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ドン ジョヴァンニ・・・Teatro alla Scala ・・・2011/12/28 [オペラ]

Conductor Daniel Barenboim
Staging Robert Carsen

Don Giovanni Peter Mattei
Il CommendatoreKwangchul Youn
Donna Anna Anna Netrebko
Don Ottavio Giuseppe Filianoti
Donna ElviraBarbara Frittoli
Leporello Ildebrando D’Arcangelo
Zerlina Anna Prohaska
MasettoŠtefan Kocán

BS放送された公演ですが、こらえ性もなく、放送は観てしまいました。
ルー大柴ふうに放送を見た感想を書くと、
ゴージャス・キャストがトゥギェザーしちゃうと、トゥー・マッチ・コレステロールじゃない?
はてさて実演鑑賞ではどういう感想を持つのでしょうか?


バレンボイムがオケ・ボックスに立ち、観客に挨拶すると、当然のように拍手が沸いたわけですが、
一人、中央の通路をバレンボイムのほうに向かって、拍手しながら堂々と歩いていく人が・・・・
バレンボイムは無視して序曲を始めてしまいました。
慌てて席につこうとしているように見えたのですが・・・・
そのまま舞台へ・・・・
マッティ・・・・
放送では客席から上がってきたようには見えなかったので、ちょっとびっくりでした。
この舞台前面に鏡を置いた登場シーンは美しく、迫力があり、印象的です。

放送では重い印象が残った演奏でしたが、
なんのなんの・・・拍子抜けするほど、軽く、柔らかく、スカラの音は上品です。
そうでした。去年も同じ感想をもったのでした。
お茶の間の音響では残念ながらわかりませんね。
(来たくても来れない方、ムっとしないでくださいね。)

それがあまりに心地よく、軽やかに流れたからでしょうか?
序曲に左隣の女性が体をゆらしながら・・・指揮を始めてしまいました!
つい、先日コメントをいただいて、そのことを話題にしたばかりでしたが、実際に遭遇するとは。。。
でも、すぐに我に返って止めてくれたので、よかったです。

右隣は途中、マッティと一緒に歌いだす。。。ハ?
これはこれで、公演にのめり込んでしまったからでしょうか?
こちらも小さな声がもれただけで、すぐに我に帰ってくれて止めてくれたので、よかったです。

ゆったりめのテンポはは大変上品でクラシックな公演をイメージさせるものでした。
目を瞑れば、歌手がモーツァルトの時代の衣装を着て、優雅に歌っているかのよう・・・・。
スカラの美しい音で彩られる歌声は極上です。(観たくても来れない方、再度スミマセン)

フリットリの声のコントロールは見事です。
現代的な演出で、演技に集中して、大袈裟な動きをしているのに、
目をつぶれば豪華なドレスを身につけ、舞台で動かずに歌っている姿が浮かびます。
少々高音が疲労しているようなやつれがあって、好調ではなかったと思いますが、
それでも終始聴いていて心地よいものでした。
下着姿でいなくてはいけないことが多いので、シェイプ・アップしたでしょうから、そのせいで体力不足になってしまったかしら?

キャストがターフェルからダルカンジェロ、ネトレプコからイヴェリに変更になったことも軽いイメージになった要因かもしれません。
ネトレプコに比べたら、イヴェリはずっと軽いですし、ターフェルも素晴らしかったですが、ダルカンジェロの方が洗練されたイメージとなります。

イヴェリは2回聴いたことがあって、もう少し声にふくよかさがあった印象があるのですが、今回は細く、痩せているように思えてしまいました。
これはネトコを放送を聴いたあとだからかもしれませんが・・・・。
放送でのネトコは声の魅力を充分に発揮していましたが、音が低くぶれるように聞こえるときがあって、この調子だったらイヴェリの方が良いかと思ったのですが・・・・
イヴァリも本来の調子とまではいかなかったようです。
でも決して悪いという印象ではなく、好演だったと思います。

プロハスカの愛らしさは役柄にピッタリ。

でも、この公演はなんといってもマッティ&ダルカンジェロ!

マッティについては、放送でも十二分に声の美しさも、かっこよさも伝わってきましたが、
ダルカンジェロがこれまた素晴らしかった!
わが意を得たり、水を得た魚のように、こともなげに、その声をなんと深く響きわたらせることか。
今までも、もちろん良い声を聴いてますが、歌うときに上をむいて、目をつぶって両手を広げ、一生懸命声をだしてます、といったように見える時もありました。
今回は自然な演技のまま、なんの気負いもなく、さらりと、今まで以上に声を際立たせて響かせました。
ここスカラはダルカンジェロの劇場です。
劇場によって、どの音域(周波数)が響きやすいかが異なるものですが、ここまではっきりと違う人も珍しいかと・・・・。
今まで3回聴いてますが、それが全て調子が今ひとつだったとは考えにくく、明らかにダルカンジェロはウィーン、シャンゼリゼ、ザルツの劇場より、スカラでこそ本領を発揮するように思えました。
もちろん他の要素、調子の良さやバレンボイムと息が合ったなど、も考えられるかもしれませんが、
このスカラで歌う感覚が他の劇場では得られないので、天井を向いて声をはるように歌ううときがあるのかも?とも思ってしまいました。
ウィーンでタイトル・ロールを歌っていたときよりも、ずっと輝いてましたが、それは役柄によるものというより、スカラで歌っているからで、20、23日とマッティに代わってタイトル・ロールを歌ってましたが、タイトル・ロールでも、きっと素晴らしかったことでしょう。
その品格のある声とバランスのとれた容姿で、一人で歌っていると野性的でかっこよく、大柄に見えますが、実はどちらかというと、小柄です。
これが大柄なマッティとコンビを組むと、いたずら小僧のようにかわいらしく見えて、違った魅力もみせてくれます。
二人が衣装を変える時はサイズが全然違いますから、どうなることやら?・・・でしたが
ダブダブのズボンをウエストで何回か折り返して着ていて、そのトボケタ雰囲気は、かなりイケテました。
言わずもがな、何よりイタリア人、言葉自体のもつ響きを美しく、上手く表現するのはお手のもの。
観客からは自然と笑いがもれます。

一方キツキツのズボンをはくことになるマッティは、息をしたら弾けるというほどキツキツに見えるのですが・・・
このキツキツズボン姿で、極上のセレナード「窓辺に出でよ」を歌うのです。
歌手はお腹で歌うと思っていたので、歌いにくいのでは?とか、ズボンが弾けないかしら?とかなり不安でしたが、そのパツパツの腹部周辺はなんの影響もなく・・・・
うっとり・・・・・

ところでスカラというところはアリアの後に拍手が必ずある劇場ではなく、あったり、なかったりです。
「シャンパンの歌」の後はブラヴォが出て拍手でしたが、この極上のセレナードの後はありませんでした。
余韻を味わっていたのでしょう。

今回はほとんど影の存在、といったバレンボイム親分ですが、後半になるとアリアでテンポを換えることが随所でみられました。
歌手はよく自分のものにしていましたが、ドンナ・アンナについてはネトコ仕様、ネトコが良さを発揮できるテンポかな?と頭をよぎりました。

圧巻はドンジョ地獄落ちのシーン!
マッティ&ユン!
これが最初の軽さはどこへいったか、というほど重く、凍りのように冷たく、息をのむ緊張感に包まれます。
影の存在のバレンボイム親分の本領発揮というところでした。
特別アクセントが強いわけでもなく、極端な表現はありません。
うねり・・・です。
リンデンでのような、渦潮に巻き込まれるようなアップアップ感とは異なりますが・・・
重苦しい抑揚が劇場を充たしました。
冬場によくある咳き込みが時々客席であったのですが、
緊張感に咳き込みさえなくなり、客席はシーンと静まりかえりました。

マッティ&ユン、そしてダルカンジェロが加わった重唱。
お見事!
美しいものばかりで紡ぎだされる極上の迫力!
この場面だけでも鑑賞する価値があるというものです。

ユンは小柄なのですが、今まで実演で聴いたどの騎士長よりも素晴らしく、威厳と共に恐ろしい迫力があります。

最後のドンジョの地獄落ちですが、放送と違って、マッティはサイドのボックス客席に姿を消しました。
おそらく舞台装置に不具合があったのでしょう。
下に落ちていくほうがずっと自然です。

ドンジョが再登場し、他の出演者が下に落ちていく幕切れにに・・・客席からオー・・・という驚きの声が・・・・。
演出はマッティがどれだけカッコよいか、それを見せるためのものでした。

ドン・ファンは不滅なのでしょうね。

イタリア史上に名前を残すであろうドン・ファン、ベルルスコーニ前首相。
イタリアの財政難、そして補助金削減の大きな原因となった張本人でしょうが、
全てはイタリア国民の自業自得という気がしないでもなく・・・・
このドン・ファンは不滅という幕切れはイタリア国民にとっては悪夢かもしれません。


さて、リンデン組のバレンボイム親分が何故スカラまで面倒をみなくてはいけないか?
多くの子分どもをあちこちの歌劇場の親分にして、充分すぎるほどの実績を残している親分が更に縄張りを広げたいと意欲があったとも想像しがたく・・・・

スカラが補助金削減に対して政治的にも影響力を発揮できるくらいの人物、世界的にも名が通っている人物・・・
アバドもムーティもスカラとは一線を画した今、他にいなかったということか?
考えてみると、イタリア人指揮者はたくさんいますが、公演数が多く、活躍の場が多いドイツ語圏へ行ってしまう人が多いようです。
もちろんイタリア人だけでなく、世界各地から大集合といった状態ですが・・・。
イタリアでなくても、イタリア音楽の伝統をつなげていくことは可能です。
しかし、スカラの面倒をみようじゃないかというイタリア人指揮者はいないのでしょうか?

それでもバレンボイム親分・・・
スカラなんぞに長居は無用でっせ・・・
新リンデン、杮落としにはきっちりリンデンにいてもらわないと・・・・
そんなこたー心配無用でしょうが・・・・
間違っても、リンデンをやめて、スカラに・・・
なんてこたーなし!で願います。
旧リンデンの音が新リンデンでも変わらず、引き継がれていくことこそ、最大の願いです。


ところで、この公演が手放しで素晴らしかったとはいえない要素もありました。

コーツァンはミス・キャストではないかと思います。
他の出演者とは明らかに声が異質なので、重唱があまり美しく聴こえません。
その粗野な、少々野暮ったい印象の独特の声はマゼットという役に合わないというわけではないのでしょうが、他の出演者と合わないのです。
まるで白鳥の群れにガチョウが混ざってしまったような・・・・
この人はメトやウィーンなどでよく名前をみかけますし、私自身も2回ほど聴いたことはありますが、どうもいつもしっくりきません。
もちろん単なる好みの問題かもしれませんが・・・・。
エージェントが売り出したい人を有名人と抱き合わせで売り込むことがあるというのを、どこかで耳にしましたが、
このキャストもその類ではないかと穿って考えてしまいました。

数年前には聴く機会の多かったフィリアノーティですが、久々に聴くと、声は以前より、よくでていました。
ただ余裕が感じられないというか、高音で一杯一杯に聴こえて、聴いていて少々不安なのは以前とあまり変わらないような・・・・。
術後数年たってますが、頑張ってほしいです。

全体的な印象としては、スカラの上品で美しい軽やかな音色で、モーツァルトの古典的な美しさがあふれていた公演でした。
バレンボイム色が覗いたのは、後半、特に地獄落ちシーンくらいだと思うのですが、
それがインパクトが強く、バレンボイム色しっかりの公演で重いという印象が残る人もいるかもしれません。

カーテンコールはそれぞれにブラヴォー、ヴラヴィーでしたが、
昨年の「ワルキューレ」に比べると時間が短く、意外とあっさり・・・
それもそのはず、20時からの公演です。
外へでたら11時40分ですから、タクシーの列は長蛇でした。





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galahad

きゃほ~、kametaroさん、あけましておめでとうございます。 ロンドンから? 
そーでしたそーでした。 スカラはふわふわ柔らかい音に聴こえるんでした。
テレビ放送では、録音状態がきわめて悪かったように思いました。
やっぱり、ダルカンジェロ入ってるのが聴きたかったです。 
今回はkametaroさんのお隣に副指揮者がいましたか。 すぐやめてくれてよかったですね。
ではひきつづきよいご旅行を!
by galahad (2012-01-01 21:00) 

Kew Gardens

明けましておめでとうございます。 今はどちらにいらっしゃるのかしら? 

私はオープニングの録音をラジオでしか聞いていないのですが、単にテンポがゆっくりしているのだけが浮き出てしまったように思います。 柔らかいスカラ独特の音は、やはりその場にいないとわからないんですねぇ~。 そういえば、Abbadoのテンポもゆったり目。 イタリア語の響きとか流れを考えると、ああいう風になってしまうのかしら。 

これから本命のLiceuのレポがアップですか? 楽しみにしています。 この後も気を付けて旅行続けてくださいね!
by Kew Gardens (2012-01-02 01:10) 

kametaro07

galahadさま
あけましておめでとうございます。
ダルカンジェロはすごく良かったです。
副指揮者に遭遇したのは冗談みたいでしょ。
あと一つ公演を観たら帰らなくてはいけませんが、
少々耳が疲れてきたので帰り時でしょう。
by kametaro07 (2012-01-02 02:08) 

kametaro07

Kew Gardensさま
あけましておめでとうございます。
今チューリッヒです。
私もAbbadoを思い出しました。
クラシックで上品な趣でしたし、これだけ歌える人を揃えるとゆっくりの方が聴き応えがあるでしょう。
リセウのレポは帰国後になりそうですが、なるべく早くアップしたいとは思ってます。
by kametaro07 (2012-01-02 02:19) 

レイネ

明けましておめでとうございます。
新年早々、渾身の現地実演ルポありがとうございます。
オール・スター・キャストに期待してプルミエのTV生中継を見たんですが、ルー大柴さんと同じ感想になってしまいました。。。
それと、実際の音は劇場で生を聴かないと何ともいえないですよね。TVや映画館では音処理がされてるから。ルポを拝読して、やはり一度はスカラ座参りしたいものだ、と思いました。
歌手の持ち味を生かしたスマートな演出は、まあまあでしたが、舞台装置がシンプルすぎるのが残念。沢山のカーテンと鏡と椅子だけですかすかしているのが、ゴージャスなキャスト陣に比べてボリューム不足に感じました。
それと、マッテイのドン・ジョはまじめすぎてイマイチ性的な魅力に乏しかったので、ダルカンジェロで見・聴きたかったです。
でも、3、4月のパリでのマッテイのドン・ジョには興味津々(演出がハネケというので)です。
by レイネ (2012-01-02 06:17) 

ヴァランシエンヌ

明けましておめでとうございます。
お忙しい中、精力的に飛び回る旅程に目を丸くしてます(笑)

私はイヴェリちゃんのファンなので、彼女が出る日に是非聴きたかったのですが、日程が合わず+どのみちチケットが取れなかったので、断念しました。
本来歌うはずの日程に加えて、ネトレプコのキャンセルの穴を埋める形で頑張っているでしょうから、疲れもあるのかもしれません…って、えこひいき丸出しですがf(^^;

TV放送の収録は初日でしたし、このぐらい数をこなしたあとの公演の方が、こなれてくるのかもしれませんね。
バレンボイム先生は、昨年リンデンとの契約を10年ぐらい延長したと、どっかで読んだ記憶がありますので、ダイジョーブでしょう^^;

今年も宜しくお願いします:)
by ヴァランシエンヌ (2012-01-02 18:10) 

kametaro07

レイネさま
明けましておめでとうございます。
放送だと、やはりコレステロール過多ですよね^^。
私も3,4月のパリに行ければ、スカラは行かなくてもよいと思ってましたが、パリの方が行けるかどうか分からなくなってしまって・・・
チケットも手に入ったので行ってしまいました。
今年もよろしくお願いいたします。

by kametaro07 (2012-01-04 00:00) 

kametaro07

ヴァランシエンヌ さま
明けましておめでとうございます。
イヴェリちゃんは確かに1週間以上前から出演しなくてはいけなくなって、大変だったでしょうね。
私もそう思います。

>バレンボイム先生
既に20年くらいになるでしょうから、あと10年となると30年?
働きすぎに思えますが、お元気で頑張っていただきましょう。
リンデンで振る時はもう立っているだけで、ツーカーかもしれませんが^^;
こちらこそ今年もよろしくお願いいたします。



by kametaro07 (2012-01-04 00:12) 

Primrose

素晴らしいダルカンジェロの絶賛報告をありがとうございます。にやけながら、カメタローさんのご報告を読みました。私は20日行ったので、ダルカンジェロはドンジョヴァンニで、これまた素晴らしい歌声と演技で大感激。ネトレブコのキャンセルは私には関係なく楽しめました。そしてレポレロもやはり素晴らしかったとのことでさすが我がヒーロー、ますます惚れてしまいます。特にディクションの美しさに感銘をいつも受けています。嬉しいご報告をありがとうございました!!
by Primrose (2012-01-04 15:09) 

kametaro07

Primroseさま
スカラという劇場は歌手の声が響く劇場ですが、中でもダルカンジェロの声の響きは群を抜いてました。

>ダルカンジェロはドンジョヴァンニで、これまた素晴らしい歌声と演技で大感激。
そうでしょ、そうでしょ。想像に難くありません。
イタリア人にとってはディクションの美しさということもあって、ダルカンジェロが最高でしょうね。
by kametaro07 (2012-01-04 22:57) 

hbrmrs

こんにちは。明けましておめでとうございます。
同じ日に同じ公演を見ることが出来た者として、こうしてコメントを書かせて頂けることを光栄に存じます。

たとえプレミエにはネトレプコが出演し、我々の日には降板だったとしても、それを補って余りあるほどの感動を残してくれたのが、ダルカンジェロでしたよねー。あれだけの豪華キャストなのに、公演の成功を支えたのは一重にも二重にもダルカンジェロのおかげだったと言えます。本当に良かったですね!

私も近日中にスカラの鑑賞記事を書こうと思いますので、印象に違いがあるかどうか、確かめてみてくださいませ。

ところで、私の先輩であるKさんという人が、今回カメタローさんとほぼ同じ行程で回っていて、笑えました。「あれ、この人昨日もいたなあ」なんていう人、いませんでしたか??(笑)
by hbrmrs (2012-01-05 20:57) 

kametaro07

hbrmrsさま
明けましておめでとうございます。
ちょうど入れ違いでお宅へ伺ってコメントさせていただきました。
そうなんです。
Kさんとほぼご一緒だったようです。
私はボーっとしてますので、気が付きませんでした。
Kさんはお気づきになったでしょうか?
 
>公演の成功を支えたのは一重にも二重にもダルカンジェロのおかげだったと言えます。本当に良かったですね!
良かったです!
ダルカンジェロ・ファンのPrimroseさんがこのコメントをご覧になったら、さぞかし泣いて喜ぶことでしょう。
by kametaro07 (2012-01-05 21:11) 

お散歩犬

13日と16日、二組のドン・ジョバンニを聴き比べるべくネット発売初日にチケット争奪戦に臨み、何かのはずみで入手できました。それまでうまく最後まで運んだことのなかったスカラ座サイトでの購入に付き事前にカメタロウ様にアドバイスを仰いだ成果かと。ありがとうございました。

しかしまあ席の良し悪しまでいっていられず、ゲットできれば何でもいいという状況でしたので、最初から視覚的にはきびしいな、音さえ何とかなればいいけれど…といった感じで、出かけました。
12日のスカラのコンサートキャンセル、その後の国鉄、市内交通機関、空港等のストをうまくすりぬける形で事が運べたのは幸運でした。
ただ、kametaro様のブログを読むにつけても、やはりいい席で聴きたかったなとしみじみ思ったことでした…
その後のリセウのシャモニーが天国のようでしたもの。それにつけても、あそこの切符のとりやすいこと、今回のような豪華キャストでもいつまでも切符が残っていることが多いですね。
パリでのバルトリはコンサート形式のセメレだったので、オリー、いいですね。
ずっとブログがお休みだったようですが、再開されてまたチェックするのが楽しみです。
by お散歩犬 (2012-01-06 07:24) 

kametaro07

お散歩犬さま
チケットどうなさったかと思っておりました。
無事に確保なさってご覧になれて良かったです。
しかもネトレプコ出演、2公演とは、羨望の的でしょう。
ネトレプコ出演の公演は発売初日以降、ほとんど出てこなかったようですし、出てきてもあまり良い席はではなかったようです。
仰るように席を確保できただけでも・・・というところなのではないでしょうか。
ネトレプコも実際に劇場で聴くと放送とは違う印象かもしれませんね。
できることならネトレプコもターフェルも聴きたかったです。
このシリーズは日によって組み合わせが色々なので、興味がつきないところです。
by kametaro07 (2012-01-06 18:53) 

ゆみゆみ

カメタロウ様

お久しぶりでございます。
小さな息子の子育て  に追われ、オペラどころの騒ぎではなくなりました。しかし、その合間を縫って、2回ミラノへ参りました。

私はがっかりして戻っております。
今までのマッチャンは、あんなではなかった。もっと生き生き伸び伸びしていたのに・・・。
バレンボイムの指揮では、オケと歌うと、マッチャンの声は聞こえませんでした。2回目の指揮者は、かなり押さえてくれていましたが、私の大好きな騎士長との最後の場面では、何をしているのか良く見えない上、マッチャンのお断り「No!!」も聞こえませんでした。

申し訳ないですが、ウィーンフィルで慣れている私には、オケの音は1回目は繊細さに乏しく、モーツアルトの音楽とは思えない。ただテンポが遅いのは、こちらで書いて頂いた理由があるのかと納得いたしました。
2回目の指揮者さんは比較的「フンフン」と思って聞けました。
あれが、ミラノ風のモーツアルトなのですね。
でも前回ミラノで聞いた時は、あそこまでではなく、全く不満はありませんでした。
私が本当に楽しみにしていた「第九」は、合唱団のストでキャンセルに会い
ガックリ・・・。これがあるからこそ、来たのに。

マッチャンにはパリで汚名返上して頂きたいものです。
マッチャン自身も今回の演出はどうなのか・少々気になっていたのか
「こんなの好き?」と聞いてくれました。
勿論私は「嫌いだ」とお答えいたしました^^。
次回作に期待です。

今日うちの「ドン・ジョバンニ」は入院中。
名前のせいか、女の子のお尻を追い掛けまわすので、病院行きとなりました。
息子の成長・マッチャンの出来しだいでは、私の遠征数が減るかもしれません。
by ゆみゆみ (2012-01-17 23:08) 

kametaro07

ゆみゆみさま
お帰りなさいませ。
小さな息子さんは最近ご誕生ですか?
おめでとうございます。

>ウィーンフィルで慣れている私には
はーーーーー言ってみたいですね~~~~~。
私もウィーンでドンジョは2回聴いてますが、ウィーンの方がオケが重いですし、鳴りますよね。
それに比べたら今回は全く鳴ってませんよ。

ラブ・イズ・ブラインドも過ぎたるは及ばざるが如し・・・じゃないですか?
ここスカラは歌手の声がよく通ることで有名ですから、ここで声が聞こえないなんて言ったら、一流歌手じゃないみたいじゃないですか。
よほど調子が悪かったのでしょうか?
リンデンでも歌っているマッティがあの程度の鳴らし方で声が聴こえないなんてありえません。
ゆみゆみさんを発見して声が上ずっちゃったのではないですか?
ただマッティが舞台奥の上方で歌うときは、平土間ではどうしても響きが悪いですけど。
おそらくオーディオ耳というか、音源を聴きすぎて、実演を聴けなくなってしまっているという状態ではないかと・・・・。
録音は歌手の声を大きくミキシングしてますからね。
リンデンはウィーンよりももっとズッシリしてますから、絶対に行かないほうがよいです。
リンデン・ファンはここスカラのオケがフニャフニャで物足りないのですが、ゆみゆみさんが行ったら卒倒しますヨ。

>マッチャンにはパリで汚名返上
何が汚名なのですか?

パリは行けそうになかったので、スカラに行くことにしましたが、パリもなんとかなるかもしれません。

それから、このカーテン・コールのビデオはメールでお送りしました。
by kametaro07 (2012-01-18 22:27) 

ゆみゆみ

ウィーンフィルで慣れている私には
私は全部ザルツです。

オケが重いですし
ウィーンフィルの音が、思いと感じた事はないです。弦の音色がそろっているので、軽やかだと思います。モーツアルトの音符の数は多く、その割には軽快に、音が駆けているなと・・・。
(表現の仕方が難しいです)

私自身も不思議です。
身も心もマッチャン中心に聞くそんな私が聞こえない。
同じ日にバルコニーでご覧の方は、よく聞こえたそうです。

一つには彼は、後ろを向いて歌う事が多いせいもあるのかな?
仰るとおり、舞台の奥で歌う事もある(私の場所では、奥も手前もわかりにくいでした)
後、舞台そのものに何もなく、セットがないガランガラン状態なので、声がちった?

私は、最近「子育て」に勤しんでいるので、音源は全く聞いていないので・・・。それにフリットリさんはしっかり聞こえていました。流石と感じました。

パリ^^・
いつごろかな?
パリは結構にぎやかに参ります。
あちらで合流できないのかな?!考えてみてください^^。

汚名:私の中での「?」です。
NYで見た「ドンジョ」が好き過ぎたのかもしれません。
音楽は歌う人だけでなく聴く側のコンディションにも寄るのですね!!

頂いた添付  ありがとうございます。
誠にお恥ずかしいのですが、ようやく絵が出てきました。
でも真っ赤で、どうやらカーテンみたいなのです。
どうすれば全体像が見れるのか、今日はお休みですし
雪で息子の外遊びもないので、電話相談をしてみます。
私今まで歩いた事がないのですが、息子の散歩に1日3~4時間
歩いています。案外健康になるかもしれません。



by ゆみゆみ (2012-01-20 08:34) 

kametaro07

ゆみゆみさま
私もウィーンが重いと思ったことはないのですが、比較しての話です。
平土間で聴くと、スカラは拍子抜けするくらい軽いです。
ウィーンの鳴り方とは違って、どちらかというとヘナチョコ系。
ラブ イズ ブラインドというより、デフ状態?
そんな時もありそうです。

パリは行けたとしても1泊で、しかも到着日なので、ぎりぎり間に合うか?
あまりゆっくりはできないのですが、なんとか行ければと思ってます。
ご一緒の日でしたら嬉しいです。

小さな息子さんはご一緒に散歩できる息子さんなのですね。
健康的で何よりです。

ファイルは画質を落とさないと送れなかったので見にくいかと思いますし、カメラも撮っている方もバカチョン撮影ですので、ブレていてスミマセン。
by kametaro07 (2012-01-20 20:52) 

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