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サロメ・・・まつもと市民芸術館・・・2010/8/28 [オペラ]

サイトウキネン・フェスティバル松本
サロメ / R.シュトラウス

演出:フランチェスカ・ザンベロ
再演演出:クリスティアン・ラス
装置:ジョージ・シーピン
衣裳:タティアナ・ノギノヴァ
照明:リック・フィッシャー
振付:ジェーン・コンフォート
演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ
指揮:オメール・メイア・ヴェルバー

サロメ:デボラ・ヴォイト
ヘロディアス:ジェーン・ヘンシェル
ヘロデ:キム・ベグリー
ヨハナーン:アラン・ヘルド
ナラボート:ショーン・パニカー

はるばる松本まで行ってまいりました。
席は最上階最後列、端の方、つまり一番お手ごろ価格のC席。

セットは中央に薄い透ける円筒状の幕があり、ヨハナーンが監禁されている地下牢へとつながるセリ舞台になってます。
周囲の高い位置に通路が舞台を囲むように作られているのですが、この高い位置、奥の方で歌われると[猫]の席jからは足下しか見えず、声も響かず・・・。
主要登場人物は手前の方で歌ったのでそれほど問題はなかったのですが、やはりもっと良い席で聴かないと・・・ですね。
全体的な印象としては、ライティングの妙でシンプルでなかなかきれいな舞台だと思いました。

そもそもこの公演を観たいと思ったのはタイトルロールのヴォイトとナラボート役のピタスが楽しみだったのですが、ピタスが降板・・・ちょっとガッカリ。
降板の理由が病気となっているのが気がかりです。

代役のパニカーは背が高く、イケメンで舞台での立ち姿がカッコ良く、歌もなかなかの出来でした。

ヴォイトはさすが!
歌っている姿は遠目で見ると少女のよう。
無垢の狂気とでもいう表現は見事です。
ディクションについて先日の「エレクトラ」でテオリンが何を言っているか分からないという話があったので、ヴォイトはどうかしら?と意識して聴いたのですが・・・こちらもさすが・・・のような・・・^^;
もちろんドイツ語がたいしてできないので、分かる単語の範囲内の話で恐縮ですが・・・。

他にイイ味だしてるなと思ったのが、ヘロデ王役のベグリー。
いやらしい雰囲気、ヨハナーンの首を要求するサロメにオロオロするさまは役者です。

しかし、松本まではるばるやってきたにもかかわらず・・・・このヘロデ王が登場する前から睡魔と闘うという状態に陥ってました。

歌手陣については皆なかなか良い出来だったのですが・・・演奏が・・・・。

丁寧な演奏で上手だったとは思いますが・・・一本調子・・・なんだかメトロノームの音が一緒に聞こえてくるような感覚になり・・・たった1時間半の演目にもかかわらず、半ばにして[眠い(睡眠)]になりそうに・・・せっかく松本まできてるのに~~~!

有名な「7つのヴェールの踊り」の場面は睡魔との闘いの極致。
ダンサーと一緒にヴォイトが踊りを披露するわけですが、ヴォイトさん、やはり歌っているときの方が良いです・・・って当たり前ですね^^。

本当に後半はヴォイトとベグリーの演技と歌唱でなんとか意識をなくすことなく最後まで見ることができたというところ。

カーテンコールではヴォイトはもちろん、指揮のヴェルバーにもブラボーの声がありましたが・・・[猫]にはあの単調さはちょいと[眠い(睡眠)]


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コメント 4

hbrmrs

kametaroさま
こんにちは。私も同じ日に行きました。同じ空間を共有しましたね。ロビーですれ違ったかな??(笑)

実は10月にドレスデンでシュトラウスのダフネを聞く予定でして、その指揮者がメイヤ・ヴェルバー。ということで、指揮者にかなり注目して聴いていましたが、私は「才気に溢れていてなかなかいーじゃんか」と思いました。この若さで、シュトラウスをこれだけ振れるのなら褒めてあげます。是非、長い目でみてあげましょう!
by hbrmrs (2010-08-30 20:10) 

kametaro07

hbrmrsさま
お~~同じ日にいらっしゃったのですね!
日帰りですか?
列車も同じだったかも?

>才気に溢れていてなかなかいーじゃんか
おそらく多くの方がそう思われたのではないでしょうか。
ブラヴォーの声もありましたしね。
自分自身がどうも国内だと緊張感なく^^;鑑賞するということが睡魔と闘うことになった一番の理由かもしれません。
もちろん一回だけで苦手意識を持つこともないでしょう。

>10月にドレスデンでシュトラウスのダフネを聞く予定
ダフネはフランクフルトでヴァイグレの指揮で聴きましたが、美しい曲で心に沁みました。
ドレスデンのオケで聴けるなんて!イイですね~~~。
他にもパリでオランダ人とか?
イヤ、チューリッヒでトリイゾに違いない!
な・な・なななあああんと!ハイティンク先生~~~!
今気づきましたよ。。。
マイヤー、ザイフェルトだし。。。
と人様の旅程を勝手に想像してみました^^;
しかし本当にトリイゾいらっしゃるなら羨ましすぎる。。。見落としていたネコ不覚。。。
by kametaro07 (2010-08-30 22:50) 

galahad

ピッタスは残念でしたね。 代役さんがかなりイケてたのでよかったんですが。 
>メトロノームの音が一緒に聞こえてくるような
なるほど! 彼の演奏はそういう風にも聴こえるんですね。 私はもう近すぎで楽器の音自体ががんがん聴こえたので全体がどうかよくわからなかったのです。

ヴォイト姉さんが踊れているのに感激でした。 予想以上にかわいかったし。
ヘロデのペグリーは衣装もかなり楽しかったし、はまっててよかったと思います。 (座布団が大きかった)
by galahad (2010-08-30 22:58) 

kametaro07

galahadさま
>私はもう近すぎで楽器の音自体ががんがん聴こえたので
最上階最後部はガンガンという印象はないのですが、最初から最後まで同じテンション・・・というところです。
前のコメントにも書きましたが、睡魔との闘いは自分自身の緊張感不足もありますけど・・・^^;
それと音響がちょっと・・・なんだか上から聞こえてくるような?・・・アレ?という瞬間が少々・・・。

>ヴォイト姉さんが踊れているのに感激でした。 予想以上にかわいかったし。
全く同感です。

>座布団が大きかった
座ったら気持ち良さそうだなー・・・でした^^。
by kametaro07 (2010-08-31 00:13) 

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