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魔笛(コンサート形式)・・・Festspielhaus Baden-Baden・・・2018/7/14 [オペラ]

 本当は11日に鑑賞予定にしていたところが、何故かフォークトが11日だけ降板。その前にベルリンーパリのフライトを取ってしまったため、パリにはいかないわけにもいかず、この次の日15日にはグラインドボーンまで行ったのですから、とんでもない旅程になってしまいました。バーデン・バーデンからグラインドボーンまで行く手段がなければこの公演はパスだったのですが、バーゼルからガトウィックへ飛ぶフライトを見つけてしまったのが運が良かったのか悪かったのか?。詳細は次回。
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Yannick Nézet-Séguin DIRIGENT
Rolando Villazón PAPAGENO
Regula Mühlemann PAPAGENA
Franz-Josef Selig SARASTRO
Albina Shagimuratova KÖNIGIN DER NACHT
Christiane Karg PAMINA
Klaus Florian Vogt TAMINO
Tareq Nazmi SPRECHER
André Eisermann ERZÄHLER
RIAS Kammerchor
Chamber Orchestra of Europe
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 コンサート形式ですが、通常の上演と違って途中カットがあり、それを補うように俳優さんによる語りが入るという上演でした。

 フォークトがタミーノを歌うことなどもうないかもしれないと思って聴きに来た公演ですが、キャスト表を見ての通り、この二人が同じ演目で歌うことがあるのかというキャスティングです。
 不思議くん、ユニコーン、超サイヤ人など数々の名声をほしいままに・・・もとい・・・[猫]が勝手にそう呼ばせてもらっているフォークトが、もし超サイヤ人までパワー全開するとミスター豆は吹っ飛ぶか潰れてしまうか。それでなくてもこの劇場、ワーグナー歌いとそうでない人では声の通り方の違いが歴然としてしまうところ。結局、フォークトとゼーリッヒ、それにワーグナー歌いではありませんがシャギムラトヴァの三人のソロは明らかに他の人達と違ってサイヤ人。それに今回の席が上から覗き込むような席だったこともあり、フォークトの長い金髪が目立って、歌は超サイヤ人とまではいかないまでも、見た目は超サイヤ人だなーと思って見てました。それでも重唱では三人共他の人達に合わせて、調和の取れた重唱を聴かせてくれたので、ミスター豆は吹っ飛ぶことも潰れることもなかったのは言うまでもありません。
 バイエルンの『カリスト』で豊かな声を聴かせてくれたカルクでさえ、今回は普通のソプラノに思えてしまいましたが、前半はパパゲーノとの重唱が多かったせいもあるかもしれません。それでも丁寧にコントロールされた歌唱で、フォークトとの重唱は若々しい清々しさで理想的なパミーナ&タミーノでした。
 シャギムラトヴァの夜の女王は前半のアリアこそ若干ピッチコントロールに苦労していた感がありましたが、後半のアリアは完璧!聴きに来た甲斐があったというほどお見事。
 パパゲーノはコミカルな演技が見せどころ。その辺を狙ってのミスター豆の起用としか思えませんでしたが、ロールデビューのようで譜面は手放せない様子。大御所を見習ってバリトン役に挑戦というのもいかがなものかとしか書きようがありません。
 この日は収録があったようでマイクが並べてあり、3人の少年達がマイクの高さに合わせるために踏み台持参で登場していたのが微笑ましく、歌も最高でした。

 ネゼ=セガンの指揮の演奏はミステリアスでファンタジックな柔らかさと活き活きとした躍動感が場面ごとに変容するさまが面白く、さまざまな面で普通とは異なる『魔笛』は新鮮に楽しめた公演でした。
 
 



 
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