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トゥーランドット・・Bayerische Staatsoper・・2016/7/7 [オペラ]

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 9月8日のヨハン・ボータ氏の突然の訃報に喪失感と悲しみに襲われたのは言うまでもありません。
 聴いた役はラダメス、ローエングリン、ジークムント、影のない女の皇帝、そしてこのカラフ。何を歌っても素晴らしい人でした。この公演はフェストの2回公演の初日でしたが、オペラの出演はこの『トゥーランドット』が最後だったのかもしれません。実に立派な舞台でした。

 ご冥福をお祈りいたします。
 合掌

 以下の感想は8月頃書いたものです。

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Musikalische Leitung Asher Fisch
Inszenierung Carlus Padrissa - La Fura dels Baus

La principessa Turandot Nina Stemme
L'imperatore Altoum Ulrich Reß
Timur, Re tartaro spodestato Goran Jurić
Il principe ignoto (Calaf) Johan Botha
Liù Irina Lungu
Ping Andrea Borghini
Pang Kevin Conners
Pong Matthew Grills
Un mandarino Bálint Szabó
Il principe di Persia Thorsten Scharnke
Kinderchor  Kinderchor der Bayerischen Staatsoper
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 客席に入ろうとすると係りの人から紙の3Dメガネを渡され???ビデオで使用するときがあるとのこと。これが字幕部分にメガネの絵が表示されるので、どこで使用するかはわかりやすいのですが、そのたびにカサカサと音がしてしまうし、別にそんなことオペラに期待しないヨというのが正直なところ。
 最近主流の映像を駆使した演出ですが、とにかく何でも取り入れてみようという趣旨もあり、ローラースケート、太極拳&ブレークダンス、宙づりパフォーマンス等々舞台上はてんこ盛り状態。このような近くで観た場合は煩わしいと感じるであろう公演も、遠目で観ていると異次元空間の話のような、まるでSF映画を観ているような面白さがあって悪くないと思えました。新しいものを芸術としてとらえ、オペラという伝統的芸術と融合することは、現代と過去のアーティストのコラボであり、オペラが生き続ける芸術であるための一つの手段であることは間違いありません。それにその他大勢がさまざまなことをやっても、歌手の負担は少なそうなのが何よりといった演出でした。

 始まる前に座っていた席の後列から米語が聞かれ、序曲が始まってすぐにローラースケートを履いた集団が現れただけで案の定、ケラケラと笑声(vv。。。光GENJIを知らんのか!ちっともオモロナイワイ!と、心ひそかにムっとしてたのですが、その後は静かに鑑賞できたのですぐにムっは収まったのでした。それに光GENJIを知らなくてもやむをえないところです。

 前日の『ボエーム』では幕に反応する人がいて音楽に拍手が被ってしまいましたが、この日は幕がなく、拍手が全く被ることはありませんでした。アリアの後も拍手の間をとることなく続けて演奏してましたが、大きな劇場とあってか、さすがに「誰も寝てはならぬ」の後は演奏を止め、拍手の間を取ってました。

 歌手で注目していたのは長い間お休みしていたボータ。見た目が痩せたと思いましたが、歌声はほとんど変わらない気がしたので安心しました。イタリアもの、ドイツもの、オールマイティに活躍できる貴重な人で、オペラ界になくてはならない人です。




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