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ジークフリート・・・STAATSOPER IM SCHILLER THEATER・・・2015/6/15 [オペラ]

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MUSIKALISCHE LEITUNG  Daniel Barenboim
INSZENIERUNG  Guy Cassiers

SIEGFRIED Andreas Schager
MIME Stephan Rügamer
DER WANDERER Iain Paterson
ALBERICH Jochen Schmeckenbecher
FAFNER Falk Struckmann
ERDA Anna Larsson
BRÜNNHILDE Iréne Theorin
DER WALDVOGEL Christina Gansch

 2010年の6月に『ラインの黄金』12月に『ワルキューレ』、共にスカラで観てから早6年・・・・当然その間に行けるものなら行きたかったのですが、行くこと能わず・・・・・ようやく念願かなってスカラ・ベルリンリングの続きを鑑賞することができました。『ワルキューレ』と『ジークフリート』の間が開いたことは物語としてかえって自然ではありませんか?と、これまで行けなかったことを自分自身に納得させての鑑賞です。

 オケピは上部が舞台側に湾曲している覆い付き。壁側のバイオリンだけ床が少し高くなっているのはトリイゾやパルジファルのときと同じ。指揮のバレンボイムがオケピに入ってくるのは観客からは見えず、拍手なしで始まるのも同じでした。

 キャストは2010年からかなり変わっていて、ブリュンヒルデは火の中でお休みしていた間にいろんな意味でヴォリュームアップ。シュテンメからテオリンに。ローゲだったリューガマーはミーメに。アルベリヒはクレンツレがお休み中のためかシュメッケンベッヒャーに。ヴォータンはパーペ→コワリョフ→パターソン

 この歌手が全員素晴らしかった!
 特にタイトルトールのシャーガーはそのまんまジークフリートというか、天然ジークフリート。
そんなに声を張らなくても小さな劇場だから十分なんですけど・・・・と他の人から言われたことがあるに違いないと思うのですが、3歩あるいたら忘れちゃうタイプ。いや、3歩歩かなくても3小節歌ったら忘れちゃうタイプ。
 しかし、それこそがジークフリート!
 それにちょいと一本調子と言えないこともない。
 それこそがジークフリート!と納得してしまう天然の奔放さ。
 姓は天然、名はジークフリート、ってことで、シャーガーのニックネームは天然くんに決定。スタミナの心配など全くなし。そんなの当然さ、だってオイラはジークフリートだぜ、てなところでカーテンコールでも余裕でニコニコ。

 テオリンのブリュンヒルデもシャーガーの声の張り上げにつられてなのか?やはりそこまで張らなくても・・・という部分はありましたが、濃厚な声はSKBの音に合って素晴らしい出来。

 演出は前2作よりも簡素になった印象だったのは、いかにも共に資金調達が厳しかったスカラとの共同制作というところ。『ラインの黄金』ではあっても『ワルキューレ』ではなかったダンスが再登場してましたが、違和感はありませんでした。考えてみると2010年当時は珍しくて違和感のあったダンスも最近は取り入れる公演が多く、慣れというのもあるのかもしれません。

 リンデンではいつもワーグナー漬けになる[猫]でありましたが、今回は天然ジークフリート温泉で湯あたりしたようなボーっとした感覚になってしまいました。時差は調節するのが年々難しくなり、到着した次の日でも公演途中で少々辛くなってしまったのは情けないところでしたが、背景のチラチラした映像の睡眠誘導効果は侮れないものでした。

 ワーグナー漬けというよりも天然ジークフリート温泉名物、温泉卵になったような感覚で帰路につきました。←なんじゃらほい?



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