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死の都・・・Staatsoper Hamburg ・・2018/10/2 [オペラ]

 2日前に不調のアナウンスがあったフォークトは出演するのかと疑問を持ちつつ、それでもこのプロダクションでのフォークトは聴いたことがあるので、ダブルキャストの一人、ワークマンでも聴いてみたいなどと、フォークト目当ての人が聞いたら叱責されそうなことを考えてました。チコちゃんに叱られなければ良しとします。
 以前鑑賞した公演の感想は→こちら
DSCF9059 (1).JPG
Musikalische Leitung Roland Kluttig
Inszenierung Karoline Gruber

Paul Klaus Florian Vogt
Marietta / Die Erscheinung Mariens Allison Oakes
Frank / Fritz Alexey Bogdanchikov
Brigitta Marta Swiderska
Juliette Na'ama Shulman
Lucienne Gabriele Rossmanith
Gaston / Victorin Sungho Kim
Graf Albert Dongwon Kang
ブログDSCF9060 (1).jpg

 案の定、始まる前にアナウンスあり。しかも二人も調子が悪いと。ところがところが、フォークトの名前はなし。これは先に他の二人に言われてしまったので調子が悪いとは言えなくなってしまったとか?と穿った見方もしてしまいましたが、確かに調子の悪さを感じることもなく、以前聴いたとき同様、名演でした。
 それでも公演全体の印象としては異なる面がなきにしもあらず。
 以前は演奏が爆演といってよいくらい鳴らしてましたが、歌手が二人も調子が悪いとなればそんな酷なことができるはずありません。そのため迫りくるような臨場感といったものが希薄に感じたのは致し方ないところ。それに物足りないというほどではありませんでした。
 演出についても少しの演技の違いが異なる印象をもたらす結果となりました。最後の場面、以前は椅子に腰かけているパウルの傍らにマリーが立っていたのに、今回は跪いているという演技。笑みを浮かべていたのは同様だったのですが、パウルを見下ろすように立たずんでいたときには不気味な印象が残ったのに対し、跪いて下を向きながら微笑むという演技はパウルが癒されるときもあるかのような余韻を残しました。
 この作品を鑑賞することが震災の喪失感を思い出す引き金となるのは相変わらず。その余韻はパウルのみならず観ているものにとっても救いでした。
 
 フォークトに加え歌手で良かったのはマリー/マリエッタ役のオークス。調子が悪いということで一か所だけ辛そうに発声していた場面はあったとはいえ、どの音域でも美しい発声で声質が均質だったのが好印象でした。

 尚、臨席の人と話すことは結構あるのですが、今回のお隣さんはフォークトファン。知り合いの人からフォークトがパウルを歌うのは最後かもしれないと聞いて来たとのこと。来年6月にスカラで歌うと教えてあげたら行く気満々になってました。パウルはもう歌わないということの真偽のほどは分かりませんが、[猫]も他の演出で聴いてみたいので行かなくてはいけない気がしてます。

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