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イオランタ・ペルセフォーヌ・・・Grand Théâtre de Provence・・・2015/7/17 [オペラ]

Musical direction Andrei Danilov
Stage direction Peter Sellars
Orchestra, Chorus and Choir Opéra national de Lyon
Iolanta
Iolanta Ekaterina Scherbachenko
René Dmitry Ulianov
Robert Maxim Aniskin
Vaudémont Arnold Rutkowski
Ibn-Hakia Willard White
Alméric Vasily Efimov
Bertrand Pavel Kudinov
Marta Diana Montague
Brigita Maria Bochmanova
Laura Karina Demurova
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Persephone
Persephone Dominique Blanc
Eumolpe Paul Groves
Dancers Amrita Performing Arts
Company manager Rithisal Kang
Perséphone Sathya Sam
Déméter Sodhachivy Chumvan (Belle)
Pluton Chan Sithyka Khon (Mo)
Mercure, Démophoon, Tripolème Narim Nam
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 前日に新鮮な感動を与えてくれた指揮のクレンティスが具合が悪く降板、そのアナウンスに会場が少々どよめいたものの、代わりのダニロフはアシスタントということで、このプロダクションにずっと関わっている人のようでした。指揮者が代わっても大きな違いはなかったのではないかと思え、なんら破綻なく、歌手はそれぞれの役に没頭し、ダンサーや合唱も充実したパフォーマンスを見せてくれました。

 演出は極めて簡素で、門のような囲いがいくつか建っているだけのセット。『イオランタ』も『ペルセフォーヌ』も同じセットでした。
 
 『イオランタ』では物語の内容に相応しく、光と影を強調した演出で、時に登場人物が照明を持って歌っている人に照明をあてるという照明係の役も果たすのですが、背後の影と照明を浴びた歌手のコントラストに変化はっても、それだけと言えないこともなく、賛否両論ありそうでした。ただ歌手の人達にとっては歌に集中できるという点で悪くないものではありました。

 『ペルセフォーヌ』は東南アジアの舞踏で表現するという異文化コラボ。インドネシアかタイの踊りのようだとは思ったのですが、調べるとアムリタ・パフォーミング・アーツというのはカンボジアのコンテンポラリーダンスカンパニーでした。ダンサー達は踊りというより東南アジアの民族舞踊の身振り手振りでのパントマイムで演じるといった趣。ペルセフォーヌ役は舞台に2人いて、2人共ブルーのドレスを着ているのですが、一人はマイクを付けた女優、一人はダンサーというわけです。
 『ペルセフォーヌ』は初聴だったのですが、ストラヴィンスキーが東南アジアの音楽に影響を受けたかのような音楽になってました。これはカンボジアのダンスカンパニーとのコラボという演出に合わせて東南アジアを意識した演奏に創っているようにも思え、ストラヴィンスキーについて調べてみましたが、やはり東南アジアについての記述を発見できなかったので、演出に合わせて東南アジア風に演奏したのだろうと思ってます。
 歌うのはユーモルプ役のテノールとコーラス、ペルセフォーヌ役の女優さんはマイクをつけてるのですが、フランス語での語り口とテノールの歌声が神聖さを醸し出しながら、東南アジアの踊りと融合し、完成度の高い作品となっていることに新鮮な美しさと驚きにも似た感動を覚えたのでした。

 『イオランタ』『ペルセフォーヌ』ともに歌手の人たちは全員好演でしたが、耳が虚弱体質の[猫]が気になったのはまたまた音響。席が前方の端のほうだったせいか、音響調整感が強く、オーディオを大音量で聴いているようなベタっとした感覚で耳が疲れました。

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