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F・D・フローレス コンサート・・・Deutsche Oper Berlin・・・2010/4/4 [コンサート・リサイタル]

画像 983.jpg
Tenor Juan Diego Flórez
Orchester der Deutschen Oper Berlin
Conductor Yves Abel

Vincenzo Bellini [1801 – 1835] I CAPULETI E I MONTECCHI
Sinfonia
Domenico Cimarosa [1749 – 1801] IL MATRIMONIO SEGRETO
Pria che spunti in ciel
Wolfgang Amadé Mozart [1756 – 1791] DON GIOVANNI
Il mio tesoro
Gioacchino Rossini [1792 – 1868] L’ITALIANA IN ALGERI
Sinfonia
Gioacchino Rossini [1792 – 1868] OTELLO
Che ascolto, ohime
*** Interval***
Giuseppe Verdi [1813 – 1901] RIGOLETTO
Questa o quella
Parmi veder le lagrime
Giuseppe Verdi [1813 – 1901] I VESPRI SICILIANI
Sinfonia
Gaetano Donizetti [1797 – 1848] LA FILLE DU REGIMENT
Pour me rapprocher
François-Adrien Boieldieu [1775 – 1834] LA DAME BLANCHE
Vien gentile dame

今までコンサート公演は気にかけてなかったのですが、コンサートはオペラ公演では歌わないであろう、または歌う機会が少ない曲を披露してもらえるのが魅力です。

最初の2曲は助走といったところでしたが、「オテロ」のChe ascolto, ohime からは絶好調ぶりがはっきりわかりました。
艶、張りのある高音の伸びが観客を魅了します。
休憩後の3曲は終わるたびにブラボーの嵐!
2月に聴いた「連隊の娘」のPour me rapprocherもハイDも美しく決まり、情感豊かでしみじみ・・・。
一番印象に残ったのは「白衣の夫人」のVien gentile dame、難しいアジリタも要求される曲ですが、そのなめらかさにウットリ・・・。
最後はスタンディング・オベーション。
その後アンコールとして披露してくれた曲は「セビリアの理髪師」最後のアリア、「連隊の娘」メザミ・・、「リゴレット」女心の歌と3曲。
一曲終わるごとにスタンディング・オベーションで立ったり座ったりでタイヘン!でした。
観客同士で連帯感も生まれて、拍手でお互い手が痛いねー等と顔を見合わせながら話たり・・・^^;。
特に「連隊の娘」のメザミ・・の前奏曲が鳴ったときは会場から拍手が・・・これを聴くまでは帰らないぞ!という観客の期待が伝わります。
全くゆるぎない9Cをバッチリ決めてくれて大満足。
女心の歌を披露してくれた後も観客はかなりしつこく^^;大ブラボーのスタンディング・オベーションでしたが、3曲もアンコールを披露してくれたのですから、それ以上は無理でした。。。

フローレスを聴くと、天賦の才能とはこの人のことをいうのだろうなーとつくづく思ってしまいます。
大変な努力をして得た才能かもしれませんが、涼しい顔して当たり前のようになめらかなアジリタ、響き渡る美しい高音をバシバシ決めてしまうのですから・・・。

帰途、地下鉄に乗ってる時にメガネがないことに気付きました。。。
立ったり座ったりを繰り返したから落とした!
100円メガネなので取りに帰るのも面倒だなー・・・とも思ったのですが、ないと不便・・・ということで引き返しました。
そういえば、ROHで「セビリアの理髪師」を観たときもクロークに預けたものを忘れたことがある。。。フローレスの公演は要注意。。。です^^;

戻ってみると劇場は完全に閉まっていて中に人の姿は見えません。
隣のレストランで聞き、そこへ行ってみると楽屋口・・・。

ちょうどフローレスがいてファンに取り囲まれている!!!
当然しっかりサインをゲット[手(チョキ)][手(チョキ)][手(チョキ)]

普段あまりサインとか固執しないのですが^^;
メガネはどうなったかというと・・・係りの人がもう劇場内は入れないから明日電話して・・・とのこと。
でも完全にどうでも良くなってしまいました^^;

100円メガネを無くしたおかげでお宝をゲット[手(チョキ)]で大満足の[猫]でした。
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コーノス

はじめまして、ヴェネツィアに留学中の大学生、コーノスと申します。以前からこのブログは拝見させていただいていましたが初コメントさせていただきます。

フローレスのコンサート、うらやましいです!僕はどちらかというとシラグーザ派なんですが、それでも実演に触れて見ないことには・・。留学もあと2カ月ほどにも関わらず、まだフローレスを聴いていません!急がなくちゃ・・。

僕もチューリヒの「ホフマン」やパリの「ウェルテル」、「チェネレントラ」など、ネコさんと同じ公演を結構見ています。もしかしたら会場のどこかでお見かけしたかもしれませんね。

僕も拙いながらオペラの感想ブログをやっていますので目を通していただければ幸いです。更新がかなり遅れていますが・・。

どうぞ、これからよろしくお願いします。
by コーノス (2010-04-19 19:17) 

kametaro07

コーノス さま
はじめまして^^。
ヴェネチアとは良いところに留学なさって、羨ましいです。
あと2ヶ月、存分に勉強もオペラ鑑賞も楽しんでください。
フローレスはROHで「連隊の娘」に出演予定ですね。

>チューリヒの「ホフマン」
クラインザックの歌をグリゴーロがどんな振り付けで歌ったか?覚えてらっしゃいますか?
私は情けないことに覚えてないんです^^;
記事楽しみにしてますが、こちらの読んでいるブログに登録させていただいてよろしいでしょうか?



by kametaro07 (2010-04-20 18:31) 

コーノス

登録していただくととてもうれしいです。こちらのブログも登録させていただいてよろしいでしょうか?(今のところ僕のブログには「ブックマーク」がありませんがそのうちに・・)

>クラインザックの歌をグリゴーロがどんな振り付けで歌ったか?覚えてらっしゃいますか?

確か、"Crik, crak"のところではよくあるように、頭を振ったり膝を曲げて歌っていたような気がします。衣装は上下黒のスーツ姿でしたね。マントやステッキを使うといった特別なことはしていなかったと思います。


by コーノス (2010-04-21 20:27) 

babyfairy

おお、あのコンサートに行ってらしたんですね。
ファンフォーラムのメンバーが大挙して観に行ったので、終演後は大変だろうなと思ってました(彼等はフローレスの出待ちした後にディナーしたそうです)。

フローレスって記憶力が良いので、何回か出待ちしてると顔(下手すると名前も)覚えられてしまいます。この間、7ヶ月振りに「連隊」を観に行って、出待ちした時に「最近見かけなかったね?」と言われてしまいました。「でも、貴方はずっと、アメリカに行ってたじゃない?」と言ったら、「あ、そうか」と納得してました。
by babyfairy (2010-04-22 08:32) 

ゆみゆみ

私はウィーンで「夢遊病」でした。
今回は、わかりやすかったし、「スイスだ~!!」と楽しくもありました。
デセイは、昨年のメトの時より非常に丁寧で高音を張り上げる感も殆ど無く
最後のアリアの時は、生き生きとしていました。真っ赤なドレス  とっても可愛かったです。
それに比べてフロ様はお疲れなのか、余り良いとは思えませんでした。元々彼の固めの声が苦手なのですが(変わり者で申し訳ありません)、更に強張って聞こえ完全にデセイの表情豊かな歌唱に押されていました。
高音に関しては完璧でかなり長い間の拍手でしたが、やはりそれだけと言う感じは否めません。不調?お疲れだったのでしょうか?私は、14日に見ました。
by ゆみゆみ (2010-04-23 21:21) 

ひろと

kametaroさん、こんにちわ。ニューヨークの後すぐヨーロッパですか! 
羨ましく思います。
それにしても今回は日程も演目も凄いですね。フローレスのコンサートとモシュクのホフマン3役をいっぺんに聴けるとは・・・ 
ホフマン3役をひとりでこなす人って他にいますでしょうか? 次の出番がキャンセルだったそうでその点でも運が良かったですね。


by ひろと (2010-04-24 10:21) 

kametaro07

コーノスさま
登録させていただきました。
私のはお粗末なブログ^^;でございますが、登録していただけたらうれしいです。
「ホフマン物語」の感想を拝見いたしましたが、音楽関係の勉強で留学なさってるのでしょうか?
内容が充実していて素晴らしいです。
ネコは書きたくてもマネできそうにありません^^;
by kametaro07 (2010-04-24 19:29) 

kametaro07

babyfairyさま
>おお、あのコンサートに行ってらしたんですね。
そうなんです^^。
観客と一体感のある素晴らしいコンサートでした。

出待ちはやったことがなかったので、出待ちのマナーも知らず^^;
近くにいた人に「もうサインもらったの?」と尋ねると、「私はもうもらったからあなたも早くもらいなさい」・・・とフローレスの近くに連れてってくれました^^。
フローレスもにこやかで優しかったですが、ファンの人達も優しい!・・・と出待ちでも感動したのでした^^。
by kametaro07 (2010-04-24 19:44) 

kametaro07

ゆみゆみさま
>ウィーンで「夢遊病」
デセイはMETの「ハムレット」をキャンセルしてしまったので心配してましたが、完全復調なのですね。
安心しました。

>元々彼の固めの声が苦手なのですが
好みは人それぞれ・・・変わり者ではございません^^。
フローレスは3月にリセウで「連隊の娘」を7公演の後、パリでリサイタル、ベルリンでコンサート2公演でしたから、ハードスケジュールぎみかもしれませんね。
でも私だったら素晴らしかった!と思うかも???
今回ベルリンでは風邪気味だったMETのの時より明らかに調子良さそうでした。
アジリタなんて昨年7月ROHで聴いた時より更になめらかさが際立っていたと思いました。
by kametaro07 (2010-04-24 20:16) 

kametaro07

ひろとさま
ちょいとワケありで暴走してます^^;

>ホフマン3役をひとりでこなす人って他にいますでしょうか?
METのホフマンでは当初ネトレプコが予定されてましたが、アントーニアしか歌いませんでしたね。
私も他は分かりかねます。

モシュクはもともとベルカントものからヴェルディ、プッチーニまでレパートリーにしてますが、1公演で4役はやはり大変ですよね。
ただ個人的にはモシュクはベルカントものが一番合うような気がします。
あくまで私の好みの問題ですが・・・・。

モシュクがキャンセルしたのは私が観た日の2公演前まででした。
歌ったのは2公演だけだったのですから幸運です。

ところでこちらの読んでいるブログにひろとさんのブログを登録させていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか?
by kametaro07 (2010-04-24 21:04) 

keyaki

横から失礼します。
ホフマン物語のソプラノ4役(歌は3役)は、私が知っているのは、エディタ・グルベローヴァとマリア・バーヨです。
グルベローヴァが舞台で歌ったかどうかは知りませんが、録音があります。バーヨは、ルッジェーロ・ライモンディと共演でしたので、舞台で歌ったことは確かですが、録音があるかどうかは分かりません。
モシュクは、すでにハンブルグだったかな....で一人3役やってるようですね。
3役歌うのは、相当チャレンジ精神がないとできませんよね。3役歌ったからといって、ギャラが3倍ってことはないでしょうし。
by keyaki (2010-04-25 02:22) 

kametaro07

keyakiさま
情報ありがとうございます!
全くグルバーとしていかがなものか・・・^^;
グルベローヴァのファンページを調べたら、1969-70年にグルベローヴァが生まれたスロバキアのバンスカ・ビストリカというところで歌ったことがあるようです。
キャリアの初めの頃ですし、小さな町のようですから本格的なオペラだったか、コンサート形式だったかは?
http://www.gruberova.com/roles.htm
その後ウィーンで1970,76,77年に歌ってますが、オリンピアだけとなってます。
改めてモシュクのチャレンジ精神に感服してます。
来シーズンのMETではオリンピアしか歌わないのはもったいないような・・・。
METデビューのようですし、アメリカでの知名度の問題でしょうか?
by kametaro07 (2010-04-25 14:35) 

ひろと

kametaroさん、keyakiさん、ありがとうございました。
ホフマン3役は、下手にやれば単に器用な歌手としか思われない危険がありますから、確かに相当なチャレンジ精神がないと出来ませんよね。歌唱力、演技力、それに体力が全部揃った上での挑戦という話ですから。

kametaroさん、私のブログを登録してくださること、ありがとうございます。
私の方もお気に入りに登録させていただきたくお願いいたします。
by ひろと (2010-04-26 11:05) 

kametaro07

ひろとさま
ご質問をしていただかなかったら3役を歌うことがそこまでチャレンジ精神を必要とすることだと気付きませんでした^^;

こちらこそ登録していただけるとのこと、感謝申し上げます。
by kametaro07 (2010-04-26 14:47) 

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