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影のない女・・・BAYERISCHE STAATSOPER・・・2014/12/27 [オペラ]

 ブリュッセルからミュンヘンまでの移動は考えてしまったのですが、この公演が始まるのが午後4時と早く、直行便は午後の便しかなかったため、早朝デュッセルドルフまで出て、そこからの便で移動することにしました。なにせ冬のこと、遅れることは覚悟しなくてはいけません。案の定飛行機は1時間ほど遅れ、ミュンヘンに到着したら真っ白な世界でした。

Musikalische Leitung  Kirill Petrenko
Inszenierung  Krzysztof Warlikowski

Der Kaiser  Robert Dean Smith
Die Kaiserin  Ricarda Merbeth
Die Amme  Deborah Polaski
Der Geisterbote  Samuel Youn
Hüter der Schwelle des Tempels  Hanna-Elisabeth Müller
Erscheinung eines Jünglings  Dean Power
Die Stimme des Falken  Eri Nakamura
Eine Stimme von oben  Rachael Wilson
Barak, der Färber  Wolfgang Koch
Färberin  Elena Pankratova
Der Einäugige  Tim Kuypers
Der Einarmige  Christian Rieger
Der Bucklige  Dean Power
Keikobad  Renate Jett
BLOG7535.JPG

 冬場はイレギュラーがある可能性が高いので安席に限ります。それにバイロイトの音響が不満だったので、オケの音が直接聴けるところに席を取ったのですが、ここはそういった席で聴くとオケの音がゴツゴツと不愛想だということを忘れてました^^;

 それでもペトレンコ指揮の演奏にはしばしばゾクゾクとさせられるものでした。以前スカラでアルブレヒト指揮で聴いた『影のない女』は歌い方も比較的に譜面どおりで、メロディーが印象に残り、観客には大いにうけて、若者が帰り道にそのメロディーを口ずさびながらご機嫌で帰って行ったことが記憶に残ってますが、それとは明らかに異なる創り方でした。当然母国語であるドイツ語圏では言葉は重要で、歌手の歌い方もしばしば言葉を強調したり、歌い崩したりと、メロディが残るというより各シーンが印象に残る楽劇に仕上がってました。公演を行う地の観客の嗜好を考慮して創り上げるか否かは指揮者によって異なるかもしれませんが、アルブレヒト、ペトレンコ、それぞれ地に合った作品に仕上げていたようです。ペトレンコはベルリン・コーミッシュオパーでの経験もあり、ドイツで長く活躍していることもあって、すでにドイツ人と同じ感性なのでしょう。

 演出は前日のモネのドンジョに引き続きワルリコフスキですが、別にワルリコフスキの追っかけをするつもりはなく、興味のある公演を選んだらたまたまツヴァイマル・ワルリコフスキになってしまいました。
 手法は映像の他、床に反射鏡を使用したり、舞台両サイドのPROZも舞台として使用したりと前日のドンジョとほとんど同じなのですが、表現していることが抽象的、幻想的で、特に立体映像とゾクゾクするような音楽表現とが重なったときの相乗効果は息をのむような美しさがありました。子供が大勢出演するのも特徴的でしたが、中でも特筆しておきたいのがタカの被り物をした数名の男の子たち。このタカちゃん達が舞台後方で間隔を開けて座っている場面があるのですが、ほとんどじっとして動かず、それぞれが別々に時々首をクっと左右に回すのが本物のタカが洋服をきているように見えて[猫]でも鳥肌もの。アッパレ!タカちゃんたちのプロフェッショナルなタカぶりでありました。大勢の子供たちが舞台で溢れる様は生命をはぐくむことの素晴らしさに満ちたものでしたが、この公演の後、子供が登場してくる演出に接することが多く、子供を使うという手法はそれだけで前向きで良い演出と思えてしまうような、絆されるといった面があって、少々狡いような気もしないでもなかったひねくれ者の[猫]であります。皇帝夫妻、バラク夫妻が同じテーブルを囲んで幕が降りるのですが、それは最近の代理出産を連想させるものでもありました。

 歌手も全員好演でしたが、カーテンコールで最も多く賞賛を浴びていたのはバラク夫妻。
 パンクラトヴァはスカラでも同役を歌っていて、そのときの感想で普通なのがよいと意味不明な表現で書いてしまいましたが、それは自然体ということで、今回も歌い方は変えても自然体は変わらぬ魅力でした。
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サンフランシスコ人

1976年のサンフランシスコ歌劇場の『影のない女』.....

http://archive.sfopera.com/reports/rptOpera-id674.pdf

当時のオペラ界を代表する人たち.....サンフランシスコ人はここに住んでいませんでした.....残念....残念....

by サンフランシスコ人 (2019-09-12 01:33) 

kametaro07

サンフランシスコ人さま
 なんといっても真っ先に目に飛び込んだのがカール・ベームの名前。残念....残念....というお気持ちお察しします。
by kametaro07 (2019-09-14 22:01) 

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