ワーグナーの夕べ・マリインスキー劇場来日公演・サントリーホール・2011/2/15 [コンサート・リサイタル]
指揮:ワレリー・ゲルギエフ
歌劇『ローエングリン』第1幕への前奏曲・第3幕への前奏曲
歌劇『タンホイザー』序曲
舞台神聖祝典劇『パルジファル』第3幕
コンサート形式
パルジファル:セルゲイ・セミシュクール
グルネマンツ:ルネ・パーペ
アンフォルタス:エデム・ウメーロフ
マリインスキー歌劇場管弦楽団・合唱団
文化会館も空席が目立ちましたが、今日も入りは6,7割といったところ。
今年の来日公演ラッシュで全部はお付き合いできないということでしょうか?
「影のない女」では間近の金管に敗北^^;最初のギクシャク感もあって本来のマリインスキーの良さが分からずに終わってしまったようで消化不良でしたが、今回でその美しさを垣間見れたように思えました。
最初、印象的だったのは弦の音色の繊細さ。
一方、金管は今日も元気一杯^^;
金管の配置は右奥で席からは一番遠かったのですが、他の全ての楽器を飛び越える・・・・
柔と剛のコントラストの妙と書いておきましょう。
しかし、元気な金管は休憩前まで^^。
何といっても楽しみだったのが「パルジファル」。
そもそもがオペラにハマッたのは2007年バレンボイム指揮、パーペがグルネマンツを歌ったリンデンの公演を観てから・・・
本当は3幕だけではなく全幕オペラで観たいのですが、久々にパーペのグルネマンツを聴けたことで満足です。
3年前の印象に比べるとやはり密度が薄くなったような気がしないでもありませんが、懐の大きさを感じる豊かさ、包み込まれるような心地良い響きとは磨きがかかったかも・・・。
さて「パルジファル」は大好きな演目ではありますが、全幕通しで観るとふと集中が途切れがちになってしまうのがこの3幕です。
今回3幕だけなのでずっと集中していられるかな?と期待しましたが、やはりパーペが退場するとボーっ・・・・^^;
そこは演出を伴った舞台でないことも理由のひとつでしょう。
パルジファル役のセミシュクールは高音でなかなか美しく正義感あふれる声を響かせてくれたのですが、中低音が今ひとつ・・・譜面に集中して下向きで歌うことが多かったからかもしれません。
アンフォルタス役のウメーロフも同様にずっと譜面を見ていて今ひとつ・・・。
終演後、拍手が早すぎぎるのは気になりました。
そして一人ブーして会場を後にする人が・・・・?
強いてあげるとすれば、大きな広がりのある豊かさが希薄でコンパクトな印象だったかもしれません。
しかし、その繊細で柔らかな優しさに満ちた演奏は安らぎに溢れ、この「パルジファル」の本質たる「救済」を表現していたと思います。
歌劇『ローエングリン』第1幕への前奏曲・第3幕への前奏曲
歌劇『タンホイザー』序曲
舞台神聖祝典劇『パルジファル』第3幕
コンサート形式
パルジファル:セルゲイ・セミシュクール
グルネマンツ:ルネ・パーペ
アンフォルタス:エデム・ウメーロフ
マリインスキー歌劇場管弦楽団・合唱団
文化会館も空席が目立ちましたが、今日も入りは6,7割といったところ。
今年の来日公演ラッシュで全部はお付き合いできないということでしょうか?
「影のない女」では間近の金管に敗北^^;最初のギクシャク感もあって本来のマリインスキーの良さが分からずに終わってしまったようで消化不良でしたが、今回でその美しさを垣間見れたように思えました。
最初、印象的だったのは弦の音色の繊細さ。
一方、金管は今日も元気一杯^^;
金管の配置は右奥で席からは一番遠かったのですが、他の全ての楽器を飛び越える・・・・
柔と剛のコントラストの妙と書いておきましょう。
しかし、元気な金管は休憩前まで^^。
何といっても楽しみだったのが「パルジファル」。
そもそもがオペラにハマッたのは2007年バレンボイム指揮、パーペがグルネマンツを歌ったリンデンの公演を観てから・・・
本当は3幕だけではなく全幕オペラで観たいのですが、久々にパーペのグルネマンツを聴けたことで満足です。
3年前の印象に比べるとやはり密度が薄くなったような気がしないでもありませんが、懐の大きさを感じる豊かさ、包み込まれるような心地良い響きとは磨きがかかったかも・・・。
さて「パルジファル」は大好きな演目ではありますが、全幕通しで観るとふと集中が途切れがちになってしまうのがこの3幕です。
今回3幕だけなのでずっと集中していられるかな?と期待しましたが、やはりパーペが退場するとボーっ・・・・^^;
そこは演出を伴った舞台でないことも理由のひとつでしょう。
パルジファル役のセミシュクールは高音でなかなか美しく正義感あふれる声を響かせてくれたのですが、中低音が今ひとつ・・・譜面に集中して下向きで歌うことが多かったからかもしれません。
アンフォルタス役のウメーロフも同様にずっと譜面を見ていて今ひとつ・・・。
終演後、拍手が早すぎぎるのは気になりました。
そして一人ブーして会場を後にする人が・・・・?
強いてあげるとすれば、大きな広がりのある豊かさが希薄でコンパクトな印象だったかもしれません。
しかし、その繊細で柔らかな優しさに満ちた演奏は安らぎに溢れ、この「パルジファル」の本質たる「救済」を表現していたと思います。
2011-02-16 19:40
nice!(0)
コメント(5)
トラックバック(0)
私はパペのリサイタル。
トッパンホールでパペの歌声が聞けるなんて夢のようでした。
オペラと異なり、あの狭い空間を突き抜けんばかりの声・・・。
以前の声(私が良く聞いていたのは、ファウストを歌っていた頃)に戻っているようでしたが?
アンコールも2曲。
この2回の為だけの来日ですか?嬉しいですね。
リサイタルはオペラと別物ですね。
by ゆみゆみ (2011-02-25 11:49)
ゆみゆみさま
私もデヴィーアがバルセロナで歌うということに気づかなければ、トッパンホールのコンサートに行ってたと思います。
>あの狭い空間を突き抜けんばかりの声
聴きたかったなー・・・。
デヴィーアは降板してしまって残念、それでもバルセロナへは行って良かったとは思っているのですが・・・
このコンサートの時期が少しずれていれば良かったのに・・・・。
by kametaro07 (2011-02-25 19:07)
ゆみゆみさん、ゆみゆみさん!
(kametaroさんちょっと場所おかりしますね、ごめんなさい)
トッパンホールでは見つけられなくてすみません。 お会いできなくって残念でした。 ところでMadokakipさんのところでご紹介されているウィルバーさんの予報ご覧になってますか?
2012-1013年の「パルジファル」、マッチャンとパーペの名前が出てますね。 マッチャンはアンフォルタス? マッチャンとパーペの共演はオスロの「ドン・カルロ」以来かな。 ほんとだったら素敵。
by galahad (2011-02-26 21:10)
カメタロウさん・Galahadさん!!
私も今手が震えています。
何でマッチャンが「パルジファル」なの?
私は1回しか見た事がないから、何の役を歌うのか
カメタロウさんにお尋ねしに来た所です。
NYでマッチャンに本当か聞いてきます。
リサイタル最高でしたね。私もお探ししたのですが、先日のヘアースタイルでいらっしゃいましたか?
NY「パルジファル」は、晴れ女さんを中心にツアーを組んで下さいませ^^。
by ゆみゆみ (2011-02-27 20:23)
galahadさま、ゆみゆみさま
私もちょっと前に気づいたのですが、まだまだ先のことだからなーって冷めてみてました^^;
マッティはアンフォルタス以外考えられませんが、前から歌っているのかしら?
実現するといいですね。
パルジファルはフォークトの方がいいんだけど・・・・贅沢^^;
パーペにはそれよりもっと前にグルネマンツをオペラ公演で歌ってほしいんですけど・・・
歌っても聴きにいけないから、まぁいいかっ。
by kametaro07 (2011-02-27 22:11)