ジークフリート・・・新国立劇場・・・2010/2/17 [オペラ]
Richard Wagner:"Der Ring des Nibelungen" Zweiter Tag Siegfried
【指 揮】ダン・エッティンガー
【演 出】キース・ウォーナー
【ジークフリート】クリスティアン・フランツ
【ミーメ】ヴォルフガング・シュミット
【さすらい人】ユッカ・ラジライネン
【アルベリヒ】ユルゲン・リン
【ファフナー】妻屋秀和
【エルダ】シモーネ・シュレーダー
【ブリュンヒルデ】イレーネ・テオリン
【森の小鳥】安井陽子
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
はワグナーに飢えてたので久々に鑑賞できることがやたらウレシイ
しかし日本だとどうも気が緩むようで・・・・またまた忘れてしまったオペラグラス。
今回は3階席、一幕観て必要だったら借りることにしようと思ってましたが、目の調子が良く、字幕はハッキリ見えます。
演出が遠目で観てもなかなかおもしろく、オペラグラスの必要性もそれ程感じませんでした。
特に一幕のポップなミーメの家はイケてます。
ノートゥングの鍛え方クッキングは最高!!!
テレビモニターの使い方もおもしろいと思いましたが、ちょっとサダコを連想してしまって怖いような・・・・。
この演出、おとぎ話のような可愛らしさとリアルな不気味さの両方持ち合わせていて不思議な魅力があります。
いくつか気になった点が・・・・。
Heil Mimeがなぜ逆さに表示されてるのか?バンザイ、ミーメの反対ってこと?
ジグソーパズルのモチーフが森にも使われていたし、エルダが横たわっていた回転板の形にも使われていました。このジグソーパズルの謎はリングを通して見ると分かるのでしょうか?
エルダのシーンで右端に置かれたデジタル時計が00時00分をずっと表示しているのは時空を超越した物語という意味に思えましたが・・・?
スーパーマンのTシャツを中に着たジークフリート役のフランツはこの演出の中に面白いほど溶け込んでいます。
ジークフリートの成長過程を巧みに表現していて、この公演を魅力的にしているのはフランツの好演があってこそと言っても過言ではないと思います。
一幕ではただの反抗期といった悪ガキぶり。
「お前には全然似てない!」とミーメに逆らうジークフリート・・・・しかしミーメ役のシュミットとフランツとは背格好が・・・・二人揃うと小太りブラザーズ・・・・似てるよ!とツッコミたくなりました^^;
それにミーメは下心があるとしても赤ん坊の時から育てるなんて愛情がなければできることじゃないんだから・・・この悪ガキ黙らんかい!と言いたくなる傍若無人ぶり。
ところがニ幕、ファフナーとの対決、ミーメとの決別では微妙な情、戸惑いが現れてきます。
三幕ヴォータンと相対し、ブリュンヒルデにめぐり合った時には生き生きとした歌唱で凛々しい青年に見えてくるではありませんか。
ブリュンヒルデのテオリンとのかけ合い、2重唱は6時間という長い公演の最後に相応しい盛り上がりでした。
なんとも憎めないキャラのミーメ役のシュミット、不気味なアルベリヒのリン、大柄で声に深みのあるファフナーの妻屋さん、三人とも適役で存在感がありました。
さすらい人、ヴォータンのラジライネンはクールな中にも愛情、哀愁を背中で語ってるような趣があって良かったです。
エッティンガー指揮、東フィルの演奏は重厚な中にも癒しのあるワグナーの世界を劇的に表現していたように思えましたが、唯一オケの音色が・・・惜しいなぁー・・・・・と思った時が何回かありました・・・・・しかしこれは贅沢病ですね^^;
50分と45分の2回の休憩をはさんで6時間の長丁場ですが、3幕ではお尻が痛くなっちゃってマイッタ。。。。。でした^^;
ベルリンで「パルジファル」を見た時は30分の休憩2回で5時間半だったと思うので、実演自体は同じ位の長さ、それでもお尻はそれほど痛くなった記憶はありません。
新国の座席は長時間用にはできてないかな?
今となっては昨年「ラインの黄金」「ワルキューレ」とも観れなかったことが悔やまれます。
次の「神々の黄昏」はぜひ観たい!・・・と思っても、これまたいつ観にいけるか?まだ決められない・・・・行けるかな?行けるといいなー・・・・・。
【指 揮】ダン・エッティンガー
【演 出】キース・ウォーナー
【ジークフリート】クリスティアン・フランツ
【ミーメ】ヴォルフガング・シュミット
【さすらい人】ユッカ・ラジライネン
【アルベリヒ】ユルゲン・リン
【ファフナー】妻屋秀和
【エルダ】シモーネ・シュレーダー
【ブリュンヒルデ】イレーネ・テオリン
【森の小鳥】安井陽子
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
はワグナーに飢えてたので久々に鑑賞できることがやたらウレシイ
しかし日本だとどうも気が緩むようで・・・・またまた忘れてしまったオペラグラス。
今回は3階席、一幕観て必要だったら借りることにしようと思ってましたが、目の調子が良く、字幕はハッキリ見えます。
演出が遠目で観てもなかなかおもしろく、オペラグラスの必要性もそれ程感じませんでした。
特に一幕のポップなミーメの家はイケてます。
ノートゥングの鍛え方クッキングは最高!!!
テレビモニターの使い方もおもしろいと思いましたが、ちょっとサダコを連想してしまって怖いような・・・・。
この演出、おとぎ話のような可愛らしさとリアルな不気味さの両方持ち合わせていて不思議な魅力があります。
いくつか気になった点が・・・・。
Heil Mimeがなぜ逆さに表示されてるのか?バンザイ、ミーメの反対ってこと?
ジグソーパズルのモチーフが森にも使われていたし、エルダが横たわっていた回転板の形にも使われていました。このジグソーパズルの謎はリングを通して見ると分かるのでしょうか?
エルダのシーンで右端に置かれたデジタル時計が00時00分をずっと表示しているのは時空を超越した物語という意味に思えましたが・・・?
スーパーマンのTシャツを中に着たジークフリート役のフランツはこの演出の中に面白いほど溶け込んでいます。
ジークフリートの成長過程を巧みに表現していて、この公演を魅力的にしているのはフランツの好演があってこそと言っても過言ではないと思います。
一幕ではただの反抗期といった悪ガキぶり。
「お前には全然似てない!」とミーメに逆らうジークフリート・・・・しかしミーメ役のシュミットとフランツとは背格好が・・・・二人揃うと小太りブラザーズ・・・・似てるよ!とツッコミたくなりました^^;
それにミーメは下心があるとしても赤ん坊の時から育てるなんて愛情がなければできることじゃないんだから・・・この悪ガキ黙らんかい!と言いたくなる傍若無人ぶり。
ところがニ幕、ファフナーとの対決、ミーメとの決別では微妙な情、戸惑いが現れてきます。
三幕ヴォータンと相対し、ブリュンヒルデにめぐり合った時には生き生きとした歌唱で凛々しい青年に見えてくるではありませんか。
ブリュンヒルデのテオリンとのかけ合い、2重唱は6時間という長い公演の最後に相応しい盛り上がりでした。
なんとも憎めないキャラのミーメ役のシュミット、不気味なアルベリヒのリン、大柄で声に深みのあるファフナーの妻屋さん、三人とも適役で存在感がありました。
さすらい人、ヴォータンのラジライネンはクールな中にも愛情、哀愁を背中で語ってるような趣があって良かったです。
エッティンガー指揮、東フィルの演奏は重厚な中にも癒しのあるワグナーの世界を劇的に表現していたように思えましたが、唯一オケの音色が・・・惜しいなぁー・・・・・と思った時が何回かありました・・・・・しかしこれは贅沢病ですね^^;
50分と45分の2回の休憩をはさんで6時間の長丁場ですが、3幕ではお尻が痛くなっちゃってマイッタ。。。。。でした^^;
ベルリンで「パルジファル」を見た時は30分の休憩2回で5時間半だったと思うので、実演自体は同じ位の長さ、それでもお尻はそれほど痛くなった記憶はありません。
新国の座席は長時間用にはできてないかな?
今となっては昨年「ラインの黄金」「ワルキューレ」とも観れなかったことが悔やまれます。
次の「神々の黄昏」はぜひ観たい!・・・と思っても、これまたいつ観にいけるか?まだ決められない・・・・行けるかな?行けるといいなー・・・・・。
2010-02-19 08:02
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コメント(4)
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プレミエから7年もたっているんですね.......
フランツって、ロビン・ウィリアムズに似ていて(私が思っているだけかな?)コメディアンっぽいので、こういう演出にはピッタリはまるんでしょうね。
違う歌手で見たかった気もしていたんですけど、ネットで見る限り、かなり好評、フランツは前より評判いいような気がするので、楽しみになってきました。来週行く予定です。
休憩時間長過ぎ......体力いりますね。
by keyaki (2010-02-20 11:31)
keyakiさま
>休憩時間長過ぎ......
確かにそうなんですが、フランツのコンディションを配慮してるのでしょうか?
それでこれだけ充実した歌唱をしていただけるんだったら・・・と思うと気になりませんでした。
3幕のフランツは格好良かったです^^。
by kametaro07 (2010-02-20 22:02)
kametaro07 さん
TB&コメント、ありがとうございます。
>新国の座席は長時間用にはできてないかな?
そうかもしれません。以前もけっこう疲れると思ったことがあります。
>しかしミーメ役のシュミットとフランツとは背格好が・・・・
私も似てるじゃん!と思ってました・・が、そこは、本人(ジークフリート)の気持ちということで納得するしかないですね^^;
オペラグラスはもっぱら装置、パントマイムの動物たち、そして、テレビ画面用に活用しました。
「神々の黄昏」楽しみです。新演出時にはかっこいいグンターにほれぼれしましたが、さて今回はどうでしょうか。
by euridice (2010-02-26 21:44)
euridiceさま
>しかしミーメ役のシュミットとフランツとは背格好が・・・・
もともと二人が似てない設定なのは充分承知の上ですが、フランツのワンパク悪童ぶりにツイ・・・思ってしまいました^^;
>「神々の黄昏」
凄く楽しみですが、いつ行けるか?
当日券で頑張って並ぶことになっても、なんとか観に行きたいと思います。
今度はオペラグラスを忘れないように気をつけます^^;
by kametaro07 (2010-02-27 00:27)