ポリフェーモ・・・Felsenreitschule・・・2019/6/8 [オペラ]
旅の目的の公演。
午後3時開演に間に合うようにミラノから当日移動となると、飛行機のキャンセル、遅延、ミュンヘンーザルツブルク間の鉄道工事など、さまざまなリスクがあるので、前日の死の都は諦めようかと迷ったのですが、何もないことを願っての当日移動でした。
これが心配した通りでミュンヘンーザルツブルク間工事。もうここまでくるとスカラの日程の変更云々だけではなく、いかにの普段の行いが悪いか、性格が悪いか、あるいは両方悪いかということ。ミュンヘンから2回乗り換えで普段の倍の時間を要しての移動で、しかも最後の列車は日本の通勤時なみの混雑で疲労困憊。
これで公演に間に合わなかったら少しは同情されるだろうに、なんとか間に合ってしまったのがの行いの悪さも性格の悪さも中途半端。更には間に合ったのに何をブツブツ言ってるんだと思わないでもありません。
でも若くないから、こういうの後でくるのヨ。<(_ _)>
George Petrou Conductor
Max Emanuel Cencic Director
Yuriy Mynenko Aci
Julia Lezhneva Galatea
Max Emanuel Cencic Ulisse
Pavel Kudinov Polifemo
Sonja Runje Calipso
Dilyara Idrisova Nerea
Armonia Atenea
バルトリが芸術監督を務める聖霊降臨祭のプログラムの一つですが、これはツェンチッチが所属するパルナッソス制作の公演です。聖霊降臨祭の今年のテーマが『ファリネッリとその友人たち』、そしてポルポラの『ポリフェーモ』は著名なカストラート、ファリネッリのために書かれた作品ということで上演の運びとなったのでしょう。
それにしても間に合って幸いでした。行いの悪さも性格の悪さも中途半端で何より。なんといっても上演機会の少ないポルポラの作品、しかもユリアちゃんが出演とあって少しでも聞き逃したとなれば後悔しきりとなるところでした。
ガラテア役のユリアちゃんの技巧を駆使しながらも情感溢れる歌声に、移動の疲れなど一瞬に吹き飛んでしまいました。そんなユリアちゃんが抜きんでていた感があったとはいえ、他の出演者もそれぞれ好演。久しぶりにディリアラちゃんを聴けたのも嬉しかったのですが、もう少し小さな劇場のほうが彼女には合っているかもしれません。
光っていたのはレジネヴァの歌唱だけでなく、ツェンチッチの演出。背景に波の映像を映し出し、大海原に浮かぶ孤島が舞台。広い舞台全体からすると5分の1にも満たないほどのスペースしか使用してなかったのですが、これが視線を動かすことなく、スポットライトで浮かび上がった孤島に集中できて思いのほか効果的でした。冒頭で嵐の中鳴り響く雷鳴。雷といえばゼウス。つまりゼウスがウリッセをポリフェーモ退治のために神の世界に導いたと想像できる幕開け。その他にもあちこちになるほどと思わせるウィットとユーモアのセンスが垣間見れ、シンプルなセットを含めてツェンチッチのセンスの良さが窺えた演出でした。
ポルポラはヘンデルやヴィヴァルディと同様、歌唱技術を堪能できるのですが、音楽そのものはより素朴な印象でした。演奏がその素朴さそのままに様式感を保っていたのが心地よく、歌手の歌声を彩っていたのも好感度大でした。
なんだかんだあっても、この公演を鑑賞できたことで全て報われた気がしました。
午後3時開演に間に合うようにミラノから当日移動となると、飛行機のキャンセル、遅延、ミュンヘンーザルツブルク間の鉄道工事など、さまざまなリスクがあるので、前日の死の都は諦めようかと迷ったのですが、何もないことを願っての当日移動でした。
これが心配した通りでミュンヘンーザルツブルク間工事。もうここまでくるとスカラの日程の変更云々だけではなく、いかにの普段の行いが悪いか、性格が悪いか、あるいは両方悪いかということ。ミュンヘンから2回乗り換えで普段の倍の時間を要しての移動で、しかも最後の列車は日本の通勤時なみの混雑で疲労困憊。
これで公演に間に合わなかったら少しは同情されるだろうに、なんとか間に合ってしまったのがの行いの悪さも性格の悪さも中途半端。更には間に合ったのに何をブツブツ言ってるんだと思わないでもありません。
でも若くないから、こういうの後でくるのヨ。<(_ _)>
George Petrou Conductor
Max Emanuel Cencic Director
Yuriy Mynenko Aci
Julia Lezhneva Galatea
Max Emanuel Cencic Ulisse
Pavel Kudinov Polifemo
Sonja Runje Calipso
Dilyara Idrisova Nerea
Armonia Atenea
バルトリが芸術監督を務める聖霊降臨祭のプログラムの一つですが、これはツェンチッチが所属するパルナッソス制作の公演です。聖霊降臨祭の今年のテーマが『ファリネッリとその友人たち』、そしてポルポラの『ポリフェーモ』は著名なカストラート、ファリネッリのために書かれた作品ということで上演の運びとなったのでしょう。
それにしても間に合って幸いでした。行いの悪さも性格の悪さも中途半端で何より。なんといっても上演機会の少ないポルポラの作品、しかもユリアちゃんが出演とあって少しでも聞き逃したとなれば後悔しきりとなるところでした。
ガラテア役のユリアちゃんの技巧を駆使しながらも情感溢れる歌声に、移動の疲れなど一瞬に吹き飛んでしまいました。そんなユリアちゃんが抜きんでていた感があったとはいえ、他の出演者もそれぞれ好演。久しぶりにディリアラちゃんを聴けたのも嬉しかったのですが、もう少し小さな劇場のほうが彼女には合っているかもしれません。
光っていたのはレジネヴァの歌唱だけでなく、ツェンチッチの演出。背景に波の映像を映し出し、大海原に浮かぶ孤島が舞台。広い舞台全体からすると5分の1にも満たないほどのスペースしか使用してなかったのですが、これが視線を動かすことなく、スポットライトで浮かび上がった孤島に集中できて思いのほか効果的でした。冒頭で嵐の中鳴り響く雷鳴。雷といえばゼウス。つまりゼウスがウリッセをポリフェーモ退治のために神の世界に導いたと想像できる幕開け。その他にもあちこちになるほどと思わせるウィットとユーモアのセンスが垣間見れ、シンプルなセットを含めてツェンチッチのセンスの良さが窺えた演出でした。
ポルポラはヘンデルやヴィヴァルディと同様、歌唱技術を堪能できるのですが、音楽そのものはより素朴な印象でした。演奏がその素朴さそのままに様式感を保っていたのが心地よく、歌手の歌声を彩っていたのも好感度大でした。
なんだかんだあっても、この公演を鑑賞できたことで全て報われた気がしました。
2019-11-07 14:16
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