ダフネ・・・Musiikkitalo・・・2013/8/17

急いで書かないとスカラの日本公演が始まってしまうとちょっと前に気づいた　←亀
少し巻きます。

さて、Musiikkitalo・・・・どこでしょう？


The Orchestra and Choir of the Finnish National Opera
Conductor: Susanna Mälkki
Chorus master: Marco Ozbic

Peneios – Jyrki Korhonen, bass
Gaea – Lilli Paasikivi, mezzo-soprano
Daphne – Soile Isokoski, soprano
Leukippos – Ladislav Elgr, tenor
Apollo – Scott MacAllister, tenor

ヘルシンキ・フェスティヴァルの公演です。
この旅行はほとんど観光気分。
一番の目的はストックホルムのドロットニングホルム劇場で、機会があれば一度訪れたいと思っていたのですが、休みがとれたので行ってきました。
この公演は言わばついでのようなものですが、ついでにしては願ったり叶ったり。
『ダフネ』を聴きたかったのでした。

舞台の後ろ側にも観客席があるホールで、オケの周りに歌手の人達が動くスペースがあり、後ろ側と両サイドのスクリーンには雲の映像が映し出され、アポロが歌うときには太陽が映し出されました。
字幕もそこに映し出されましたが、当然ながらフィンランド語のみ。

タイトルロールはベテラン、フィンランド出身のイソコスキ
一度聴いてみたいと思っていた人なので、こちらも願ったり叶ったりでした。
想像以上に可憐な声でダフネのイメージにピッタリ。
もちろんそれだけでなく表現力もさすがで、ロイキッポスの死を嘆く《おお私のロイキッポス》は素晴らしく、最後のpなどは絶品。
つい最近、『エレクトラ』の感想で、お嬢系だけ歌ってシュトラウス歌いといってしまうのとはわけが違うと書いてしまいましたが、こうしてイソコスキを聴くと、お嬢系だけでもシュトラウス歌いの代表格でしょう！・・・と二枚舌のです。
（でもダフネはバラやアラベラのようなお嬢系とは違いますね。）

ロイキッポス役のエルグルは若いイケメン。
凄く感情移入して歌っていて死の場面では演技が伴ってました。、
アポロ役はベテランの人でしたが、こちらも丁寧にしっかりと歌いながらアポロの心境の変化が伝わるものでした。

指揮者は女性で若い人に見えたのですが、大音量になると少々音が混濁して聴こえてしまったとはいえ、抑揚の取り方が上手く、十分にダフネの劇的な美しさを引き出していて満足した公演でした。

カーテンコールは賞賛に満ちてましたが、観客で写真を撮る人は皆無。
郷に入らば郷に従え。


猛暑の日本を脱出して北欧で優雅な避暑
とはいかず・・・・17℃しかなかったの・・・・ハハ(^-^)/

コメント 2

ヘルシンキに行っていたのですか！？
驚きでした。
ヘルシンキ・フェスティバルなんてのをやっているのですね。知りませんでした。今後、念頭に置こうっと。

ダフネ、いいじゃないですか～。いい曲ですよねー。大好き。
イゾコスキ良かったですか。
昨年デズデモナを聞いた時は「もう終わった」と思ったのですが、どっこいまだまだでしたか。基本的には名歌手ですものね。

マカリスター、私も以前にベネチアで彼のアポロを聞いたことがあります。
ダフネ上演が世界的に稀なので、アポロがレパートリーに入っているマカリスターは、お呼びが掛かりやすいということでしょうか。

１７度は寒い！（笑）
by hbrmrs (2013-09-05 21:54) 

hbrmrsさま
　もちろん私もヘルシンキ・フェスティバルなんて知りませんでしたが、オペラベースで調べてダフネを見つけたのです。
ダフネはいいですよねー。
フェスティバル自体はクラシックだけでなく、演劇、ダンスなども含めた広範囲のフェスティバルのようです。
　イゾコスキはもう良い時は過ぎているだろうとそれ程期待してなかったのですけど表現力はさすがでした。
でも以前をご存知だと物足りないと感じるところはあるかもしれません。
　私が聴いたことのあるアポロはランス・ライアンだったので、マカリスターは凄くしっかりと丁寧に歌っていると思っちゃいました＾＾；
ライアンのうり坊型アポロも良かったですけどネ。
by kametaro07 (2013-09-06 20:35)