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ディドとエネアス・・・Hessischen Staatstheater・・・2016/5/27 [オペラ]

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Henry Purcell

Konzept, Musikalische Leitung & Inszenierung Thomas Hengelbrock

Dido Kate Lindsey
Aeneas Benedict Nelson
Belinda Katja Stuber
Schauspiel / Sorceress Johanna Wokalek
Second Woman Agnes Kovacs
First Witch Anne Bierwith
Second Witch / Spirit Marion Eckstein
First Sailor Hermann Oswald
Balthasar-Neumann-Chor & -Solisten | Balthasar-Neumann-Ensemble
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 劇場に向かうために準備を始めたころ、天候が激変。すごく良かった天候が雷を伴う豪雨となってしまいました。それでも雷は遠そうだったので傘をさして向かったものの、道路を渡るのも道の端が川のように水が流れていて、それがとても一跨ぎできる幅ではなく、結局靴の中まで水浸しになるという有様。
 これでは劇場の準備にも影響しているのではないかと思っていたところ、観客は集まっているものの、中々観客席の扉を開けてくれず・・・・5分前になってようやく観客席に入れてもらえたのですが、舞台上では清掃スタッフのような人たちが床を拭いている状態。これは最近よくある開演前から舞台上で演技が始まっているパターンかと一瞬思ったものの、以前見たことのある舞台写真とは随分イメージが異なるのでやはり準備の遅れだろうと思い直したのでした。

 舞台セットは大きな石がいくつか置かれただけのシンプルなもの。演奏が始まる前にヒューヒューという風の音がかすかに流れ、外の嵐の音が聞こえるのかと一瞬戸惑ってしまいました。
 演奏が始まり、冒頭に登場する魔女役の人は歌手ではなく女優。パーセルの時代のイギリスではオペラというより劇付随音楽が主流だったそうで、正にその雰囲気を味わいながらの序曲。魔女のドイツ語の語りを聞いていると、外の急激な天候の変化も彼女がこの劇場に来たからに違いない・・・とさえ思えてしまったのでした。
 オペラは英語ですが、字幕はなし。
 ディド役のリンゼーのふくよかな重い声は高貴でありながら哀愁を含み、エネアス役のネルソンは精悍でありながら優しさも漂う。
 演出も指揮者であるヘンゲルブロックですが、衣装やその他大勢の動きが曲調に合っていて、美しい悲劇を堪能させてもらいました。

 このプロダクションは昨年のザルツブルクでやったものですが、フェルゼンライトシューレの舞台に合って良い趣だったことでしょう。


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