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イドメネオ・・Teatro alla Scala・・・2019/6/6 [オペラ]

 ドホナーニの降板はベルリンのサロメに続き2回目。ご高齢とあって今後機会が訪れるだろうかと思うと残念ではありますが、ファソリスが代わって指揮を執るとあれば文句はありません。
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Direttore Diego Fasolis
Regia Matthias Hartmann

Idomeneo Bernard Richter
Idamante Michèle Losier
Arbace Giorgio Misseri
Ilia Julia Kleiter
Elettra Federica Lombardi
Gran Sacerdote Krešimir Špicer
Voce di Nettuno Emanuele Cordaro
Due Cretesi Silvia Spruzzola, Olivia Antoshkina
Due Troiani Massimiliano Di Fino, Marco Granata
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 演奏は劇的かつ流れが美しく、ノーストレス。
 日本でもお馴染みのリヒターがタイトルロール。熱演熱唱で役に没頭、大役を立派に勤めてました。
 イダマンテ役の人は素朴な少年という印象。
 個人的に今回最も印象的だったのがイリア役クライターとエレットラ役のロンバルディ。適材適所とよく言いますが、ここまでハマる人はそういないのではないかと思うほど。二人共演出などなくても、つまり目をつぶって聴いているだけで、それぞれの性格、どんな状況にあるかまで伝わる歌唱でした。
 クライターは繊細な表現で囚われの身の悲しみやイダマンテへの愛など複雑な心のひだを映し出し、品よく可憐なイリアを好演。
 ロンバルディはクールでまろやかな歌声ながらも、内なる炎のような執念と怒りがにじみでた歌唱は見事。圧巻だったのが最後のアリアで、脳裏に浮かんだのはヘルリツィウスが歌うエレクトラ。もちろんシュトラウスを歌う声質ではなく、姿もヘルリツィウスとは似たところなどないのですが、間違いなく同一人物、史上名高い烈女でした。カーテンコールでも最も称賛を受けていたように感じたのですが、イタリア人とあって言葉のニュアンスにも秀でていたのでしょう。

 演出はクレタをイメージするセット。正直あまりピンとこず。

 音楽面だけでも充分満足でした。
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