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ホフマン物語・・・新国立劇場・・・2013/12/7 [オペラ]

指揮 フレデリック・シャスラン
演出・美術・照明 フィリップ・アルロー
ホフマン アルトゥーロ・チャコン=クルス
ニクラウス/ミューズ アンジェラ・ブラウアー
オランピア 幸田浩子
アントニア 浜田理恵
ジュリエッタ 横山恵子
リンドルフ/コッペリウス/ミラクル博士/ダペルトゥット マーク・S・ドス

久しぶりにホフマン物語を聴きたかったので行ってきました。

演奏が重めで演出も派手さの中にどこか退廃的暗さがあり、以前チューリッヒで観た粋で洒落た演出とは印象が違うと思いつつ観てましたが、結末で納得。

チャコン=クルスはこの夏マントヴァ役で聴いたばかりです。
今回もその時と同様、演出にそった役の雰囲気を創るのが上手く、自暴自棄的ホフマンを熱演してました。
ただ役に没頭しすぎのせいなのか?歌の方は一生懸命がんばります状態で、聴いていて不安になることがしばしばというのも一緒。
それでもここぞというところはバッチリと決めてくれるので、一生懸命さとキャラで好感度アップのタイプです。

日本人の出演者はそれぞれ充実した歌唱を披露してましたが、少々気合入りすぎに聴こえたのは一生懸命頑張ります状態が他の出演者にも伝染したのか?

そんな中、余裕で好演していたのがブラウアーとドス。
ブラウアーはバイエルンのアンサンブルなので当然といえば当然かもしれませんが、余裕があるからこそ耳に心地よく、なおかつ自然な劇的信憑性を伴ってました。
最後の結末で優しさの中にゾクっとするようなクールさが見えたのが印象的でした。

ドスがオランピアの場面で鬼太郎のオヤジを大勢くっつけてたのは笑えましたが、どの場面でもキーパーソンとしての役割をきっちりとはたしていてくれたからこそ公演全体がひきしまった印象で終わったのではないかと思います。

演出も大きな不満などないのですが、ときどきショーのようなダンスがあるのが一昔前の手法でなんだかダサイと思ってしまうのは[猫]だけでしょうか?
新国はそれほど頻繁に来ているわけではないのですが、なぜかしょうもないダンスが目につくことがしばしば。
トリイゾでもひょっこりひょうたん島みたいな連中が場違いに乱入していたような?
今回もアントニアの死の場面でバイオリンを持ちながらダンサーが踊るのが鬱陶しかった気がしてしまったのでした。


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