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2011年度鑑賞のまとめ [まとめ]

今更ですが、一応書き残しておきます。

昨年度は28公演鑑賞ですが、なんだか物足りない一年となりました。
一昨年が47公演も鑑賞しているので、物足りないのも当然といえば当然。
なんだかんだで暴走行為から足を洗えずにいると反省してましたが、反省することもありませんでした。
暴走というほどでもなくなったということです。
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それはさておき・・・・

物足りなさの一番の理由は公演数が減ったからではなく・・・

リンデン!
行きたくても・・・
ナイ!
いと虚し・・・
こけら落としは2014年になってしまうとのこと・・・
いと寂し・・・[もうやだ~(悲しい顔)]


それでも印象に残っている公演は・・・

影のない女・・・ザルツブルグ(2011年度のベスト)
オリー伯爵・・・チューリッヒ(チームとしてまとまっていて完成度が高かった)
アンナ・ボレーナ・・・リセウ(熱狂的なファンによって途中で拍手の中断が長すぎたのが残念)
シャモニーのリンダ・・・リセウ(次の日観たオリー伯爵の流れが自然だったのに比べてしまうと、フローレスとダムラウが歌う時、一部、そこだけリサイタルのようになってしまっていたのが少々気になってしまった。)
パルジファル・・・リセウ(なかなか印象深い演出。但しフォークトに限って言えば、一昨年のジュネーヴの方が良さを発揮できる演出だった)
タンホイザー・・・チューリッヒ(日本から到着した足で行ったので最後Zzzzz・・・・無念)
ドン・ジョヴァンニ・・・スカラ(豪華キャストとはいっても、アンサンブルとして今ひとつ)

来日公演は
バイエルンのローエングリン
メトのボエーム
プラハのトスカ


と・・・
ここまで書いて気がついた・・・(;゚Д゚)!
リンデンだけでなく、ドレスデン、バイエルンでも聴いてない・・・・
というわけで・・・・なるほど物足りないわけが更に納得・・・
今年は観客に悩まされた一年だったわけですが、クラシック、オペラを聴くという文化の定着度の違いを目の当たりにしたというところです。

リセウのアンナ・ボレーナではフライングこそほとんどなかったとはいえ、熱狂的なファンがグルベさまが登場しただけで音楽がなっていようが拍手の嵐・・・
メトでは意味不明の野次がとぶというヤジオ事件・・・
そのほか日本でもフライングの拍手にガクっとくることしばしば・・・。

中でも最大のカルチャーショックは、
メト来日公演の「ドン・カルロ」
日本の観客があそこまで土足で畳の上を歩くとは思いもよらず・・・・
この日のフライング拍手は本当にひどくて、本場メトの比ではありませんでした。
このところフライング拍手についてガミガミババァと化しているのも、この公演がきっかけです。

海外については、その土地柄、観客に合ったものにオペラが進化していくのは当然のことなので、そこまで嫌な思いもしないのですが・・・

日本も日本なりということかもしれませんが、これほどヒドイ拍手攻撃となると、放射能の問題以前に、日本に来るのを嫌がる指揮者や歌手もいるのではないかと思えたほどでした。
オペラ初心者の[猫]でさえ、御免こうむりたい、二度とこういう公演に行ってはいけないと思いましたから。

おそらくオペラが好きなのではなく、オペラ界という芸能界で活躍する芸能人、歌手が好きという人たちが多いということなのでしょうが、歌しか聴かないというのはなんとも違和感があり、どうして演奏を拍手で汚すことができるのか?全く理解不能(?_?)です。
歌だけならリサイタルの方がよいでしょう。
リサイタルでもあれほどフライングの拍手はないのが普通だと思いますが・・・・。
PA使用疑惑の音響もあって、オペラというより、さながら「NHKクラシック紅白歌合戦」という趣になってしまいました。
日本はAKB48の文化なのでしょうか?
ご贔屓さんが気持ちよく歌ってくれれば、他はどうでもよし?・・・・(v v ;

ほとんど逆毛総立ちだったのですが、ふと気がつくと、[猫]がいた最後列のブロックでは皆(・。・)
途中で帰ってしまった人もいたりで、結局最後こそ拍手をしていましたが、途中はアリアの後や幕後には全員一切拍手せず、皆胸中は一緒だったかと・・・・。

何故あそこまでヴェルディの作品が土足で踏みつけられなくてはいけなかったか?
かわいそうなヴェルディ[もうやだ~(悲しい顔)]
歌手が主役のヴェルディですから踏みつけられて本望なのでしょうか?
そういう意見もありそうなのが、[猫]は( p_q) 
イタオペが得意じゃないのは、ご贔屓応援のフライング族がはびこっていることも理由の一つです。

ところでドン・カルロに限って言うと、一体ルイージは何をしにきたのでしょう?
今でも疑問です。
メトの言う一流は歌手に丸投げ、歌手それぞれが勝手に歌っただけになってしまいました。
ドレスデンの「リゴレット」で最高のヴェルディを聴かせてくれたルイージは、かくして最悪のヴェルディの指揮者にもなってしまったのでした。

しかし、あれだけ拍手がかぶってくれば、演奏するほうもやってられないでしょう。
ルイージは終わった後のサイン会には出席することなく、帰ってしまったということを後になって耳にしましたが・・・
当たり前じゃ!
誰も聴いとらんのだから。

覇気のない演奏と拍手については、卵が先か鶏が先かという話かもしれませんが・・・
それでも「ボエーム」では拍手を押さえ込むだけの力があったのに、それがなかったということは、指揮者に全く責任がないとは言えないでしょう。
ただ、あれだけ拍手を被されて批評されるのも・・・ちゃんちゃらおかしくってやってられませんよ・・・かもしれません。

今後ルイージはチューリッヒとメトを行き来することになるのでしょうが、しばらくはドレスデンの「リゴレット」のような公演は望めないと悟りました。
メトでは最後の一音まで表現するといった公演は期待できず、チューリッヒの音響は個人的にあまり得意ではなし・・・・。

拍手については、今回スカラが早くて意外でしたが、ヨーロッパでもラテン系は早い傾向があるような?
イタオペもドイツ語圏で聴いたほうが良さそうです・・・・・ただしウィーンは観光客が(;一_一)予測不能・・・
ドイツ語圏であってもヤジオやフライング族がいつ紛れ込むかは・・・わからんちゃーわからん。
それでも遭遇確率は低いでしょう。


さて、リンデンがないのは致し方なしとして、今年の楽しみといえば・・・・
ドレスデン!
ティーレマン&SKDに期待!
来シーズンの発表が待ち遠しいことです。

最大の問題は休みが取れる時に公演があるかということ。

しばらくまたプータロウになるしかないか?
そうもいかんか?



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starboard

ご無沙汰してます。一度伺ってみたかったんですが、日本でそんなに拍手の被りってありますか。私が思ってるフライング拍手と、kametaroさんが体験したのが全然別のレベルなのかもしれませんが。ああいう「ジャン、ジャーン」みたいな終わり方の作品の場合、おそらく拍手してる人は、全く悪いこととは思っておらず、むしろ自分ではノリがよいつもりなんじゃないでしょうか。オペラで演奏に拍手を被せることを、演奏会のようにタブーに思っていないというか(リサイタルは演奏会の一種、オペラは芝居の一種)。

メトの名古屋公演(これは私の昨年のワーストでした)では、特に前半で、客席がシラーっとしてるのに、毎回同じ上階の右手後方からブラボーの塊が出て、かなり不審に思いました。あの近くに座っていた人がいたら、どんなだったら聞いてみたいものです。

by starboard (2012-02-20 22:58) 

kametaro07

starboard さま
>日本でそんなに拍手の被りってありますか。
部分的ではありましたが、新国でもありましたし、ボローニャ来日公演でもありました。
>おそらく拍手してる人は、全く悪いこととは思っておらず
もちろんそうでしょう。
だから困ったものだと思うのです。
>オペラで演奏に拍手を被せることを、演奏会のようにタブーに思っていないというか(リサイタルは演奏会の一種、オペラは芝居の一種)。
こちらも、だから困ったものだと思うのです。
日本はオペラ後進国、僻地なのは仕方ないのですが、オペラは観るものという以上に聴くものではないのでしょうか?
もともとこの公演は豪華キャストという売りで、歌手の歌声を楽しんでください、というのがコンセプトかもしれませんが、せっかくの歌声も美しい音楽ではなく、拍手で追われたら、余韻を味わうこともできませんよね。
第一オペラとしてのストーリー性も吹っ飛んでしまいました。
観客は賞賛を送ってましたが、オケをバカにしきって公演を台無しにした、ということに気がつかないから困ったものなのです。
なんとも悲しい公演でした。
ルイージもブラヴォーをカーテンコールで受けてましたが、バカにするな!という意思表示でサイン会に出席しなかったのだと想像します。
このドン・カルロはオペラの分類に入れると、史上最悪、これからもこのような公演は行きたくないので、最悪であり続けるでしょう。
オペラではなく、一種のイベントだったと思うことにします。
>毎回同じ上階の右手後方からブラボーの塊が出て、
私はボエームで舞台セットに拍手が出た時はメトの回し者かと思いましたヨ^^;
日本人でもセットに拍手したい人っているのかもしれませんが・・・・。
これも困ったものです。
by kametaro07 (2012-02-21 19:13) 

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