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ルサルカ・・・新国立歌劇場・・・2011/11/26 [オペラ]

【指揮】ヤロスラフ・キズリンク
【演出】ポール・カラン

【ルサルカ】オルガ・グリャコヴァ
【イェジババ(魔法使い)】ビルギット・レンメルト
【王子】ペーター・ベルガー
【ヴォドニク(水の精)】ミッシャ・シェロミアンスキー
【外国の公女】ブリギッテ・ピンター
【森番】井ノ上 了吏
【料理人の少年】加納悦子
【第一の森の精】安藤赴美子
【第二の森の精】池田香織
【第三の森の精】清水華澄
【狩人】照屋 睦

【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

簡単にいうとディズニーのファンタジーでした。
良い意味80%、よくない意味20%。
良い意味というのは色彩や照明が美しく、少女の夢物語にした演出が誰にでも楽しめるということ。
よくない意味というのは深い味わいに欠けるような物足りなさが残ったこと。
よくない印象になってしまったのは最後の拍手のフライングも原因のひとつですが・・・
本当に勘弁していただきたいのですが、ガクっとチープな印象になるのですよ・・・
拍手のフライングのおかげさまで。。。。

いったい何に拍手なさっているのですか?フライング族の皆様。。。
意味がわかりませーーーーーん[むかっ(怒り)]
指揮者も演奏者も最初の一音から最後の一音まで表現しているという感覚はお持ちでない???
それ以前に作曲家が最初の一音から最後の一音まで熟慮して作り上げたという感覚もお持ちでない???
余韻を味わうという感覚もお持ちでない???

フライング拍手に対してガミガミババァと化してます・・・
畳の上を土足で上がられているような悲しさが残るのですヨ。

軽いオペラやコメディ、グルベさまやバルトリさまのお見事なコロラトゥーラの後ではさもありなんですが、やたらくたら拍手するフライング族ってトンチンカンなのか?アンポンタンなのか?チンプンカンプン。
ワグナーでやってみー・・・袋叩きでっせ・・・ははは^^。

こういったことはド素人の[猫]ごときがニャーニャーギャーギャー言ってもなんの影響力はなし。

そこで疑問に思うのは、偉い評論家の先生方はこのような状態を、我関せずと容認し続けておられるのか?ということ。
まさかフライング族だったりして?・・・・これは暴言、失言・・・失礼しました。
どなたか「フライング族を一掃する会」でも設立して意味不明の拍手の撲滅運動をしていただけないものでしょうか?
と、この嘆かわしい現状を偉い先生のせいにして、先生方にはとんだトバッチリかもしれません。
自分で会を設立すればよいじゃないかという話にもなりそうですが、貧乏暇なし、それ以前に器が小さいし、毛が生えているとはいえノミの心臓なので無理です。

劇場側もアナウンスで徹底しているとは思うのですが・・・・
とにかくオペラに行ってイヤな気分になるくらいなら行かない方が良いし、行ってもまともに聴かせてもらえないなら行く価値もないので、自然に足が遠のきます。
評論家の皆様、ならびに劇場関係者の皆様には、フライング族一掃のため、更なるご尽力をいただきたく、謹んでお願い申し上げます。

さて公演の話にもどって・・・
タイトル・ロールのグリャコヴァが濃厚な声を逞しく見事に響かせていたのですが、力づくで出してますといいう声になってしまうときがあって、この役に合っているかは?
演奏もディズニーのような明るさとパワーがあったので、元気なルサルカを求めたのか?
演奏についてはファンタジックな演出と合っていて良いと思えたのですが、グリャコヴァのパワフルさは少々浮き気味に思えてしまいました。

一方相手役のベルガーがなかなか良くて、声の美しさが頼りない身勝手な王子に合っていて、好感がもてました。

でもなんといっても、このファンタジーに一番溶け込んでいたのはレンメルトでしょう。
数年前にチューリッヒで観た「セメレ」でも、歌はしっかり、大柄で舞台栄えする上に、表情や身のこなしもインパクトがあり、タダものでない存在感でした。
今回はディズニーの絵本から飛び出してきて、このファンタジーを創りあげているかのよう。
まさに魔法使いでした。

日本人の歌手の皆さんも好演で、見応え、聴き応えのある公演だったと思います。



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コメント 4

hbrmrs

こんにちは。ご無沙でしたねー。再開をお慶び申し上げます。(でも、またすぐに籠ってしまうのですか?(笑))

フライング族に対するご意見、同感でございます。
ほんとうに胸ぐら掴んで「どういうつもりだ?」とやりたい心境です。

ほかにも、演奏中のいびき、キャラメルの包み紙開封音、後ろの人が見えない前のめり、体や指の揺さぶり・・・公演には様々な迷惑が潜んでいます。本当に困ったものです。もっとも、こういう問題は日本だけにとどまりませんが。

ところで、そろそろご旅行が迫ってまいりましたね。
お互い無事にミラノにたどり着き、素晴らしい公演を味わえますように。
気を付けて行ってきましょう。
by hbrmrs (2011-12-25 11:07) 

galahad

kametaroさん、おひさしぶり~。 お仕事が忙しいのですね、でもお元気そうで良かったです。
この頃私の行く演奏会で目に(耳に?)つくのは、フライング拍手よりhbrmrs師匠がおっしゃっている中の「いびき」です。 お疲れで快い演奏に寝てしまうのかもしれませんが、ぐ~ぐ~とうるさいこと。
先日はすぐ前の席で指揮をされている方がいて、目ざわりでした。 あんたは副指揮者か!
今年は雪は大丈夫みたいですね。 お出かけお気をつけて、良いお年を!
by galahad (2011-12-25 11:33) 

kametaro07

hbrmrsさま
大変ご無沙汰いたしました。
>でも、またすぐに籠ってしまうのですか?
おそらく1月中旬以降はお籠りもやむをえない状況になるのではないかと?
ただ単に要領悪い情けないヤツなのですが^^;

>旅行
冬場は雪による交通混乱が最大の懸念です。
昨年、ヨーロッパは雪で大混乱でしたから。
でも予報によると今年中は大丈夫のようですね。
お互い充実したオペラ三昧旅行になりますように。
by kametaro07 (2011-12-25 16:44) 

kametaro07

galahadさま
おひさしぶりです。
なんのことはない、慣れない仕事でアタフタしているだけなんですけど^^;

>すぐ前の席で指揮をされている方がいて、
笑えます・・・が、実際目の前にいたら、それはムッとしますね。

どうぞ良い年をお迎えください。
来年もよろしくお願いします。
by kametaro07 (2011-12-25 16:50) 

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