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トスカ・・・プラハ国立歌劇場来日公演・・東京文化会館・・2011/10/15 [オペラ]

トスカ:ノルマ・ファンティーニ
カヴァラドッシ:ピエロ・ジュリアッチ
スカルピア:ミケランジェロ・カヴァルカンティ
指揮:ジョルジョ・クローチ
管弦楽:プラハ国立歌劇場管弦楽団

キャスト表がなくなってしまい、おそらくこのキャストであっていると思うのですが・・・?

オリジナルではエヴァ・マルトンが出演とあってチケットを購入したものの、来日キャンセル。
でもファンティーニも聴いてみたい人だったので、それほどがっかりもせず。
ただ来日公演が続いて少々食傷ぎみで臨んだ公演でしたが・・・

「トスカ」実演鑑賞3回目にしてようやくイメージどおりのトスカにめぐり合えました。
ファンティーニの歌声はトスカの嫉妬深さが窺える場面でもどこか愛らしさが保たれ、立ち振る舞いも女性らしい優美さを失いません。

ミュンヘンのボンディ演出の公演とフィレンツェ来日公演では、番張り疑惑の歌姫トスカでしたから^^;
スカルピア殺害後にソファに寝そべって扇子であおぐ???
肩で風きって堂々と部屋を出て行く???
演出は基本的にはどうでもよいのですが、「してやったり・・・」という演技では・・・
悲劇も自業自得!でしょ?

動揺しながらもスカルピアの胸にそっと十字架を置き、小さく十字をきる。
この公演の演出は極めてオーソドックスだったのですが、古典的な演出、現代的演出にかかわらず、殺害後にはこのように信仰心、あるいは罪の意識を垣間見せる表現であってほしいものです。

カヴァラドッシ役のジュリアッチは泣きの入り具合が絶妙。
役に集中した熱唱でこちらも満足。

スカルピア役のカヴァルカンティがハイ・バリトンで、始めのうちこそ、ちょっとイメージがあわないようにも思えましたが、立ち姿や雰囲気が冷淡さをかもし出していて、違和感なく聴いていられました。

演奏が本場イタリアと比べたら重いのかもしれませんが、自然な抑揚で歌声と重なり、一体となって作品の美しさをしっかりと伝えていた公演でした。

今年鑑賞した来日公演の中でベスト3に入る公演だったと思います。

東欧の歌劇場ということでチケット代はとてもリーズナブルだったわけですが、あらためてメトやボローニャのチケット代はいったいなんだったのか?と考えてしまいました。
震災後のやむを得ない事情はあるとはいえ、豪華キャストを売りにした公演があれほどもろいとは・・・・
歌手はそれぞれしっかりと歌っているのにチグハグ、バラバラ、おそ松くん(vv。。だったものもありましたからネ。
有名歌手の歌声を味わうだけならリサイタルの方が良いのでしょうが・・・
聴いてみたい人が来日となれば、これからも懲りずに買ってしまうでしょうか???
たぶんナイ。
ナイと思う。
ナイはずがアル。
どっちやねん???

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