります。それ以来、機会があれば残りの2つの城も行ってみたいと思ってました。
20数年も経ってしまったのですが、オペラに興味を持ってから訪れて良かったです。
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リンダーホフ城は29日がオペラのない日だったので1日かけてゆっくりと行きました。

チケット売り場で英語かドイツ語か聞かれますが、城内見学はガイド付きでまとまって見学するためです。

城自体はこじんまりとして、それ程大きな建物ではありませんが、中は豪華絢爛、特にマイセンに興味があるので、食事室のマイセン社のシャンデリアと飾り鉢などはため息ものでした。
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広大な敷地の中にルートヴィッヒⅡ世がターンホイザーを鑑賞するつもりで人工的に作った「ヴィーナスの洞窟」、ヴァルキューレの舞台をそのまま自然に設置した「フンディングの小屋」、パルジファルの「グルネマンツの隠れ屋」などがあります。

「ヴィーナスの洞窟」は城を正面に見て右の丘の上の方にあります。入り口も自然の岩のように見えます。入り口前に次の入場時間が表示してあり、英語もドイツ語も一緒に内部に入って見学、ドイツ語の後に英語でも説明してくれます。


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右の写真のように、舞台の前に池があり、ルートヴィッヒⅡ世が自身のボックスシートにと考えた金色のボートが浮かんでいます。観光客が立つ場所がオーケストラボックス、池の左側と舞台正面にゲスト用ボックスシート用に窪みがあります。
当時としては新しい技術が駆使され、水中照明、波動装置、回転ガラス板による降板指揮変更装置などが採用されているそうです。
赤や青に照明を変えて見せてくれます。


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ヴィーナスの洞窟から15分ほど歩きますが、オペラの舞台セットを自然の中に再現したという「フンディングの小屋」があります。ルードヴィッヒⅡ世から建築家C・ヤングへの依頼は「初演の舞台風景に忠実に」というものだったそうです。
中にはトネリコ木が中央にあり、小屋の大黒柱となっています。





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近くには「グルネマンツの隠れ屋」もあります。こちらは中はなにもありませんでした。


庶民の税金でよくこれほど趣味にお金を使えたものだとも思いますが、後世の人々にとっては大きな財産です。