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カルメル派修道女の対話・・・La Monnaie・・・2017/12/8 [オペラ]

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Conductor ALAIN ALTINOGLU
Director OLIVIER PY

Le Marquis de la Force NICOLAS CAVALLIER
Blanche de la Force PATRICIA PETIBON
Le Chevalier de la Force STANISLAS DE BARBEYRAC
L’Aumônier du Carmel GUY DE MEY
Le Geôlier, Thierry, M. Javelinot NABIL SULIMAN
Madame de Croissy SYLVIE BRUNET-GRUPPOSOSOPHIE PONDJICLIS
Madame Lidoine VÉRONIQUE GENS
Mère Marie de l’Incarnation SOPHIE KOCH
Sœur Constance de Saint Denis SANDRINE PIAU
Mère Jeanne de l’Enfant Jésus MIREILLE CAPELLE
Sœur Mathilde ANGÉLIQUE NOLDUS
Premier commissaire YVES SAELENS
Second commissaire ARNAUD RICHARD
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 フランスを代表する女性歌手がこれだけ勢ぞろいするのはこの作品以外ないかもしれません。この作品はマインツで鑑賞して以来ですが、その時は到着日で睡魔と戦わざるを得ず、また機会があったらと思っていたので、これだけ豪華なキャストの公演を見逃すわけにはいきません。何よりフランス人によるフランス作品の上演なのですから期待も高いのは当然。これが非常に完成度の高い公演で期待以上、満足感も高いものでした。

 モノトーンの色彩の舞台は重苦しい雰囲気に満ちながらも、横にスライドする床と縦横にスライドする壁がどの場面も絵になる美しいシーンを創りだし、適材適所の歌手とアルティノグル率いるオケの演奏は時代に翻弄されながらも信仰を貫いた人々の悲劇を紡ぎだしていました。

 最も印象に残ったのはブランシュとコンスタンス。プティボンは今までルルやアルチーナで聴いたので魔性の女といったイメージが強かったのですが、今回は純粋で繊細な貴族の娘であり、ベテランのピオーは屈託のない素朴な少女のようで、鑑賞しながらも残酷な結末が受け入れ難くなってしまったのでした。

 マインツでは鋭く響くギロチン音に恐怖を募らせたのですが、今回は鈍く生々しく響く音が辛すぎたのでした。

 

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