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死の都・・・新国立劇場・・・2014/3/15 [オペラ]

指揮:ヤロスラフ・キズリング
演出:カスパー・ホルテン
【パウル】トルステン・ケール
【マリエッタ/マリー】ミーガン・ミラー
【フランク/フリッツ】アントン・ケレミチェフ
【ブリギッタ】山下牧子
【ガストン/ヴィクトリン】小原啓楼
【ユリエッテ】平井香織
【アルバート伯爵】糸賀修平
【リュシエンヌ】小野美咲

コルンゴルト若干23歳の作品というのですから天才です。
シュトラウスとプッチーニに影響を受けたとのことですが、本当にシュトラウス、時々プッチーニでなるほどと思ってしまいました。

全てはパウルの幻覚、幻想。
ほんのひとときのまどろみ。
変化のない空間で何かが動くと観る側の視線はそこに集中し、ふと気づくといつの間にか人が現れていたり、いなくなったり。
まるでマジックのような空間で、観ている側も不思議な感覚になったのでした。

パウルはジークフリートなみのスタミナのほか高音も要求される難役だということに加えて、ゆっくり目の演奏だったのでさらに大変だったのではないでしょうか。
そのせいか否か、ケルルは最初抑え気味に思えましたが、最後までしっかりと決めてくれて、ジーンとさせてくれました。

初日は3月12日。
震災のあった11日の次の日でした。
失ったものを追うのはよそう・・・・
残されたものの中から幸せを見つけよう・・・・
部屋を去るパウルに、震災で大切なものを失った人たちの痛みが重なりました。
震災の痛みはとても推し測ることのできないものだろうとも思いつつ、これからも毎年3月になれば思い起こさずにはいられないでしょう。


惜しむらくは最後のフライングの拍手・・・(vv。

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