パルジファル・・・Staatsoper UDL・・・2009/3/9 [オペラ]
PARSIFAL/Richard Wagner
Musikalische Leitung・・・ Daniel Barenboim
Amfortas ・・・・・・・・・・・・・Hanno Muller-Brachmann
Titurel・・・・・・・・・・・・・・・・ Andreas Bauer
Gurnemanz ・・・・・・・・・・・Rene Pape・・・・・Robert Holl
Parsifal・・・・・・・・・・・・・・・Placido Domingo
Klingsor ・・・・・・・・・・・・・・Christof Fischesser
Kundry・・・・・・・・・・ ・・・・・Waltraud Meier
パーペの不在ではすっかり意気消沈。しかし、このところブログ上オチャラケキャラが台頭してきて困惑ぎみだったので、抑制できたのが唯一よかった点かもしれない。
2007年6月、同じプロダクションを見て感動、オペラにハマった。
http://kametaro07.blog.so-net.ne.jp/2008-12-03-1
パーペの不在は本当に痛いが、それでも尚、今回のキャストは魅力がある。ただ、なんとなく1980年代後半から90年代のキャストという感じがしないでもない。
ドミンゴは2005/6シーズン、パルジファルはレパートリーから外すとして、ミュンヘンの公演をキャンセルした経緯がある。どうして今回やることになったのか?今回の公演のオリジナルはニコライ シュコフであったが、8月末キャストチェンジでドミンゴがやることとなった。
ドミンゴは1994,5年頃METの来日公演で仮面舞踏会を聴いたことがある。大きなNHKホールだったせいか、声はきれいだが声量に不満を感じた。しかしリンデンはそれ程大きな歌劇場でもなく、声量も問題なし、しかも今日のドミンゴは声にハリがあり、若々しくさえ感じた。まだまだ現役続行できそうだ。
マイヤーも好調!2幕後半、ドミンゴとの歌唱は迫力満点!前回鑑賞したパルジファルではパーペの独壇場だった1幕の印象が強く、2幕はそれ程印象に残っていない。決して前回パルシファル役のフリッツやクンドリー役のシュスターが悪かったわけではない。二人共良い歌唱であったが、マイヤー、ドミンゴには脱帽と言うしかない。
パーペの代役のホルもさすがベテランで堂々と安定した歌唱であった。。大柄で恰幅がよく、いかにも長老といった雰囲気で苦悩にみちたグルネマンツを好演した。
アムフォルタスのブラッハマン、クリングゾルのフィッッシェサーも素晴らしい歌唱だった。
バレンボイム指揮の演奏はゆったりと始まり、宇宙空間を映し出すビデオの演出と合い重なり、壮大で荘厳に展開する。最後にアムフォルタスは癒され、クンドリーは救済されるが、観客も一緒に癒され、救済されるような感動的な演奏であった。
バレンボイムが音楽監督でいるかぎり、これからも最高レベルのヴァーグナーをベルリンで聴く事ができるであろう。
ドミンゴはこの後METで一部ではあるが、パルジファルを唄う予定だ。しかし、全幕やるのは今回が最後かもしれない。
そうなるとドミンゴのようなスター性のある次世代ヴァーグナーテノールは誰だろうという関心がわく。本来パルジファルは輝くほど美しい若者である。かつてのペーター ホフマンのように神々しいばかりの美しさを持ったテノールは出てこないか?・・・夏、ミュンヘンの音楽祭でカウフマンがローエングリンを唄う。カウフマンはホフマンのようにになれるか?期待は大きい。
こんなに素晴らしいオペラを聴くことができた後にホフマンまで引っ張り出して、何回落とし穴に落ちても上を見る癖は直りそうにない。
左からホル、ドミンゴ、マイヤー、ブラッハマン
オケのメンバーと共に
左からブラッハマン、ドミンゴ、バレンボイム、マイヤー、ホル
Musikalische Leitung・・・ Daniel Barenboim
Amfortas ・・・・・・・・・・・・・Hanno Muller-Brachmann
Titurel・・・・・・・・・・・・・・・・ Andreas Bauer
Gurnemanz ・・・・・・・・・・・
Parsifal・・・・・・・・・・・・・・・Placido Domingo
Klingsor ・・・・・・・・・・・・・・Christof Fischesser
Kundry・・・・・・・・・・ ・・・・・Waltraud Meier
パーペの不在ではすっかり意気消沈。しかし、このところブログ上オチャラケキャラが台頭してきて困惑ぎみだったので、抑制できたのが唯一よかった点かもしれない。
2007年6月、同じプロダクションを見て感動、オペラにハマった。
http://kametaro07.blog.so-net.ne.jp/2008-12-03-1
パーペの不在は本当に痛いが、それでも尚、今回のキャストは魅力がある。ただ、なんとなく1980年代後半から90年代のキャストという感じがしないでもない。
ドミンゴは2005/6シーズン、パルジファルはレパートリーから外すとして、ミュンヘンの公演をキャンセルした経緯がある。どうして今回やることになったのか?今回の公演のオリジナルはニコライ シュコフであったが、8月末キャストチェンジでドミンゴがやることとなった。
ドミンゴは1994,5年頃METの来日公演で仮面舞踏会を聴いたことがある。大きなNHKホールだったせいか、声はきれいだが声量に不満を感じた。しかしリンデンはそれ程大きな歌劇場でもなく、声量も問題なし、しかも今日のドミンゴは声にハリがあり、若々しくさえ感じた。まだまだ現役続行できそうだ。
マイヤーも好調!2幕後半、ドミンゴとの歌唱は迫力満点!前回鑑賞したパルジファルではパーペの独壇場だった1幕の印象が強く、2幕はそれ程印象に残っていない。決して前回パルシファル役のフリッツやクンドリー役のシュスターが悪かったわけではない。二人共良い歌唱であったが、マイヤー、ドミンゴには脱帽と言うしかない。
パーペの代役のホルもさすがベテランで堂々と安定した歌唱であった。。大柄で恰幅がよく、いかにも長老といった雰囲気で苦悩にみちたグルネマンツを好演した。
アムフォルタスのブラッハマン、クリングゾルのフィッッシェサーも素晴らしい歌唱だった。
バレンボイム指揮の演奏はゆったりと始まり、宇宙空間を映し出すビデオの演出と合い重なり、壮大で荘厳に展開する。最後にアムフォルタスは癒され、クンドリーは救済されるが、観客も一緒に癒され、救済されるような感動的な演奏であった。
バレンボイムが音楽監督でいるかぎり、これからも最高レベルのヴァーグナーをベルリンで聴く事ができるであろう。
ドミンゴはこの後METで一部ではあるが、パルジファルを唄う予定だ。しかし、全幕やるのは今回が最後かもしれない。
そうなるとドミンゴのようなスター性のある次世代ヴァーグナーテノールは誰だろうという関心がわく。本来パルジファルは輝くほど美しい若者である。かつてのペーター ホフマンのように神々しいばかりの美しさを持ったテノールは出てこないか?・・・夏、ミュンヘンの音楽祭でカウフマンがローエングリンを唄う。カウフマンはホフマンのようにになれるか?期待は大きい。
こんなに素晴らしいオペラを聴くことができた後にホフマンまで引っ張り出して、何回落とし穴に落ちても上を見る癖は直りそうにない。
左からホル、ドミンゴ、マイヤー、ブラッハマン
オケのメンバーと共に
左からブラッハマン、ドミンゴ、バレンボイム、マイヤー、ホル
2009-03-09 06:29
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パルジファル は今まで一度も見る機会が有りませんでした。
何度も豪華キャストでご覧になれるなんて素敵ですね。
NYで、その一部を堪能したいと思います。パペは、どうでしょうね?
12日までキャンセルだそうで、15日にふっかつされるのしょうか?
今後の為にも、無理はしてほしくありません。
カウフマンの名を聞いたら、行きたくなります。ドイツ物の彼は必見です。
NYやめて、秋に何処かで無いでしょうか?
楽しい悩みです。私もいってきま~~す。
by ゆみゆみ (2009-03-11 13:01)
ベルリンのパルジファル公演のお話興味深く拝読しました。
Domingoが好調でよかったですね。
ボータン歌手のRrobert Holl、懐かしい名前です。
彼のグルネマンツも魅力ありそうです。
もしお見かけでしたら、
当日劇場前ではSuche Karteの方はどれくらいいた様子でしたか?
Domingoの恐らく最後のパルジファルを聴いておきたかったですね。
Sucheしてでも行きたかったです。
パペは9月にミラノスカラ座東京公演で,
Don CarloのダブルキャストPhillipoを数回歌に来日しますね。
イケ面パパが息子の彼女と政略結婚することになります。
パペが体調整えて無事に登場するよう願ってます。
by それいけ、ばいきんまん! (2009-03-11 14:59)
ゆみゆみさま
カウフマンはドイツもの以外もレパートリーをたくさんもってますが、今後どのくらいドイツ物、特にヴァーグナーに取り組んでいくか?注目ですね。
NYでガラ、ホロさまのトロバトーレ、フロさまの夢遊病、思いっきりご堪能ください。
by kametaro07 (2009-03-11 18:33)
それいけ、ばいきんまん!さま
当日30分前ぐらいに行ったのですが、7,8人ぐらい、Suche Karteを持っている人を見かけました。とにかく劇場前はすごい人だかりで、ダフ屋もいたかもしれません。
ホルのグルネマンツも確かに魅力的でした。カーテンコールでも大ブラボーで、ホルが何回も頭を深々と下げていたのが印象的でした。もちろんマイヤー、ドミンゴ、バレンボイムへの大ブラボーには少し負けますけど。
9月の日本公演、E,F席チケットを申し込んだのですが、当たらないものですね。電話購入も繋がらず、繋がったと思ったら完売でした。休みが取れるか判らないくらい先の話なので、高額な席は避けたいのですが、フィリッポ役のパペは必見ですよね。
by kametaro07 (2009-03-11 19:04)
旅先からのレビュー、ありがとうございます。 9日の公演はドミンゴも調子よく、たいへんいい舞台だったんですね。 聴きたかったな~。 十数年前にラジオで(いつ、どこの公演かぜんぜんわからないんですけど)たまたま聴いたドミンゴのパルシファルがすごく印象に残っています。 ドミンゴパルシファル、これが最後なんですか? やはり歳とりすぎですかね。
私はMETガラでのパーぺ復活を、息をひそめて待ってます。←行くわけじゃないのに!
by galahad (2009-03-12 09:50)
galahadさま
パーペの様子をリンデンで尋ねてみたのですが、詳しいことは分からないけど、たぶん風邪じゃない?という答えしか返ってきませんでした。本当に近い人しか詳しいことは知らないのでしょう。
ドミンゴははっきりわかりませんが、以前一度レパートリーからはずすと公言してますから、パリジファルは最後のような気がします。
by kametaro07 (2009-03-13 00:36)
カメタロウさんも、お帰りですか?
私も戻りました。NYは、乾燥がきつく、劇場内のいたるところで咳き込まれ、マスクができない分、私も少々喉が変になりながらの帰国でした。
NYでもパペは不在でした。ガラが終わってみると、“これからパペがここを背負って立つ・活躍するよ”というような内容の組み方だったので、本当に残念です。どうされたのでしょうね?早い回復を望みます。
ガラでパルシファルが始まった時「へ~良い声の新人が出てきてる。凄いいいじゃん」と思い、よくよく見たらワ~オゥ!!ドミさまではありませんか。
多くの男性歌手の中にあっても全く遜色が無い。いえ、まだまだ他の方には精進していただきたいと思いました。もちろん声の伸びもですが、歌唱内容が繊細でその表現力がすばらしい。
長丁場では、足元が大変でしょうが、まだまだ頑張って若手を刺激していただきたいと思いました。
それぞれ、楽しい3月・雪解けシーズンだったのですね。
これからあちこちへとび、情報交換できたら素敵です。
by ゆみゆみ (2009-03-18 20:17)
ゆみゆみさま
おかえりなさい。私も戻っております。
客席の咳き込みはドレスデンで悩まされました。私はもともと丈夫なので元気で帰ってきましたが、1週間もヨーロッパに滞在するのはすごく久しぶりなので、時差ボケで大変です。
最後に見たルチアもまもなくアップできると思います。
NYのガラ、きっと素晴らしかったことと思います。パペは4月ローエングリンでの復帰を祈るしかありません。
これからもいろんな情報どうぞよろしくお願いします。
by kametaro07 (2009-03-18 20:56)
はじめまして。galahadさんのお宅から辿ってまいりました。
今月6日~9日まで、ベルリンにショートトリップしていた者です。ちょうど入れ違いだったのですね。
行くのを決めたのが、けっこうギリギリになってからでしたし、そんな感じでも、過去にあの劇場でのチケット入手に困った経験がなく、
「パルジファル」は、なんで売り切れてるんだろう???と、不思議に思ってたんですが(同時期の「ばら」はその時でも、十分余裕がありましたし)ドミンゴ効果では、しょうがないですね。
6日のお昼に、現地のボックスオフィスで「当日券は?」と尋ねてもNGでした。
パぺに関しては、信頼して回復するのを静かに待ちましょう、としか言えませんよね。歌手も生身の体ゆえ、どんなに気を配っていても、体調を崩す時期もありますもの。
長々と失礼しました。今後ともよろしくお願いします。
by ヴァランシエンヌ (2009-03-25 00:50)
ヴァランシエンヌさま。
はじめまして。ブログ時々拝見させていただいてました。ブログもオペラも大先輩でらっしゃいますね。お勧めのヴィノグラドフもいつか聴いてみたいと思います。
パルジファルは私がドミンゴの出演を知った昨年8月末か9月初め、リンデンのサイトを見たら、すでに1席しか余ってなく、何も考えずに購入してしまいました。
パーペは4月末のMETのリングには復調してくれるよう祈ってます。
今後ともよろしくお願いいたします!
by kametaro07 (2009-03-25 13:15)