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こうもり(コンサート形式)・・・Oper am Dom・・・2013/12/31 [オペラ]

 ケルンに来るのは何年ぶりかと考えたら・・・
たぶん30年ぶり・・・・(メ・ん・)?・・・たぶん・・・
なんだかボケ老人そのものですが、それ以来行ってないと思うのです。

 当時、酸性雨の問題で真っ黒に溶けかっかっていた大聖堂は修復が進み、一部モザイクのように新しい石がはめ込まれて健康を取り戻してました。
日本は気候の恩恵といったところで、台風や梅雨で酸性雨が薄まるため、その当時大きな問題になったのは北海道など降雪地域で、スパイクタイヤ粉塵による大気汚染によるものでした。
しかし、昨今の中国からの大気汚染は要注意ですね。

Leitung Gerrit Prießnitz

Gabriel von Eisenstein Bo Skovhus
Rosalinde Simone Kermes
Frank, Gefängnisdirektor Ulrich Hielscher
Prinz Orlofsky Vesselina Kasarova
Alfred Mirko Roschkowski
Dr. Falke, Notar Miljenko Turk
Dr. Blind Ralf Rachbauer
Adele Claudia Rohrbach
Ida Gloria Rehm
Frosch Burghard Braun
Chor Chor der Oper Köln
Orchester Gürzenich-Orchester Köln

 ケルン歌劇場は修復中ということで、駅のすぐそば、もともとミュージカルのために作られた劇場での公演でした。

 しかし・・・
外観からしてスチールとガラスとテントで建てられたシンプルな近代的建物
とてもオペラやクラシック向きではなさそうなのが不安・・・・
中も階上で大勢が動くとガタガタという音が下に伝わってくるという有様。

『こうもり』のコンサート形式なんて面白くなさそうと思いながらもキャストが最高なので聴きにきたわけですが、その点に関しては全くの杞憂でした。
上手にソファーや机などのセットが置かれ、オケの回りの空間を使って出演者たちが演技したのでほとんど演出つきの公演の感覚で観れました。
衣装もお洒落でロザリンデ役のケルメスの衣装などは前がミニ、後ろがロングのキラキラした華やかさ。
オケのコンマスが女優さんのように素敵だったのですが、フランクが踊りに連れ出すという洒落た演出もありました。

ところが劇場の建物の不安はやはり現実に・・・・
中央で歌っていると気にならないのですが、下手の端で歌うと上手から声が強く聞こえる~~~~~/(-_-)\
これは平衡感覚がおかしくなって気持ち悪い・・・(||´Д`)o
全く音響技師はなんてことしてくれるのヨ・・・・
と以前も何回か書いたことがあることをまた書かなくてはいけないハメに・・・・。
チケット購入の段階で席があまり残ってなく、上手の端から数えたほうが早い席だったからかもしれませんが、いかにも上手にあるスピーカーから聴こえてくるというのは\(●o○;)ノ

そのうちポン・・・・パン・・・・・バン・・・となんだかピストルみたいな音がどこからか聞こえ・・・・・
もしや・・・・
この日は大晦日、まさか外で花火やっているとか?(ーー;)
はーい(^0^)/
休憩で外に出てみたら爆竹だったわけ。

なんだかな・・・・( ´・_・`)
せっかく最高のキャストなのに・・・・
音響技師云々の問題以前にこの劇場でオペラをやること自体無理がありそう・・・
箱は重要です。
でもここで『運命の力』とか『サムソンとデリラ』もやるというのですから、音響技師さんには上手くやっていただきたいものです。

久々の脱力平目状態・・・・
ダラ~~~~~っとして頭を後ろにつけながら見てたら時差で睡魔が・・・・・(。-_-。)

でもこの公演はオペレッタ!
楽しみましょう精神満載。
もちろん字幕はないので、笑いについていけないことは多々あるのですが、フロッシュはバカウケ。
ケルメスは歌いながら手拍子を観客に求めて余裕でノリノリ!
さすがスコウフスやカサロヴァをはじめ出演者全員上手いから『シャンパンの歌』はノリの良さも極上!
その歌声は洗練されたなめらかな振幅が心地よく、爽快!
たまにパンパンと外から聴こえてくる爆竹の音までもが合いの手に聞こえてきて(≧∇≦)
笑うしかないヨ(^0^)/
でした。

オペラハウス修復中はそれに匹敵する施設が他にあるはずはなく、どこの団体も苦労するに違いないですが、さまざまな問題があっても、地元にオペラが無くなるのはありえないという土地柄であることは想像に難くありません。
年末恒例の『こうもり』はオペラハウス修復中だからこそ、今のケルンの『こうもり』を最高のキャストで楽しもうという地元の精神がうかがえた公演でした。
いわゆるウィーンの上流階級の喜劇といった優雅な雰囲気とは異なる『こうもり』でしたが、思い出に残る『こうもり』となりました。

ケルメスは次回はお得意のバロックで聴きたいものです。


爆竹は夜中1時か2時くらいまで続いてうるさいのなんのって/(-_-)\
次の日の朝、大聖堂前の広場は爆竹の残骸でいっぱい・・・・
環境問題にうるさいお国柄なのだからこの残骸もトットと片付けてネ。
それ以前に危ないから規制したほうがよいのではないかとも思えたのでした。


 
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サンジ

同じ場所にいましたか!ライプツィヒからケルンへの移動だったのですね。会場のどこかですれ違ったかな。ロビーが狭くてごった返していましたから、日本人がいたとしても気が付きませんでしたが。でも、今回も共有できて良かったです。

私も、音響や外の音漏れについて、「仕方がないよなー」としつつ、やれやれと思いながら聴いてました。

セリフのおかしさで他のお客さんが笑っているのに、我々はそれで笑えないのは悔しいもんですね(笑)。

翌朝の花火の残骸、まるで連射ミサイル砲みたいなのがあちこちに転がっていて、あれじゃうるさいわけですよねー。

名前変えましたけど、今年もよろしくお願いしまーす。
by サンジ (2014-01-05 12:43) 

cachaca

kametaroさん
やっぱり年末はお出かけでしたか。スコウフス(私好きです)はぴったりでしょうねー。でも「こうもり」は時事ネタを加えてるのが多いですから、ドイツ語がわからないとツライです(私も一度ウィーンで観ました)。

ケルンは9月に行った時も歌劇場は修理中でした。駅のそばというのはケルンフィルハーモニー(だった?)のコンサートホールのことですか?あそこは外観からして、なんかヒドかったような・・・(^^;
by cachaca (2014-01-05 15:04) 

kametaro07

サンジさま
hbrmrsさまというお名前がなくなるのはいかにも寂しい。
あそこですれ違った日本人らしき方は3名、カップルのお二人と劇場前で終演後写真を撮っていた方だけでした。
サンジさまでしたか?
今年もよろしくお願いします。
by kametaro07 (2014-01-05 20:04) 

kametaro07

cachacaさま
スコウフスを久々に聴きたかったのです。
コジのアルフォンソのときは一癖も二癖もある感じでしたけど、喜劇で印象が変わっても上手いですよね。
何回も聴きたくなります。
駅のそばといっても大聖堂とは駅をはさんで反対側にある近代的な劇場でフィルハーモニーとは別です。
修復中は仕方ないのでしょう。
by kametaro07 (2014-01-05 20:20) 

アルチーナ

昨日はどうもありがとうございました。
公演楽しんできました!席も大変見やすかったです。
おお!こうもりはこのキャストの公演でしたか!豪華ですね♪
外の音が漏れ聴こえるだけでなく、スピーカーの使い方が悪かったようで
残念でしたね。
アルタセルセ公演の時はそういう話を聞かなかったので、
あまり歌手もあちこち動かないで歌っていたのかも。。。
オペラ公演だったら演出で動きが決まってるから対処できるのかしら??
まあ、仰るように改修中は仕方がないのかもしれませんね。

次の遠征レポも楽しみにしております♪
by アルチーナ (2014-02-02 15:24) 

kametaro07

アルチーナさま
こちらこそありがとうございました。
色々とお話できて楽しく過ごさせていただきました。
ケテワンちゃんとウリさまは聴きたかったのですが、またの機会があることを期待します。
by kametaro07 (2014-02-04 20:25) 

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