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愛の妙薬・・・Opernhaus Zürich・・・2010/11/14 [オペラ]

画像 1125.jpg
ベルムデス、ハルテリウス、フローレス、オルヴェーラ

L 'Elisir d Amore / Donizetti

Dirigent Nello Santi
Inszenierung Grischa Asagaroff
Ausstattung Tullio Pericoli
Bühnenbild Marouan Dib
Lichtgestaltung Jürgen Hoffmann
Choreinstudierung Jürg Hämmerli

Isabel ReyMalin Hartelius (Adina), Rebeca Olvera (Giannetta); Juan Diego Flórez (Nemorino), Alfonso Antoniozzi (Dulcamara), Gabriel Bermudez (Belcore), Luigi Prezioso (Begleiter des Dulcamara)

今回の旅行、最後の公演はフローレス出演の「愛の妙薬」です。
尚、なんの感想なのよ?といった一見「愛の妙薬」とは全く関係ないことを書きまくるようですが、[猫]はフツーです。
ピンボケでも証拠写真を撮っておいて良かった良かった。

アサガロフの演出はセットがほとんど立看板みたいなものでチープですが、パステルカラーの絵本のよう、子供でも楽しめるファンタジック・コメディです。
ペリー演出の「愛の妙薬」では本物の犬が舞台を横切りますが、今回真っ先に登場したのは立て看板状のペッタンコなイノシシ・・・下に車がついていてコロコロと舞台を横切ります。
このペッタンコ・イノシシはちゃんと両面仕立てで、右から横切ったり左から横切ったり・・・カワイイ・・・。

村人達が登場すると、一人・・・グレムリンが・・・・。画像 1131.jpg
このグレムリンがアディーナでした。
右の写真で納得でしょ。
オリジナルではイザベル・レイだったのですが、病気のためマリン・ハルテリウスに・・・。
声がコロコロしてベルカントものにはいい感じ・・・
ちょっと落ち着いたおねえさんぽい声でネモリーノなんか相手にしてられないわ・・・という雰囲気。
姿は遠めで見るとオードリ・ヘプバーンのようでとってもキュート。
最初こそちょっと緊張してるかな?と思えるふしがありましたが、突然の代役とは思えないほど公演に馴染んでました。

この公演は後で登場するほど人物のキャラが濃くなり、グレムリンどころではありません。
主要キャストで普通なのはネモリーノとジャンネッタくらいです。
画像 1128.jpg

ベルコーレなどはおもちゃの兵隊。
敬礼する前にはいつも珍妙な格好してからではないと敬礼ができないようです。
珍妙ってどう珍妙かは説明できませんが・・・^^;
見た目スマートなベルムデスは歌もスマート、アジリタもなかなか上手です。


右写真 おもちゃの兵隊とジャンネッタ


ドゥルカマーラにいたっては何といったらよいか・・・・・
画像 1132.jpg
頭にカーラーいっぱいつけた寝起きのオバチャンがパジャマの上に派手な半纏を着ているような・・・
やたらデカイので大仏に半纏のようにも・・・・・
着込んでいて図体もデカイのですがアントニオッツィは声もデカイ・・・・・
この強烈なキャラのドゥルカマラにマエストロ・サンティはちょっとゆっくりめに歌わせるのでますますおもしろい・・・。



こんな絵本の世界のネモリーノにはフローレスがピッタリです。
マヌケなかわいいネモリーノはとっても身軽でジャンプしながら蟹股で両足裏あわせたり・・・
そんな姿を見ていたら・・・クレヨンしんちゃんに見えてきてしまいました・・・王子をクレヨン・しんちゃんとは!そんなこと言ってファンとしていかがなものか?ではありますが、そう見えちゃったから仕方ないのです^^;
しかし「人知れぬ涙」では王子はやっぱり王子・・・。画像 1126.jpg
観客はシ~~~ンと聞き惚れ、音楽が鳴り止むと当然割れんばかりの拍手とブラヴォー・・・・
これは鳴り止まない!今回こそアンコール!・・・とすぐに確信したのですが、フローレスは大きなカバンの上に座ったきり動かない・・・・まだかまだか・・・と、ようやく立って胸に手を当て観客に挨拶・・・しかしもう一度歌う気配は???・・・またまた・・まだかまだか・・・よ~~やくマエストロ・サンティと顔を見合わせ・・・・ヤッター!!!
ROHは劇場の方針で絶対アンコールはなし、METでは風邪気味・・・と味わえたことがなかったのですが、初アンコールです。
2回目はフローレスのペースで歌われ、オケが合わせていました。
大満足^^。


さてネモリーノまでしんちゃんにシン化してしまったので、ただ一人フツーだったのはジャンネッタだけに・・・。
何か他に想像しても良いですが、無理やりこじつける必要もないので、ジャンネッタだけは「愛の妙薬」だったという証拠にそのままにしておきましょう。
オルヴェーラはここのアンサンブルなのでチューリッヒに来るたびに聴いてますが、今回も愛らしい声を聴かせてくれました。

マエストロ・サンティ指揮のオケの演奏も素晴らしく、全く文句なく^^;手放しで楽しめました。
画像 1129.jpg
ブラヴィー!!!

主要登場人物の人達がカーテンコールで何回も出てきてくれましたが・・・
写真の一番左に写っている赤い毒キノコみたいなヤツ・・・・ドゥルカマーラの子分です。
歌う時以外にも舞台の端で赤いのが時々何かしていたような・・・?
他の登場人物のキャラがあまりに濃くて残念ながらあまり覚えてない・・・・^^;
でもカーテンコールに何回も一緒に登場する姿が「しっかり仕事しましたよ!見てくれましたか?」・・・と
とってもけな気でかわいく見えて、「毒キノコ、ブラヴォー!」と言ってやりたくなりました^^。
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