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BS hi 世界が注目する男性歌手特集・・・カウフマン [虫シリーズ]

[猫]は恐ろしいアナログ動物です。
テレビはもちろん分厚い箱型、BS放送も入れてません。DVDプレーヤーはおろか、ビデオプレーヤーも持ってません。DVDはパソコンで見れば良いですから。
基本的にテレビ依存度が低く、常につけてはいますが、ニュースが一番早いという理由。
デジカメでさえ、この前ようやく買ったばかりです。

BS hiで1日~4日放送の特集番組は妹宅に録画を頼もうと思っていましたが・・・・・・1、2日・・・・・・スッカラコッキリ・・・・・忘れました。

ということで録画できたのは3日と4日の放送のみ。
 
数日前、3日のカウフマン、妹宅で見てきました。

[猫]の妹は[猫]に輪をかけて音楽無知であります。[猫][猫]1、妹を[猫]2と表示します。

[猫]1と[猫]2の会話。
ドキュメンタリーを見ながら・・・
[猫]2 「[猫]1が追っかけてる人に比べたら、この人どーってことないね。」
[猫]1 「追っかけてるって?フローレスのこと?フローレスに比べたら誰だってどーってことないと思っちゃうよ。」
[猫]2 「あの人はちょっと聴いただけでスカーッとしてて上手だなーって思ったけど、この人は顔と雰囲気って感じ」
[猫]2 カウフマンをあっさり・・・・バッッサリ。

オペラ「カルメン」が始まると・・
[猫]2 「この指揮者・・素敵!!」
[猫]1 「確かに!」[猫]1はオペラが始まったらあまりお喋りしたくないから返答は端的に・・・。
[猫]2 「ところでカルメンってどんな話なの?」
[猫]1 「ストーカーに殺されちゃう女の人の話」
[猫]2 「エッ!カルメンって殺されちゃうんだ。エッ!何これ??どうゆうこと?何にもないじゃん??」
[猫]2 舞台を見て愕然!!
[猫]2 「何にもないって何か意味あるわけ??それとも何?お金かけたくない訳??」
[猫]1 「両方だね。」
[猫]2 「[猫]1はカルメン見たことがあるの?」
[猫]1 「あるよ。」
[猫]2 「こんなに何もなかったの?」
[猫]1 「いや・・もっと普通。背景もあったし、衣装もクラシックだったよ。」
[猫]2 「そりゃ良かったねー。これじゃねー。ところでお金かけてないからチケット代は安いの?」
[猫]1 「いや・・ここは高いな。」
[猫]2 「ヒドーイ!!こんなんじゃ金返せって怒っちゃう!!」 
カルメンのカサロヴァ登場・・・
[猫]2 「ちょっとこの衣装何???これじゃ女中のオバチャンみたいじゃん。何とかならなかったのかしら・・・衣装ぐらい。でもこの人すごく上手。」
[猫]2 チューリッヒのカルメン・・・・滅多切り・・・・でもカサロヴァは気に入ったらしい。
[猫]2 「で・・・何でこの男の人がストーカーになっちゃう訳?」
[猫]1 「カルメンがお巡りさんに捕まっちゃうんだけど、逃げるためにこの男の人を誘惑しちゃうんだよ。」
[猫]2 「あ~~~男って単純だからね~~~。」
ここで電話がかかってくる・・・[猫]2 「ちょっと今オペラみてるんだけど!!これが何にもないの!!もーーービックリ!!!・・・・」と実況中継・・・全くお喋りは止まらない・・・。

しばらくすると電話をしながら[猫]2退室。よーやく静かになった。

この何もない舞台だと必然的に出演者の歌唱と演技に集中。カサロヴァの歌唱と演技はとても魅力的な迫力ある悪女ぶり。冴えない普通の男が悪女に翻弄され、ストーカーに変わって行く様子をカウフマンは見事に演じていると思いました。舞台の華やかさには欠けますが、「カルメン」という物語の本質はこの二人の名演で深く表現されているように感じました。
チューリッヒ歌劇場は1100席、実力のあるスター歌手で集客し、演出で費用を削減するという方針で経営していかなければ黒字経営は難しいのでしょう。ここの演出はよく言えば斬新。悪く言えばチープ。

最後の場面で[猫]2再び登場。カウフマンが木陰に隠れているのを見て・・
[猫]2 「怖いわねーー。こういうストーカーって昔からいたのかしら?」
[猫]1 「いたよ。」
カサロヴァが投げ飛ばされるシーンで
[猫]2 「オペラ歌手って大変ねー。こんな衣装だからパンツまで見えちゃうじゃない。こんなに激しい演技までしてマイクなしで唄うんでしょ・・・。まさか毎日公演なんてしないよね。」
[猫]1 「そりゃ無理。3,4日に一回の公演だよ。」
カーテンコールでは・・・
[猫]2 「こうやって仲良く手つないでるけど・・・時にはコイツとはもう一緒にやりたくないとか思うこともあるだろうね・・・。」
[猫]1 「あるね・・・きっとある。」
[猫]2 「でもオペラってハマルね。」
[猫]1 「えっ??ほとんど見てないじゃん??」
全く[猫]2はお調子者だ。

まぁこんな具合に[猫]2匹でギャーギャー言いながら見たから、鑑賞なんてもんじゃない。

[猫][猫]2が共感した点は・・・
指揮のヴェルサー=メストがカッコイイ。
カサロヴァが上手。インタビューがすごく感じ良くてやさしそう。

[猫]1が他に感じた点・・・
エスカミーリョのペルトゥージはなかなかの出来でしたが、カウフマンとのバランスを考えるともう少し重いバリトンのほうが良いかな?
ミカエラ役のレイはル・シッドでも聴きましたが、今回もしっかりとした歌唱です。役に合っていると言えばキューマイヤーだとは思いますが・・・。
今までカウフマンを生で聴いたのは2回「椿姫」のアルフレードと「バラの騎士」のチョイ役(歌手の役)ですが、こんな泥臭い役にこれ程ハマルとは・・・・・。ローエングリンを唄うことになって、ぺーター・ホフマンのように神々しいローエングリンになるか?みたいに書いたことがありましたが・・・・・ちょっと?だいぶ?違う感じです。


しかしカウフマンはレパートリーが豊富というドミンゴ路線でずっと進んでいくのでしょうか?2013年のワーグナー生誕200周年にむけて、ドイツ国民の期待の星という感じでワグナーを唄う機会を増やしてるようにも見えるますが・・・レパートリーが多ければ喉への負担も多いだろうし・・・2013年が終わったら、やはり合わないから唄うの辞めます・・・の可能性も???
いずれにせよワグナーを唄うのは楽しみであります。




 



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コメント 4

galahad

kametaroさんと妹さん、楽しいですね。 カサロヴァさんのパンツ見えるのはやりすぎでした・・・。 そりゃ、フローレスとカウフマンでは比べる対象にはならないでしょう。 カウフマンはイケメンですが、ちと小汚い感じではありましたね。 かなりバリトンっぽいので、体力があれば、パルジファルとかジークフリートとかいいんじゃないかとは思いました。 今、ローエングリンの入っている彼のCDを注文中なので、聴いてみたらまた感想などを書きます。
by galahad (2009-06-16 21:28) 

kametaro07

galahadさま
今度のミュンヘンのローエングリン、日程が合わずIntroductory Matineeしか見れません。公開ゲネプロだと思うのですが、1時間ぐらいと短く、どの場面を見せてもらえるか?どの程度カウフマンが聴けるか?行ってみないと分かりません。
ローエングリンというとMET PLAYERで見たペーター・ホフマンがあまりに神々しい雰囲気だったので、つい比べてしまいますが、酷かな?
スター性のあるヘルデンテノールって誰?というところで、つい期待してしまいますが・・・・。
CDの感想、楽しみにしてます。
by kametaro07 (2009-06-17 00:37) 

babyfairy

他の記事を拝読に来たのに、こちらの記事が面白いので、こちらのコメントさせて頂きます。カウフマンとフローレスでは共通点はテノールだと言うだけで、後は個性もレパートリーも全然違って比べ様が無いと思っていましたが、なるほど、そう言う切り方も有ったんですね^^。
by babyfairy (2009-06-25 07:25) 

kametaro07

babyfairyさま
知らない者の強みでバッサリバッサリ・・・ですが、笑っていただけるとありがたいです。
いつも記事といっても簡単な感想しか書けず、もっと内容のあることが書けるようになりたいと思うのですが・・・^^;
by kametaro07 (2009-06-25 20:29) 

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