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チェネレントラ・・Bayerische Staatsoper・・2012/7/9 [オペラ]

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Musikalische Leitung Antonello Allemandi
Inszenierung Jean-Pierre Ponnelle

Don Ramiro Lawrence Brownlee
Dandini Nikolay Borchev
Don Magnifico Alessandro Corbelli
Clorinda Eri Nakamura
Tisbe Paola Gardina
Angelina (Cenerentola) Joyce DiDonato
Alidoro Alex Esposito

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

席はオケ横、この日も上から覗くような席でした。
あまり販売に出されない席だと思うのですが、立ち席以外売り切れだったのが、ある時販売に出されていたので購入。
遅れて参加を決めると席が選べないのは仕方なし、それでも鑑賞できるだけで良し、ではありますが・・・・
アムスに引き続き、今回も少々難あり状態となってしまいました。

全くもってドイツのオケは音の密度が高い!
音が直接飛んでくる席で、この音でベルカントものを聴くというのも・・・
少々困惑・・('_')
もちろん平戸間で聴いた人は問題なかったそうです。

そんな状態でも、ずば抜けて声が響いてきたのがのがタイトルロールのディドナートとアリドーロ役のエスポジート
この二人は別格でしたが、次に響いてきたのは中村さんの声でした。

ディドナートはフローレスと共演する機会が多いこともあって、何回も聴いてます。
もしかすると一番聴いている人かも?
アジリタを駆使して歌う時はまろやかに響きますが、高音では金属的にピーンと響きます。
このチェネレントラはお箱とも言える程歌いこんでいる役とあって、非常にまろやかな味わいのアジリタを堪能させてまらいました。
柔らかな慎ましさと凛とした華やかさに溢れ、タイトル・ロールとして輝いてました。

エスポジートは歌いながら踊れる、といつも書いてしまうほど、どんなに動きまわろうが、どんな体勢であろうが、深く響く声で安定感のある歌を披露してくれます。
今回は演出が新国でもやったことのあるポネルのものなので、それほど大袈裟に動き回るものではないのですが、体に切れがあり、一つ一つの動作が面白いし、表情も良い。
笑いのツボを心得たパフォーマンスは極上のスパイスで、キーパーソンの活躍。

中村さんのクロリンダはハマッテました。
大袈裟でコミカルな演技もかなりイケてましたが、何より、歌が素晴らしい!
こうしてベルカントものを歌える技術の確かさがありながらもワグナーも歌えるほど声が通る。
今後ますます活躍していかれるでしょう。

今回の一番の楽しみはブラウンリー
アジリタもしっかり、高音も見事に決めてました。
ただ意外と声の芯が太くなく、声の密度が低い、声の輪郭がはっきりしない印象
これはフローレスやシラグーザ、そしてカマレナなどと比べての印象であって、もちろん充分に立派な歌を披露してくれました。

ダンディーニ役のボルチェフ
声は品がありながらソフト、アジリタもなかなかのもの
容姿も背が高くてかっこよく、微笑ましい愛嬌があります。
1980年生まれと若い人ですが、舞台人として栄えるので、これからが楽しみ。

ティスベ役のガルディナ役も歌はしっかり、演技は中村さんと一緒に名コンビ(^。^)

コルベリはこの演出のせいもあって少々おとなしめでしたが、名人芸は相変わらず

楽しめました。

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コメント 4

Sheva

お疲れ様でした!お世話になりました。私はこの日初めてのバイエルン歌劇場で本当に感激しました。kametaroさん、すごいところで見てましたね。感想はおっしゃるとおりで納得です。また是非お願いします。
by Sheva (2012-07-27 08:15) 

kametaro07

Shevaさま
リング通しての鑑賞は贅沢のかぎり!
充実したご旅行だったようで、何よりです。

これはホント、すごいところで鑑賞したものです^^;

バイエルンも美しいですが、ドレスデンも感激しますよ。
次回『ローエングリン』いかがですか?
私は残念ながら行けません_(._.)_ 
by kametaro07 (2012-07-27 19:26) 

Sheva

ありがとうございます。ドレズデンもあとで調べてみますが、Kochが二役だというのでザルツブルクのイースターをさきほど調べたら、4作品のサブスクリプションしかなく、しかも寄付しなくてはいけないというシステムに瞠目。本当に金持ちのためだけのオペラなんですね。ここは。春は休みを取りづらいし。悲しいなあ。ワーグナーは魂を売らせる魔力がある。やばいです。
今バイロイト毎晩聴いているので、やはりティーレマンの実力が痛いぐらいに分かります。ティーレマンのパルジファル聴きたいです。
でもグローセスフェストシュピールハウスはKochさんには大きすぎます。やはりバイロイトはちょうどいいのかも??行ったことないくせに言って、ますけど…



by Sheva (2012-07-28 20:29) 

kametaro07

Shevaさま
>ザルツブルクのイースター
今はサブスクリプションの販売だけですが、来年1月から単券も販売されるようです。
でもいいお値段ですよ~~~ん。
http://www.osterfestspiele-salzburg.at/jart/prj3/osterfestspiele/data/uploads/Saalplan_Gro%C3%9Fes_Festspielhaus_2013.pdf
春は少しは休めるかもしれないので私も調べたのですが、3月23日と4月1日しかないので無理です。
アンフォルタスとクリングゾルの二役は聴きたくなりますよね。
この頃は各地でパルジファル三昧ですけど・・・・
ザルツが無理ならドレスデンの『ローエングリン』に行ってくださいな。
自分が行けないので行ってもらおうという下心です^^;
by kametaro07 (2012-07-28 22:23) 

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