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トスカ・・・トリノ歌劇場来日公演・東京文化会館・・2013/12/8 [オペラ]

指揮:ジャナンドレア・ノセダ
演出:ジャン・ルイ・グリンダ

トスカ:パトリシア・ラセット
マリオ・カヴァラドッシ:マルセロ・アルヴァレス
スカルピア男爵:ラド・アタネリ
アンジェロッティ:ホセ・アントニオ・ガルシア
堂守:マッテオ・ペイローネ
スポレッタ:ルカ・カザリン
シャルローネ:フェデリコ・ロンギ
トリノ王立歌劇場管弦楽団・合唱団
TOKYO FM 少年合唱団


演出は最初と最後に映像を使っているのがアイデアでしたが、可もなく不可もなくのオーソドックスなもの。

マルちゃんが大変好調でしたが、張りのある熱い声は夏に聴いたスカラの仮面舞踏会での爽やかで誠実な声とは全く異なる印象で、スカラでは不調でお休みした後だからとしか思ってなかったのですが、役柄に応じて印象を変えているのかもしれないとも思えたのでした。
所謂スターの中には何を歌ってもその人が歌っているとしか思えないことが多々あるのですが。マルちゃんはそういったタイプの人たちとは一線を画すものがあります。
舞台人としてのバランス感覚が非常に長けていて、独りよがりにならず、共演者や作品全体のことを念頭にやっているように思えて、聴くたびごと毎度のように器が大きいと書かずにはいられません。
とはいえ、調子のせいで声が違うということももちろんありますよね^^;

タイトルロールのラセットは初めて聴けるので楽しみでした。
演奏が結構厚く鳴っていたせいか?ブレス音が気になり、絶叫気味と思われることがしばしば・・・
しかし、そういったことさえもトスカの感情の高まりと思えるくらい説得力がありました。
ただ歌手はいつも歌っている劇場で聴くほうが本来の持ち味を堪能できるのではないかと常日頃思っていて、やはりこの人を聴くならメトで聴きたいものです。
スカルピア殺害後の演出、演技は燭台を置くことはなく、十字を切るだけで、スカルピアの死体の下にある自分のマントを引っ張ってもマントが取れず、力が抜けたように呆然としたまま幕が降りるというものでした。
それ程スカルピアは巨漢じゃないヨとツッコミを入れたくもなりましたが^^;死して尚スカルピアはトスカに重くのしかかるといった暗示にとれ、それ程違和感はなく見てました。

スカルピア役のアタネリの声にそれほど重さがないのですが、歌も演技もいかにも冷血で傲慢といった雰囲気で存在感十分。

なによりノセダ率いるオケの演奏が緊張感のある物語を語り続け、イタリアのオケとはイメージの異なる厚みや奥行があって雄弁に思えたのですが、ノセダはかつてイタリア国外で活躍することが多かったと聞き、単細胞の[猫]はそれ以上深く考えもせず納得してしまったのでした。
考える必要もないし(^0^)/

TOKYO FM 少年合唱団も良かった(*^_^*)

では良いお年を_(._.)_ 

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