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チェネレントラ・・・・・新国立劇場・・・・・2009/6/17 [オペラ]

画像 348.jpgLa Cenerentola / Gioachino Rossini

芸術監督・・・・・・・・・・若杉 弘
指揮・・・・・・・・・・・・・・デヴィッド・サイラス
演出・美術・衣装・・・・・ジャン=ピエール・ポネル
再演出・演技指導・・・・グリシャ・アサガロフ

ドン・ラミーロ・・・・・・・アントニーノ・シラグーサ
ダンディーニ・・・・・・・ ロベルト・デ・ガンディア
ドン・マニフィコ・・・・・ ブルーノ・デ・シモーネ
アンジェリーナ・・・・・ ヴェッサリーナ・カサロヴァ
アリドーロ・・・・・・・・・ギュンター・グロイスベック
クロリンダ・・・・・・・・・幸田 浩子
ティースベ・・・・・・・・・清水 華澄

[猫]は灯台下暗し・・・・・16日の夜、ネットサーフィンしてたら・・・・あらまぁ!生で聴いてみたいと思ったカサロヴァが新国で今チェネレントラに出演してるじゃありませんか!!しかも!やはり聴きたいと思っていたシラグーサと一緒!!!
チケットはS席しか残ってないけど・・・23100円だったらそれこそチューリッヒの一番高い席と同じくらいの値段・・・・・・・平日の昼だから残っているのでしょう・・・・・チョイト悩んだけど・・・・・行かずにゃいれない性分なんだな・・・これが。

行って良かった!!・・・でありました。

カサロヴァは装飾歌唱も上手!ただ全体にどことなく力強さを感じる歌唱で、ちょっとイカリ肩の姿勢にもなんとなく力強さがあって、カルメンの方が似合っているなと思ってしまいました。

シラグーサはアンコールに応じていたとのこと、楽しみにしてました。今回もやってくれました。2幕のアリアの後、大ブラボーに応えてアンコール。しかもハイC大伸ばしの大サービス・・・・・アンコールの後も大ブラボーで指揮のサイラスが「もう一度やる?」みたいな仕草をしたのでしょう。「イヤ、それはチト無理」というサインを送って、颯爽とチェネレントラを迎えに去っていきました。
 
カサロヴァもシラグーサも期待どおりの素晴らしい歌唱でした。

全く期待してなかった今回の発見はドン・マニフィコ役のシモーネです。とても品格のあるいい声でブッファのセンスも抜群。歌唱も演技も余裕たっぷりです。
プログラムにはドニゼッティ、ロッシーニのスペシャリストとしてスカラ座、ロッシーニフェスティヴァル等に定期的に出演している・・と書いてあります。オペラベースでも調べてみたところ、4月ウィーンでフローレス、ヌッチと「愛の妙薬」で共演してるではありませんか。[猫]が知らなかっただけで相当な実力者でありました。

ダンディーニ役のカンディアはちょっとタップリとした体型で愛嬌のある演技。
アリドーロ役のグロイスベックは若い人のようですが、メークと衣装でいかにも長老の知恵者という趣。
この二人の歌唱も文句なし。

二人の意地悪姉さん役の幸田さんと清水さん、歌唱も演技もハマってました。良かったです。

そしてコーラスが実にきれいだったのです。コーラスと出演者の重唱は聴き応えのある素晴らしいものでした。

サイラス指揮の東フィルの演奏は部分的にちょっとゆっくりで締まらない感じがしたところはありましたが、出演者との息もピッタリ、観客の笑いの間合いも配慮したもので、きれいなコメディーに仕上がっていたと思います。

故ポネルの演出はバイエルン州立歌劇場のものだそうですが、とてもオーソドックス。唯一チェネレントラがパーティに着て現れる衣装が黒というのが気になったところでした。
日本用にイチ、ニ、サンとかダレ?等、歌詞を日本語に変えてましたが、さりげなくて良かったです。


新国、オペラパレスに来たのは初めてですが、音響も申し分なく、気持の良い劇場だと思いました。
オケを招聘しなければ、著名オペラ歌手を招いても値段がこのくらいに抑えられるならありがたいことです。
今回ぐらい素晴らしい公演、今後も期待してます。
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ゆみゆみ

カメタロウさんは、神出鬼没・お住まいは東京近辺でした?^^。
私も13日に見ましたが、カサロバの「シンデレラ」は、あまり好きでは有りません。彼女の声は、この役には少し怖くないでしょうか?
私が、セストを聞いているせいかも知れませんが、あのような役の方が向いているかとおもいます。でも、いつも同じような役ばかりするわけにもいかない。新しい挑戦なのでしょう・。
セスト  のように、唸らせる役を開発できるといいですね。
彼女の技術力は、素晴らしいと思いますから。

周りの方はそんなに凄い人だったのですか。
私は、アライモ(メトで惚れた・先日ご覧になりましたよね)・コルベッリで、TVを見ましたが、彼らの表現が大きく、その軽妙さに惹かれました。
この映像で、「チェネレントラ」を生で見たいと思いました。
(歌は映像なので信じておりません。)
その分今回は、少し堅いかな~と感じました。
あそこの合唱は仰る通り凄いですよね。何を歌わせても上手いです。

私1人、今回の「チェネレントラ」に不満を持っているようです。あ~ぁ私は何という感性の悪さなんだと、少しへこんでいます。
by ゆみゆみ (2009-06-20 17:20) 

kametaro07

ゆみゆみさま
感性は人それぞれですから、良いとか悪いとかの問題ではないと思います。
カサロヴァはインタビューだとすごく優しそうな感じですが、舞台上での立ち姿はたくましさがあり、いじめられそうにない感じですね。
ガランチャはおっとりとした感じのチェネレントラでしたが声が太いし、チェネレントラにはやはりバルトリが一番合うかな?って思ってます。
TVで見ると表情までよく分かるのでより表現が豊かに見えるということもありますし、良いものを見てしまうと満足度のレベルも上がってしまって、ちょっとやそっとじゃ満足しなくなってしまうということもありますしね。

それにしても本当に今まで灯台下暗し、日本でオペラはすごく高いと思い込んでいて調べもしなかったのですが、今回とても良かったので身近・・・関東圏です・・・もチェックしなくちゃいけないと思いました。

by kametaro07 (2009-06-20 18:51) 

ゆみゆみ

そういえばカメタロウさんもロンドンで、アライモをお聞きでしたね?
やはり、好みのタイプは、決まっているようです。私は、殆ど人の名前は覚えていないのですが、アライモはメトで聞いた瞬間、「こりゃ凄い、名前を覚えよう」と「芋洗い」と覚えました。
次第に何処かで見たことがあると気が付き「チェネレントラ」のお父さんだとわかった次第です。
彼は、イタリアの方でしょう?もっと大袈裟に歌うのかと思っていましたら、シンプルで、流れるようで驚きました。とても自然で、でもとても楽しい。彼を見るため全く予定の無かった「愛の妙薬」を2度も見てしまいました。
なので、「チェネレントラ」の表情が大きいと申し上げたのは間違いですね。
やはり、単純に歌も演技も、好み  なのでしょう。タイプではないようですが^^。
by ゆみゆみ (2009-06-21 19:00) 

kametaro07

ゆみゆみさま
「芋洗い」はイイですね。イタリアの方だと思います。
ホロ様やマッちゃんはタイプでアライモは好み・・・・ということですね。仰っている意味よーくわかります。
アライモはもちろん世界で活躍している実力者、私が行った「愛の妙薬」でも堂々たる歌いっぷりでした。
ゆみゆみさんがそこまで仰ると「チェネレントラ」でも聴いてみたくなりますね。
by kametaro07 (2009-06-22 02:42) 

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