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ベルリンフィル ジルベスター・Berliner Philharmonie・・2012/12/29 [コンサート・リサイタル]

PC301004.JPG
Sir Simon Rattle Conductor
Cecilia Bartoli Mezzo-Soprano
Jean-Philippe Rameau
Dances Suite from Les Boréades

George Frideric Handel
"Scherza in mar la navicella", Aria of Adelaide from Lotario
George Frideric Handel
"Ah che sol ... Mʼadora lʼidol mio", aria of Agilea from Teseo
Jean-Philippe Rameau
Gavotte and Entr'acte from Les Boréades
George Frideric Handel
"Lascia la spina", aria of Pleasure from Il Trionfo del Tempo e del Disinganno

Antonín Dvořák
Slavonic Dances in C major op. 46 No. 1, in D flat major op. 72 No. 4 and in A flat major op. 46 No. 3
Maurice Ravel
Daphnis et Chloé Suite No. 2
Johannes Brahms
Hungarian Dance No. 1 in G minor

熾烈を極めたチケット発売当日
まーったく繋がらず、繋がったときには全て売り切れ・・・
あ・・・そ・・・・・・ええよ・・・(-ω-)
ジルベスターコンサートはノンサブスクリプションなので、販売数は多いのですが、その人気の高さは噂どおり、
3日間あるうちの初日ですが、この日がチケットが一番お安く、30日、31日値段が上がっていくせいか?この29日が一番最初に売り切れ。
しかし、そのうち出てくることもあるかろうとチェックしていたら、出てきましたがな。
舞台後方の席であろうと、とにかくなんでもよいからチケットを確保できるだけでもラッキー。
ところがところが・・・問題発生
ネット上、チケットを確保するまではスムーズにできるのに、その後画面が進まない・・・・
15分間の時間制限があるにもかかわらず、進まない(´・_・`)
3,4回チケットを確保しては放し、それで一時間経過
ところがどうも同じような状況でチケットを放している人もいるようで、舞台サイドの上方の席が出てきて、これはこれでラッキー・・・
しかし、画面が進まなきゃ購入できまへんがな・・・(;´Д`)
そのうち他の公演を購入すれば時間が延長できるということに気づき・・・見もしない公演のチケットをバスケットに入れる・・・しかし、やはり進まない/(-_-)\
もー(ーー゛)・・・・あきらめようっと。。。
ところが、販売サイトからベルリンフィルのH/Pに移動して、my accountへ進んだら、スムーズに進み、余分に確保した公演は購入直前に消去して、この公演だけ購入。
どうなっとんの?ではありましたが、とにもかくにも、初めてのフィルハーモニーo(^o^)o
リンデンの『パルジファル』を観たのがオペラにハマッたきっかけですが、その時も当初はベルリンフィルが聴きたいと思っていたのに、ベルリンフィルがツアーで不在のためリンデンへ行くことに・・・・
その後はベルリンといえば、リンデンになってしまったので、行く機会なく月日が流れてしまったのでした。

一部は古楽器を交えた小編成のオケ
バルトリとベルリン・フィルではイメージが違うと思っていたのは、あー浅はかなり。
オーボエやトランペットの妙技とバルトリのアジリタ、ベルリンフィルとの共演だからこそ可能な醍醐味を満喫。
ただバルトリの歌声にフィルハーモニーの会場は大きすぎの感は否めず、
チューリッヒで聴いた時のほうが声に潤いがあり、アジリタもクリアに聞こえていたような気がしました。

二部に入ると大編成のオケ
精鋭集団の奏でる音楽たるや筆舌に尽くし難く(゚O゚)
一部のバルトリと小編成オケによるバロックがいくら素晴らしくても、二部の大編成の精鋭集団の織り成す圧倒的な音楽の前では前座と化してしまったような・・・・
歌手も音楽もその特徴によって、会場の大きさや音響の違いで味わいが変わってしまう。
それぞれに最高に輝く場がある。
なんといっても、ここはベルリンフィルの本拠地なのでした。


もーベルリンだけ来ていれば良い!他に行くことはなし!
ベルリンに来てこことシュターツオパー、それだけでOK!
気が向いたらDOBやコーミッシュもあるし、ドレスデンへ足をのばすのもよし。

と言いつつ・・・オヨヨ
次回来れるときにはベルリンフィルはツアー中、
シラーのリングはチクルスでしかチケット販売してない・・・・
そして夏はもともと公演なし・・・・
結局また他を放浪することに・・・(´・_・`)
ベルリンはまた年末で『魔笛』とジルベスター?
それもよいかな?

尚、27日深夜、日付は28日、0時45分からBSプレミアムで放送があるそうです。
バルトリの歌声も録音の方がクリアに楽しることでしょう。

ダニエル・バレンボイム シューベルト・サイクル1・・Grosses Festspielhaus・・・2012/8/15 [コンサート・リサイタル]

PROGRAM
FRANZ SCHUBERT • Piano Sonata in G, D. 894
FRANZ SCHUBERT • Piano Sonata in C minor, D. 958

Daniel Barenboim, Piano

一日4公演という暴挙の最後の公演、そして旅行の最後の公演、ようやく書き終えます。

バレンボイムの指揮でワグナーを鑑賞する機会は多く、何回も感動を味あわせてもらいましたが、
ピアノは初めてです。
もともとピアノにはそれほど興味がなく、あえて聴きに行くこともないので、他のピアニストもほとんど聴いたことがありません。

指揮のひと振り、ひと振りであっという間にワグナーならワグナーの世界へと空間を変えていくように、ピアノの一音一音でシューベルトの世界に観客を引き込んでいくようでした。

カーテンコールでの観客のスタンディング・オベーションで人気の高さを改めて感じることとなりましたが、音楽を通して平和活動を行っている姿勢を含めて、敬意の現れでしょう。


平和を願い、ひたすら音楽に没頭するのは、使命なのか?
ごく当然のように旺盛に活動する姿は、音楽の仙人といった域に達しているように見えました。

何故か一昨年鑑賞した『ディオニュソス』を思い出し、
脱皮したNが最後に見出したものが少し分かった気がしたのでした。

コラ!
フラフラ、ヘラヘラと好き勝手に暴走することがやるべきことじゃないでしょ!
やるべきことはあるでしょ!
はーい(^-^)/
できること、やるべきこと・・・それは秘密。

ということで[猫]もNを見習って脱皮しました。
ネコの皮いらんかえー・・・・
(ノ゚ο゚)ノ オオォォォ-きな三味線できまっせー
音は保証できないけど・・・
・・・・・
いや、売らずにとっておこう
また身につける時もくる。
・・・・
でも今は何故かラクダの皮を身につけているのでした(・◇・)

リーダーアーベント・・マティアス・ゲルネ・・Mozarteum・・2012/8/15 [コンサート・リサイタル]

PROGRAM
LUDWIG V. BEETHOVEN • Sechs Lieder nach Gedichten von Gellert op. 48
Bitten / Die Liebe des Nächsten / Vom Tode / Die Ehre Gottes aus der Natur / Gottes Macht und Vorsehung / Bußlied
FRANZ SCHUBERT • Gesänge des Harfners D 478 I, III, II
Wer sich der Einsamkeit ergibt / An die Türen will ich schleichen / Wer nie sein Brot mit Tränen aß
JOHANNES BRAHMS • Vier ernste Gesänge (Four Serious Songs), Op. 121
Denn es gehet dem Menschen wie dem Vieh / Ich wandte mich um und sahe an / O Tod, wie bitter bist du / Wenn ich mit Menschen- und mit Engelszungen redete
JOHANNES BRAHMS • Four songs based on poems of Heinrich Heine
Es schauen die Blumen op. 96/3
Sommerabend op. 85/1
Mondenschein op. 85/2
Meerfahrt op. 96/4
JOHANNES BRAHMS • Lieder, Op. 32
Wie rafft' ich mich auf in der Nacht / Nicht mehr zu dir zu gehen / Ich schleich' umher / Der Strom, der neben mir verrauschte / Wehe, so willst du mich wieder / Du sprichst, dass ich mich täuschte / Bitteres zu sagen denkst du / So stehn wir, ich und meine Weide / Wie bist Du, meine Königin

Matthias Goerne, Baritone
Christoph Eschenbach, Piano

時が経ってしまいましたが、記録として残しておきます。

アリアドネで不本意ながらガミガミ虫となりましたが、ザルツァッハ川にかかる橋を渡りながら、この前書いたように、小さなカバがピチピチと泳いでいるのを想像してニンマリしながらモーツァルテウムに行ったわけであります。

以前パーペがオペラの公演を今後減らしていくと言った記事を目にしたことがありますが、そういった選択も良しと考えさせられた公演でした。

ゲルネはオペラの出演は大変少なく、リートを中心に活躍している人ですが、柔らかく、懐の深さを感じる美しい味わいがありますね。
エッシェンバッハのピアノは優しく寄り添い、穏やかな時間を過ごすことができました。

今後ゲルネはミュンヘンの『タンホイザー』でヴォルフラム、マドッリッドの『パルジファル』でアンフォルタスを歌う予定ですが、どちらも素晴らしいことでしょう。
特にマドッリッドの『パルジファル』はヘンゲルブロック指揮、古楽器オケ、バルタザール・ノイマンの演奏で注目です。

ところで、ふと気づくと50万アクセスを超えてました(゚O゚)
訪問者数ではなく、ページビューの総数ですが、思いがけず多くの方々の目に止まることとなり、恐縮しております。
お気軽ブログですので、たいした内容は今後もありませんが、引き続きどうぞよろしくお願いいたします_(._.)_ 


ウィーン・フィル3・・・Grosses Festspielhaus・・・2012/8/15 [コンサート・リサイタル]

PROGRAM
FRANZ LISZT • Von der Wiege bis zum Grabe
FRANZ LISZT • Les Préludes
HECTOR BERLIOZ • Messe solennelle

Riccardo Muti, Conductor
Julia Kleiter, Soprano
Saimir Pirgu, Tenor
Ildar Abdrazakov, Bass
Vienna Philharmonic
Concert Association of the Vienna State Opera Chorus

日が経ってしまいました。
あと4公演の感想を書いてませんが、鑑賞したという記録だけで、感想というものは書けないと思います。
日が経って記憶が薄れたということもあります。
しかし、それ以前に、この後の公演『アリアドネ』で久々に脱力平目状態(見も心もペッタンコ)となり、この公演の印象が一気に吹っ飛んでしまいました。
『アリアドネ』の公演自体は素敵でしたが、問題は観客(T_T)
詳しくは次回に。

この公演が満足感の高い公演であったのは間違いないのですが・・・


まず、一日4公演はしご、12時間マラソンのような暴挙に出たこと自体、間違いだったようです^^;
アリアドネの後、
19時半からのゲルネのリサイタルではエッシェンバッハがピアノ、
21時からはまだ聴いたことのないバレンボイムのピアノリサイタル
ということで2兎を追ってしまいました。
今年のザルツのコンサートとリサイタルの充実ぶりは、困るくらい(;´Д`)スバラスィものがありました。

今後は更新もポチ・・・ポチ・・・・
そうそう頻繁にはできないと思います。

ルツェルンフェスティヴァル・オーケストラ・・・2012/8/11 [コンサート・リサイタル]

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モツレク終了後
LUCERNE FESTIVAL ORCHESTRA
Bavarian Radio Choir (Chorus Master: Peter Dijkstra)
Swedish Radio Choir (Chorus Master: Peter Dijkstra)
Claudio Abbado conductor
Juliane Banse soprano (Beethoven)
Bruno Ganz narrator
Anna Prohaska soprano (Mozart)
Sara Mingardo alto
Maximilian Schmitt tenor
René Pape bass

Ludwig van Beethoven (1770-1827)
Incidental music to Goethe’s tragedy “Egmont” for soprano, narrator and orchestra, Op. 84
Wolfgang Amadé Mozart (1756-1791)
Requiem in D minor, K. 626 (edition by Franz Beyer/Robert Levin)

マーラー8番からプログラム変更になったため、ファンからは失望の声も上がった公演です。

発売当日にネット環境が悪いところにいたので、チケット確保に失敗、諦めていたのですが、プログラム変更のおかげでリターンがあったらしく、売り切れだったのがネット販売にでてきました。
それにクラオタではないので、個人的にはプログラム変更云々は興味ありません。
初アバドをルツェルン・フェスティヴァル・オーケストラと充実のソリストで聴けたことだけで大きな喜びに他なりません。

コンサートホールは歌劇場の音響よりもずっと残響感が強いのですが、ベートーベン・エグモントとモーツァルトのレクイエムには素晴らしい音響空間でした。

エグムントはゲーテの悲劇
輝かしい弦の響きと柔らかな管の音色に序曲から感動、最後まで極上の音楽空間にどっぷりと浸る快感を味わうことができました。
ブルーノ・ガンツのナレーションはPA、
音楽と重なった渋い威厳のある声はPAでも違和感なく、悲劇を物語り
バンセの声はサラサラと心地よく響きました。
声が少々乾き気味に聴こえたのは、この後プロハスカの声もいつもより乾き気味に聴こえたので、音響のためでしょう。

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続くモーツァルト・レクイエム
ソリストも言うことなし
久々に聴いたパーペの声にも酔わせていただきました。
終了後の黙祷は永遠に続くかと思われるほど長く、
心に深く染みわたった鎮魂歌でした。

今思うと、語りや歌の字幕はなかったようでしたが、席から見えないだけだったのか?
聴いている間はそんなことも全く頭に浮かばず、音楽に浸ることだけで大満足だった公演でしたが、こういったコンサートでは字幕がないのが普通なのでしょうね。

もうザルツに戻らないで、このまま日本に帰りたい・・・・とも思ってしまいました。
また来年も来ようかな(・_・)

さてブルーノ・ガンツ
どこかで見たことがある・・・・と、ずっと考えていたのですが・・・ 
なぜか頭に浮かぶのはスターウォーズのヨーダ・・・( `・ω・) ウーム…
違うヨ・・・・←当たり前じゃ[パンチ]
ずっと後になって・・・・
総統閣下だ[手(チョキ)]


カメラータ・ザルツブルグ2・シューベルト&バルトーク・Mozarteum・2012/8/9 [コンサート・リサイタル]

PROGRAM
FRANZ SCHUBERT • String Quartet in A minor, D. 804 – "Rosamunde"
BÉLA BARTÓK • Contrasts – Dances for Violin, Clarinet and Piano
FRANZ SCHUBERT • Rosamunde-Impromptu for Piano in B flat, D 935/3
BÉLA BARTÓK • Music for Strings, Percussion and Celesta
FRANZ SCHUBERT • Romance from the drama Rosamunde, Fürstin von Zypern D 797
FRANZ SCHUBERT • An den Mond D 296
FRANZ SCHUBERT • Geheimes D 719
FRANZ SCHUBERT • Suleika II (Ach, um deine feuchten Schwingen) D 717
BÉLA BARTÓK • Divertimento for String Orchestra
FRANZ SCHUBERT • Overture to the melodrama Die Zauberharfe, D 644 – Rosamunde Overture
FRANZ SCHUBERT • Rosamunde, Fürstin von Zypern – Incidental music to the play by Helmina von Chézy, D. 797

Adam Fischer, Conductor
Quatuor Mosaïques
Ruth Ziesak, Soprano
Jörg Widmann, Clarinet
Erich Höbarth, Violin
Alexander Janiczek, Violin
András Schiff, Piano
Camerata Salzburg
Concert Association of the Vienna State Opera Chorus
Ernst Raffelsberger, Chorus Master

ハンガリー生まれのフランスのヴァイオリニスト,シャーンドル・ヴェーグ生誕百周年のコンサートです。
1971年からザルツブルク・モーツァルテウム音楽院で教鞭をとり、1979年からモーツァルテウム・カメラータ・アカデミカの指揮者として活躍、1997年にお亡くなりになった方です。

16時開始で終了が21時15分
ワグナーのオペラじゃありませんヨ
盛りだくさんの贅沢コンサートです。
休憩は20分、30分、20分と3回あり、普通のコンサートの2回分と考えてよいでしょう。
ただホールに入って思い出しました・・・こ・ここは木の椅子~~~
休憩が3回あるとは言え、これは覚悟しなくては・・・
と臨みましたが、思ったほど気にならず・・・
やはり肉付きが良くなったようですが、さすがに3回目の休憩後はチト痛かったです。

しかし、内容がバラエティに富んで、なおかつ全て充実の内容だったので、お得感のあるコンサートでした。

もったいないと思ったのは2回目の休憩の後、戻ってこない人が散見されたこと
他の公演に行った人もいたでしょうが、終わったと勘違いしてしまった人もいたかもしれません。

プログラムの構成がよくできていて、穏やかなシューベルトと激しいバルトークが交互に演奏され、両方の美しさが飽きる事無く、良さが強調される形になっていました。

モザイク四重奏団の演奏による、まらやかな味わいのシューベルト、
それぞれの技術が見事に絡み合ったバイオリン、クラリネット、ピアノの3重奏のバルトーク、
音色の美しさが際立ったシフのピアノ独奏、シューベルト
アダム・フィッシャー指揮、ピアノをシフが担当したバルトークの弦チェレ
シフのピアノ伴奏にソプラノの穏やかな声が印象的だったシューベルト、
ワクワクとエネルギッシュな弦の競演、バルトークのディヴェルティメント
最後はフィッシャー指揮、弦に管とティンパニが加わったオケの演奏、さらに合唱とソプラノ独唱も加わったシューベルトのロザムンデ

バルトークは初めて聴きましたが、いいですねー
調性などは先日のヒンデミットに少々似た複雑さを感じ、奥行、広がり感と力がある。
シフのピアノ、ヴィトマンのクラリネットそしてヤニチェクのバイオリンの3重奏はバイオリンとクラリネットが複雑な旋律を奏で、まるで対話しているように主張しあい、その技術たるやお見事でしたが、ピアノが仲を取り持つように控え目に調和していたのが印象的でした。
バイオリン担当のヤニチェクはその後のプログラムのオケでC・Mで活躍
弦チェレも良かった。ティンパニがこれほど多用な音を出す楽器とは知らなかった(;^_^A

最後のシューベルトはその厚みのある演奏に最初の序曲の後、感動のあまりか?舞台に向かって右手前方で拍手してしまった観客が・・・('_')
これにはマエストロ・フィッシャー、困惑して拍手した観客の方を向いて両方の手の平を向け・・・まだネ、まだまだ・・・オネガイしますよ・・・
その様子にお人柄の良さが現れて微笑ましく、拍手してしまった観客周辺からは更に拍手と笑いが起こってしまいました(--;)
その後の楽章でも、今度は反対側のお客さんの中にブラヴォーを口にしたお客さんでもいたのか?マエストロはそのお客さんの方をむいて、同様の仕草・・・まだですよ
ダメですよ、マエストロを困らせては・・・<`~´> 
しかし、今年のザルツブルク・・・・
観客の質の悪さはこんなものでは済まされなかった(ーー゛)
考えてみると、ユーロ安が昨年よりさらに進んで猫も杓子も世界中から集まっているのが原因かも?
自分もネコだけど('_')・・・


最後、会場は賞賛で満たされました。


マリエッラ・デヴィーア リサイタル・・Teatro alla Scala・・2012/3/26 [コンサート・リサイタル]

Soprano Mariella Devia
Piano Enrica Ciccarelli

Programme
BLOG6748.JPG
3年ぶりに聴くデヴィーア
ベルガモ・ドニゼッティ歌劇場来日公演「椿姫」では、初めて聴けた喜びはありましたが、指揮者と息が合わない時が散見され、こんなものではないはず・・・という疑問も同時に残りました。
昨年の夏の来日リサイタル公演は所用で行けず、ようやく訪れた機会です。

上の写真のプログラムは譜面を見ながらの歌唱・・・
素晴らしい・・・

さらに真の姿を披露してくれたのは、アンコール3曲。
ベッリーニ「ノルマ」からCasta diva
プッチーニ「トゥーランドット」からリューのアリア
最後の一曲は周りの人に聞いたのですが、誰もわからず???
同じくプッチーニ「つばめ」からのアリアだそうです。
(keyakiさん、いつもありがとうございます。)

とろけました。
至福の時・・・・

デマチは大混雑。
でも笑顔をたやさず、ひとりひとりサインしてくださいました。
舞台上では大きく輝いて見えましたが、小柄でかわいらしい方でした。
いつまでもお元気で歌い続けていただきたいです。

エディタ・グルベローヴァ オペラ・アリアの夕べ・・・サントリーホール・・・2011/10/9 [コンサート・リサイタル]

ヤッホー[手(パー)]

2ヶ月以上更新しませんでしたが、
オペラ?ブログ?
それどころじゃありません。

大誤算です・・・・・・
チョロッと働いて大いに遊ぼうなんて甘い考えはもろくも崩れ去り・・・・
も~~~~~ヤダ・・・・こんな仕事・・・・・
ヤメテヤラー・・・・・・
またプータロウにもどろう・・・・
と考える日々・・・・・・
ただ単にその前が遊びすぎ・・・ごもっともごもっとも・・・・

ようやくちょっと暇ができたので、いまさらながらの感想ではありますが、書き残しておこうかな・・・と。

プログラム

W.A.モーツァルト  歌劇『後宮からの逃走』序曲 [オーケストラ]
歌劇『後宮からの逃走』より コンスタンツェのアリア "あらゆる苦しみが"
G.ドニゼッティ  歌劇『ロベルト・デヴェリュー』序曲 [オーケストラ]
歌劇『ランメルモールのルチア』より ルチアの狂乱の場 "苦しい涙を流せ"
G.ロッシーニ  歌劇『ウィリアム・テル』より パ・ド・シス [オーケストラ]
G.ドニゼッティ  歌劇『ルクレツィア・ボルジア』より "私の願いをきいて~彼は私の息子でした"
A.トマ  歌劇『レーモン』序曲 [オーケストラ]
V.ベッリーニ  歌劇『清教徒』より エルヴィラの狂乱の場 "あなたの優しい声が"
A.ポンキエッリ 歌劇『ラ・ジョコンダ』より 「時の踊り」 [オーケストラ]
G.ヴェルディ  歌劇『椿姫』より ヴィオレッタのシェーナとアリア "ああ、そはかの人か~花から花へ"

指揮:アンドリー・ユルケビッチ 
Conductor:Andriy Yurkevych
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
Orchestra:Tokyo Philharmonic Orchestra


この日サントリーホールに行けた人達はグルベローヴァの歌声に酔いしれ、特別な日となったに違いありません。

2009年の1月に「ノルマ」を聴いて以来、いつまで歌い続けてくれるか分からないという思いから、ほとんどオッカケ状態で「ルクレチア・ボルジア」「清教徒」「ロベルト・デヴェリュー」「椿姫」「アンナ・ボレーナ」と聴きまくりました。
その間、コロラトゥーラやp・pの巧みさはもちろんのこと、他の人達では味わえない、感情のほとばしり、といった歌声に魅了され続けたのは言わずもがな・・・。
ただザルツでコンサート形式の「ノルマ」も聴いた時、このたったの2,3年でも、同じ演目で2回聴くと、もしかすると衰え?と思う瞬間があり、今回「ロベルト・デヴェリュー」を観にいかないのもそういった理由が少なからずありました。
ハンブルグの「椿姫」では声が出にくそうで不安に思ったことも・・・。

でもそれは衰えではなく、好不調の範囲だったのでしょう。
この日のグルベさまは好調でした。
やはり人間世界宝です!
若かりし日々は技術的に今よりももっと確かなものはあったと仰る方・・・・仰るとおりなのでしょう。
でも・・・
おそらく若かりし頃では味わうことのできなかったであろう、匠の境地といった次元で、会場はグルベさまのオーラで満ち溢れてました。

指揮のユルケヴィッチは「アンナ・ボレーナ」でも自然な流れで歌手を引き立てながら劇的に展開させてましたが、今回も巧妙にグルベさまをサポート。
オケを結構厚く鳴らすのですが、そのオケの音を楽々と超える歌声のなんと気持ちよく伸びやかなことか・・・・。
特に "ああ、そはかの人か~花から花へ"は、やはりハンブルグでは調子が良くなかったのだということがハッキリと分かる出来でした。
そして個人的に一番聴けて嬉しかったのはルチア。
オペラ公演でもぜひ聴いてみたいものですが、もうないかもしれませんね。

来年のウィーン国立歌劇場日本公演にグルベさまは来日しないようですが、今ごろになってバイエルン来日公演の「ロベルト・デヴェリュー」も聴いておけば良かったなどと思ったりしてます。
でも、その時は来日公演ラッシュだった上に体調も今ひとつでヘロヘロだったのでした^^;

ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団・・Grosses Festspielhaus・・2011/8/8 [コンサート・リサイタル]

PROGRAM
JOSEPH HAYDN • Symphony in D, Hob. I:104 – "London" Symphony
GIOACHINO ROSSINI • Stabat Mater for Four Solo Voices, Choir and Orchestra

PERFORMERS
Anna Netrebko, Soprano
Marianna Pizzolato, Mezzo-Soprano
Matthew Polenzani, Tenor
Ildebrando D'Arcangelo, Bass
Coro dell’Accademia Nazionale di Santa Cecilia
Ciro Visco, Chorus Master
Orchestra dell’Accademia Nazionale di Santa Cecilia
Antonio Pappano, Conductor

音楽監督のパッパーノ率いるローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団のコンサートです。

パッパーノはROHで聴いたことは何回かありますが、今回は印象が違うように思えました。
オペラ公演では良い時もありますが、ちょっと気合が入りすぎでわざとらしく思える時もチラホラ・・・。

今回はコンサートということで、指揮を執る姿が見えるわけですが、最初のハイドンでは音楽に合わせて踊るように振る姿がとっても生き生きとして見ていて楽しい^^。
そのせいというわけではないと思いますが?音楽も同様に生き生きとして響きました。

後半のロッシーニのスタバトマーテル「悲しみの聖母」
コーラスの神聖な響きが重厚に胸に迫ります。
4人のソリスト達もそれぞれの美しさを堪能させてくれました。
その中で一番印象に残ったのはダルカンジェロ。
穏やかで深い声はコーラスと重なると更に厳かな広がりを覚えたのでした。

終演後サイン会があるというので並んでみると、一度お目にかかったことのあるPさんと遭遇!
もしかすると?と思ってはいましたが、お会いできてとても嬉しく、Pさんとお知り合いのお二人とご一緒に楽しい時を過ごせたのでした。

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団2・・Großes Festspielhaus・・2011/8/7 [コンサート・リサイタル]

PROGRAM
RICHARD STRAUSS • Befreit, op. 39/4
RICHARD STRAUSS • Winterliebe, op. 48/5
RICHARD STRAUSS • Traum durch die Dämmerung, op. 29/1
RICHARD STRAUSS • Gesang der Apollopriesterin, op. 33/2
RICHARD STRAUSS • Scene from the Opera Arabella
RICHARD STRAUSS • Eine Alpensinfonie, op. 64

PERFORMERS
Renée Fleming, Soprano
Vienna Philharmonic
Christian Thielemann, Conductor

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートはプログラムを変えて1から5まで開催されます。
この日は2番目のプログラム。
ティーレマンは意外にもザルツブルク初登場だそうですが、バイロイトを離れるのは今年くらいだそうで、今後もザルツで聴く機会はあるかどうか?
ウィーンフィルとのコンサートは聴きたかったので良い機会となりました。

フレミングについては・・・
この前コバンザメ作戦コンサートなどと書いてしまいましたが・・・・
いつもニックネームを書いたりする指揮者や歌手の人達は既に確固たる実績と評価を得ているので、[猫]ごときがちょっと特徴を大袈裟に書いてニックネームをつけてもなんら傷つくことはなく、むしろ親近感のようなものが増すだろうくらいの気軽な気持ちで書いてます。

ところが・・・
今回はちょっとマズイ・・・書かないほうが良かったと反省するような・・・
以前も声が痩せているというくらいなら感じたことはありましたが、それどころではありません。
どうしちゃいましたか?!?フレミングさま?!
2年前バーデん・バーデンで聴いた時に比べても明らかに良くないと思いました。
ブラヴァは数人声がかかってましたし、ティーレマンも拍手で称えてましたが・・・
声に潤いなし、艶なし、張りなし・・・・
高音は出にくい声を絞り出しているよう・・・
加齢による衰えでしょうか?
一過性のものだと良いと思うのですが・・・
今回のような調子だとザルツには出演なさらないほうがよろしいかと・・・
観客は前後で豊かな声のソプラノを否が応でも聴きますから違いは歴然。

ということで休憩前はツラかったのでした(vv。

後半は長大なシンフォニー。
脳裏に浮かぶのは雄大な自然。
澄んだ空気、キラキラとした陽光、流れる雲と影、川の流れ、滝の水しぶき、ある時はそよぐように、ある時は強く吹く風・・・
さまざまな情景がよぎります。
それは人生の歩みにも似たものでした。

盛大なブラヴォー。
豊かに広がる音楽空間にいれたことは本当に幸せでした。


終了後、おそらく隣に座っていた方だと思うのですが、声をかけられました。
「コンサートはいかがでした?この曲についてはご存知ですか?」
あらま!痛いとこをついてくるわー。。。
いつものように予習なし・・・大体いつしたら良いかもわからない^^;
普段全く音楽を聴かない生活は相変わらず。。。
プログラムもパっと見て、全部シュトラウスね。
そりゃそうだわ、ティーレマンだもの・・・・というイージーさも相変わらず。。。
[猫]「素晴らしいコンサートでした。この曲を聴くのは初めてです。」
「この作曲者は山に行ってこの曲のインスピレーションを得たのです。
曲は山々の間から太陽が昇るところからはじまって、自然の変化を描いたものですよ。」
[猫]「それでさまざまな情景が浮かんでくるのですね。」
「そう、確か24のシーンに分かれていると思いましたが・・・
作曲者はこのフェスティバルを始めた人ですよ。」
まぁ[猫]の感覚もあたらずとも遠からじだわ・・・と妙な自己満足・・・こちらも相変わらず。。。
プログラムちゃんと見ればアルペンシンフォニーって書いてあるっちゅーの!
それくらいしっかり見ろ!
ですが・・・
おそらくこれからも良い音楽は聴けば分かる!の基本姿勢は保たちます。(ただの怠慢?)
ティーレマンのシュトラウスですから分からないはずないのですよ[猫]でも・・・
それくらい大して聴いたこともないのに既にティーレマンは信頼しているのです。
そうでなければこれだけの人気があるはずないでしょ?





ズービン・メータ指揮/NHK交響楽団特別演奏会・東京文化会館・2011/4/10 [コンサート・リサイタル]

指揮:ズービン・メータ
ソプラノ:並河寿美
メゾ・ソプラノ:藤村実穂子
テノール:福井 敬
バス:アッティラ・ユン
管弦楽:NHK交響楽団
合唱:東京オペラシンガーズ

曲目
ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 op.125「合唱付き」

上野駅公園口はお花見の人出もあって大混雑・・・・
改札を出るのに列に並んでいると「どこが自粛なんだ???」という声が耳に・・・・
今日の上野駅周辺は震災があったことを感じさせない賑わいをみせていました。

文化会館は当日券売り場に人が並んでましたが、残念ながら買えなかった人もいたようです。

冒頭、全員起立で黙祷・・・・
マエストロ・メータから今回の被災者へのお見舞い、哀悼の言葉と来年の桜が咲く季節には良い状況になっていますように・・・といった内容のご挨拶があり、第九の前にバッハのG線上のアリアが演奏されました。

実は[猫]は先月のフィレンツェ歌劇場公演に行った後、他に3公演鑑賞しているのですが、どうも耳がおかしいのです。
聴こえてこない・・・といったところで・・・いつも音響がどうのこうのといつもブツブツ言っているのも、いわゆる音感はなくても音が良く聴こえる・・・これは聴力検査でも良く聴こえる人だといわれたことがあるのですが・・・震災後はなんだか音が耳に響いてこない・・・。

今日も最初、いつもの文化会館より響かない・・・と思ってしまったのですが・・・考えてみると今日は3階席、いつもの4,5階席と違うからか?と思ったり・・・・?
それでも黙祷後に聴くG線上のアリア、その優しく美しく包み込まれるような音楽には早くも涙・・・・。

年末に演奏される機会の多い第九ですが、コンサート会場で聴くのは初めてです。
これほど深く感動的な名曲だったとは・・・・耳もすっかり回復したもよう・・・。

演奏が浮かびあがらせた光景は・・・
自然の脅威の前に苦境に立たされたとしても自然と共に歩み続けていく人々の姿・・・
一歩一歩、友と一緒に・・・ゆっくりと力強く・・・
第4楽章のソリストと合唱の歌声は逞しい力に満ち溢れ、マエストロ・メータをはじめ、出演者の復興への思いが一つになった素晴らしいコンサートでした。

観客の出演者への賞賛の嵐は感謝のこもったもの・・・・
出演者全員が舞台からいなくなっても拍手は続き、再度マエストロ・メータは観客に応えに出てきてくれました。

マエストロ・メータ、NHK交響楽団、ソリスト、東京オペラシンガーズの皆様、そしてこのチャリティー・コンサート開催のためにご尽力くださった関係者の皆様に心から感謝いたします。

ワーグナーの夕べ・マリインスキー劇場来日公演・サントリーホール・2011/2/15 [コンサート・リサイタル]

指揮:ワレリー・ゲルギエフ

歌劇『ローエングリン』第1幕への前奏曲・第3幕への前奏曲
歌劇『タンホイザー』序曲

舞台神聖祝典劇『パルジファル』第3幕
コンサート形式
パルジファル:セルゲイ・セミシュクール
グルネマンツ:ルネ・パーペ
アンフォルタス:エデム・ウメーロフ

マリインスキー歌劇場管弦楽団・合唱団

文化会館も空席が目立ちましたが、今日も入りは6,7割といったところ。
今年の来日公演ラッシュで全部はお付き合いできないということでしょうか?

「影のない女」では間近の金管に敗北^^;最初のギクシャク感もあって本来のマリインスキーの良さが分からずに終わってしまったようで消化不良でしたが、今回でその美しさを垣間見れたように思えました。

最初、印象的だったのは弦の音色の繊細さ。
一方、金管は今日も元気一杯^^;
金管の配置は右奥で席からは一番遠かったのですが、他の全ての楽器を飛び越える・・・・
柔と剛のコントラストの妙と書いておきましょう。
しかし、元気な金管は休憩前まで^^。

何といっても楽しみだったのが「パルジファル」。
そもそも[猫]がオペラにハマッたのは2007年バレンボイム指揮、パーペがグルネマンツを歌ったリンデンの公演を観てから・・・
本当は3幕だけではなく全幕オペラで観たいのですが、久々にパーペのグルネマンツを聴けたことで満足です。
3年前の印象に比べるとやはり密度が薄くなったような気がしないでもありませんが、懐の大きさを感じる豊かさ、包み込まれるような心地良い響きとは磨きがかかったかも・・・。
さて「パルジファル」は大好きな演目ではありますが、全幕通しで観るとふと集中が途切れがちになってしまうのがこの3幕です。
今回3幕だけなのでずっと集中していられるかな?と期待しましたが、やはりパーペが退場するとボーっ・・・・^^;
そこは演出を伴った舞台でないことも理由のひとつでしょう。
パルジファル役のセミシュクールは高音でなかなか美しく正義感あふれる声を響かせてくれたのですが、中低音が今ひとつ・・・譜面に集中して下向きで歌うことが多かったからかもしれません。
アンフォルタス役のウメーロフも同様にずっと譜面を見ていて今ひとつ・・・。

終演後、拍手が早すぎぎるのは気になりました。
そして一人ブーして会場を後にする人が・・・・?
強いてあげるとすれば、大きな広がりのある豊かさが希薄でコンパクトな印象だったかもしれません。
しかし、その繊細で柔らかな優しさに満ちた演奏は安らぎに溢れ、この「パルジファル」の本質たる「救済」を表現していたと思います。




モーツァルト マチネ・・・Mozarteum ・・・2010/8/8 [コンサート・リサイタル]

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朝から良い天気、コンサート会場のモーツァルテウム
Julia Lezhneva, Soprano
Francesco Corti, Fortepiano
Salzburg Mozarteum Orchestra
Marc Minkowski, Conductor

PROGRAMME
WOLFGANG A. MOZART • Overture to the Opera La clemenza di Tito, K. 621
WOLFGANG A. MOZART • Aria "Voi avete un cor fedele" for Soprano and Orchestra, K. 217
WOLFGANG A. MOZART • Recitative and Rondo "Ch'io mi scordi di te?" - "Non temer, amato bene" for Soprano with Piano Obbligato and Orchestra, K. 505
WOLFGANG A. MOZART • Overture to the Comedy with Music Der Schauspieldirektor, K. 486
WOLFGANG A. MOZART • Motet for Soprano and Orchestra "Exsultate, jubilate", K. 165
WOLFGANG A. MOZART • Symphony in D, K. 504 – "Prague" Symphony

白とアイボリーを基調に金の装飾が施された美しいコンサート会場です。

ミンコウフキーは大柄な人で指揮台に乗るやいなやキューを出します。
ほとんど指揮台に乗るのがキューと言っても良いくらい。
後ろから見ると熊さんが指揮しているみたいでその姿を見ているだけで心がなごみます。
オケはさすがにモーツァルトでは定評があるだけに、演奏する姿も生き生きと、ミンコフスキー指揮のもと素晴らしいモーツァルトを聴かせてくれました。

ソプラノのレジネヴァは1989年生まれのようですから、まだ21歳!
それでもコロラトゥーラはなかなか見事でした。
最初のアリア"Voi avete un cor fedele" の最後の方で声が一瞬かすれたようになってしまい、歌い終わった後、どうしよう・・・と、ちょっと困った顔を一瞬見せましたが、観客からはブラヴァーだったのでホッと笑顔を見せていました。
本当にそこだけで他はきれいな歌唱、声もルックスもキュートな人で、これからが楽しみです。

終演後は大ブラヴィーでした。

昨晩の「オルフェオとエウリディーチェ」に引き続き、幸せな気分で会場を後にし、頭痛もすっかり良くなったと思ったのですが・・・この後再び頭痛の種となる公演を観てしまうこととなるのです。
全ては[猫]自身の未熟さゆえ・・・ではありますが・・・。


カルミナ・ブラーナ・・・東京文化会館・・・2010/4/10 [コンサート・リサイタル]

指揮:リッカルド・ムーティ
ソプラノ:デジレ・ランカトーレ
カウンター・テナー:マックス・エマヌエル・ツェンチッチ
バリトン:リュドヴィク・テジエ
管弦楽:東京春祭特別オーケストラ
合唱:東京オペラシンガーズ
児童合唱:東京少年少女合唱隊
合唱指揮:ロベルト・ガッビアーニ

■曲目
モーツァルト:交響曲第35番 二長調 K.385 《ハフナー》
オルフ:世俗カンタータ《カルミナ・ブラーナ》(字幕付)

今頃になって何書いてるんでしょう・・・というくらい日がたってしまいましたが、溜まっていたもので・・・^^;

今回の公演のために特別に結成されたオーケストラということですが、絶妙なリズムとバランスの「ハフナー」とダイナミックで力強い「カルミナ・ブラーナ」、引き締まった演奏だったのはさすがムーティさま!でした。

テジエは前回「ウェルテル」のアルベールで聴いた時は役柄もあって淡々とした印象だったのですが、今回も淡々とした印象になってしまうのはやむをえない役どころ・・・今ひとつ本当の良さを分からないままでいるような?
つまり他の役で聴くともっと良さが出るはず・・・と思わせる声なのです。
高音がなんとも品がある良い声で、低音では深く響く・・・。
裏声で歌わなくてはいけない部分ではちょっと慣れてないかな?というところはありましたが・・・。
もっと感情をはっきりと表せる役どころで聴いてみたいものです。

ランカトーレも上手でしたが、歌う時間が短すぎて、あまり印象に残らず・・・^^;

歌う時間は短くてもツェンチッチの「ロスト・スワン」は凄く印象的、ユラユラゆれるアジリタとちょっと物足りないというくらいの声量が焼かれてしまう白鳥の悲哀。。。にピッタリ!
実にイイ味でした。

合唱の皆さんが凄く迫力があり、少年少女合唱団も上手!とても素晴らしい公演でした。

よーやく溜まっていた感想を書きあげました。
今のところ他にはもうありません^^。

F・D・フローレス コンサート・・・Deutsche Oper Berlin・・・2010/4/4 [コンサート・リサイタル]

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Tenor Juan Diego Flórez
Orchester der Deutschen Oper Berlin
Conductor Yves Abel

Vincenzo Bellini [1801 – 1835] I CAPULETI E I MONTECCHI
Sinfonia
Domenico Cimarosa [1749 – 1801] IL MATRIMONIO SEGRETO
Pria che spunti in ciel
Wolfgang Amadé Mozart [1756 – 1791] DON GIOVANNI
Il mio tesoro
Gioacchino Rossini [1792 – 1868] L’ITALIANA IN ALGERI
Sinfonia
Gioacchino Rossini [1792 – 1868] OTELLO
Che ascolto, ohime
*** Interval***
Giuseppe Verdi [1813 – 1901] RIGOLETTO
Questa o quella
Parmi veder le lagrime
Giuseppe Verdi [1813 – 1901] I VESPRI SICILIANI
Sinfonia
Gaetano Donizetti [1797 – 1848] LA FILLE DU REGIMENT
Pour me rapprocher
François-Adrien Boieldieu [1775 – 1834] LA DAME BLANCHE
Vien gentile dame

今までコンサート公演は気にかけてなかったのですが、コンサートはオペラ公演では歌わないであろう、または歌う機会が少ない曲を披露してもらえるのが魅力です。

最初の2曲は助走といったところでしたが、「オテロ」のChe ascolto, ohime からは絶好調ぶりがはっきりわかりました。
艶、張りのある高音の伸びが観客を魅了します。
休憩後の3曲は終わるたびにブラボーの嵐!
2月に聴いた「連隊の娘」のPour me rapprocherもハイDも美しく決まり、情感豊かでしみじみ・・・。
一番印象に残ったのは「白衣の夫人」のVien gentile dame、難しいアジリタも要求される曲ですが、そのなめらかさにウットリ・・・。
最後はスタンディング・オベーション。
その後アンコールとして披露してくれた曲は「セビリアの理髪師」最後のアリア、「連隊の娘」メザミ・・、「リゴレット」女心の歌と3曲。
一曲終わるごとにスタンディング・オベーションで立ったり座ったりでタイヘン!でした。
観客同士で連帯感も生まれて、拍手でお互い手が痛いねー等と顔を見合わせながら話たり・・・^^;。
特に「連隊の娘」のメザミ・・の前奏曲が鳴ったときは会場から拍手が・・・これを聴くまでは帰らないぞ!という観客の期待が伝わります。
全くゆるぎない9Cをバッチリ決めてくれて大満足。
女心の歌を披露してくれた後も観客はかなりしつこく^^;大ブラボーのスタンディング・オベーションでしたが、3曲もアンコールを披露してくれたのですから、それ以上は無理でした。。。

フローレスを聴くと、天賦の才能とはこの人のことをいうのだろうなーとつくづく思ってしまいます。
大変な努力をして得た才能かもしれませんが、涼しい顔して当たり前のようになめらかなアジリタ、響き渡る美しい高音をバシバシ決めてしまうのですから・・・。

帰途、地下鉄に乗ってる時にメガネがないことに気付きました。。。
立ったり座ったりを繰り返したから落とした!
100円メガネなので取りに帰るのも面倒だなー・・・とも思ったのですが、ないと不便・・・ということで引き返しました。
そういえば、ROHで「セビリアの理髪師」を観たときもクロークに預けたものを忘れたことがある。。。フローレスの公演は要注意。。。です^^;

戻ってみると劇場は完全に閉まっていて中に人の姿は見えません。
隣のレストランで聞き、そこへ行ってみると楽屋口・・・。

ちょうどフローレスがいてファンに取り囲まれている!!!
当然しっかりサインをゲット[手(チョキ)][手(チョキ)][手(チョキ)]

普段あまりサインとか固執しないのですが^^;
メガネはどうなったかというと・・・係りの人がもう劇場内は入れないから明日電話して・・・とのこと。
でも完全にどうでも良くなってしまいました^^;

100円メガネを無くしたおかげでお宝をゲット[手(チョキ)]で大満足の[猫]でした。

Oper für alle フェストシュピ-ルコンサート2009/6/28 [コンサート・リサイタル]

Richard Wagner
Ouvertüre zur Oper Rienzi

ATTACCA - Jugendorchester des Bayerischen Staatsorchesters
画像 062.jpg
Anton Bruckner
Symphonie Nr. 8, c-Moll (Urfassung)

Bayerisches Staatsorchester

Musikalische Leitung Kent Nagano



歌劇場裏の広場でオペラフェストのオープニングコンサートです。
劇場でのフェストシュピ-レのオペラ公演は30日のアイーダからとなります。

30分前に行ったのですが、老若男女、子供づれの人たちも含め既に大勢の人達が石畳の上にビニール等を敷いて座ってます。その周りにもたくさんの人が立っています。
座っている人達はどの位前からいるのか?分かりかねますが、硬い石畳の上でじっと座っているのも痛いし、夜は冷えてくるので立ってるほうが楽だと思うのですが・・・?
周りにはテント張りで飲み物やホットドックなどを販売する店が並んでいます。
飲み物は値段表示がありますが、2ユーロ余分に払わなくてはいけません。飲み終わったカップ、ボトル等を返却すると2ユーロ戻ってくるというシステムです。リサイクル徹底主義のドイツらしいです。
画像 063.jpg
バイエルン歌劇場青年オーケストラというのでしょうか?指揮のケント・ナガノをはじめ、全員同じTシャツを着てワグナーのリエンツィの演奏から始まりました。
「リエンツィ」は上演される機会が少ないですが、来年1月ドイチェオパー・ベルリンで上演されます。注目公演の一つですが、音楽を聴いていて、ますます行きたくなってしまいました。

ミュンヘン歌劇場オーケストラ演奏のブルックナー・・・・屋外でこれだけ素晴らしい演奏を聴かせてもらえるとは思いませんでした。画像 064.jpg
観客も屋外とは思えない程静かに聴き入ってます。
時折ピーっという鳥の鳴き声が演奏に加わり・・・空にはベルリンで見たより少し太った三日月。
都会の真ん中でありながら、幻想的な雰囲気の中、感動的な演奏でありました。

長時間の演奏で楽章の切れ目で拍手し始める人がいたのですが、すぐにシーというそれを制する声とダメじゃないかというため息で拍手は静まります。音楽通の人達の方が圧倒的に多いようでした。

8時に始まり10時少し前まで続いたコンサート、だんだん暗く、冷えてきましたが、時間の経過を感じないほど聴き入ってしまいました。画像 065.jpg


モスクワ・チャイコフスキー交響楽団・・・Musikverein・・・2009/3/12 [コンサート・リサイタル]

Ludwig van Beethoven / Symphonie Nr.4 B-Dur,op.60
Peter Iljitsch Tschaikowskij / Symphonie Nr.6 h-Moll,op.74 "Pathetique"

 ウィーンに来るのは20数年ぶりだと思う。夏だったのでコンサートもオペラもシーズンオフだったし、当時はあまり興味もなかった。楽友協会もオペラハウスも入ったことがないので楽しみ。
画像 186.jpg
 TVで放映されるニューイヤーコンサート会場に来れたというだけで感動!!
 この日はウラディーミル フェドセーエフ率いるモスクワ・チャイコフスキー交響楽団のコンサートだった。日本ではモスクワ放送交響楽団と紹介してるところもあるような?フェドセーエフは35年もの長きに渡り就任しているそうだ。

 正直、コンサートなんていつ行ったか思い出せないくらい行ってない。基本、音楽無知[猫]なので・・・・感想といってもオペラ以上に大したことは書けないのですが・・・・。

 席は前から3列目だったが、こんなに舞台が間近だとは思わなかった。最前列は手を伸ばせば演奏者に手が届きそう。
 
 指揮者のフェドセーエフは曲が盛り上がってくると、ウーといううなり声やウルトラマンみたいにシャッという声を時々発する。聞こえたのはせいぜい前から4,5列目まで。多分ご本人は気持ち的に集中しきって、声を発してる意識はないのでは?

 休憩後のチャイコフスキーは楽団の名前となっているだけあって、美しくも圧倒されるほどの迫力の盛り上がりをみせる。臨席のオバチャマはその迫力に両手を胸にあててハッとのけぞっていた。その気持ちよくわかったけど、[猫]ものけぞっていたら一緒に後ろに倒れてたりして?

 終了後は大ブラボーでした。
画像 185.jpg
 ウルトラマン?フェドセーエフさん
 
 
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