パサジェルカ・・・Oper Frankfurt・・・2018/3/9 [オペラ]
3月の旅行は3泊3公演。どの公演もそれぞれ異なる趣で充実したもので、鑑賞旅行としてはハズレもオマケもなく理想的でした。。
Musikalische Leitung Leo Hussain
Regie Anselm Weber
Lisa Katharina Magiera
Walter Peter Marsh
Marta Jessica Strong
Tadeusz Iain MacNeil
Katja Elizabeth Reiter
Krystina Maria Pantiukhova
Vlasta Cecelia Hall
Hannah Judita Nagyová
Yvette Angela Vallone
Bronka Joanna Krasuska-Motulewicz
Alte Barbara Zechmeister
Erster SS-Mann Dietrich Volle
Zweiter SS-Mann Magnús Baldvinsson
Dritter SS-Mann Hans-Jürgen Lazar
Steward Michael McCown
Passagier Thomas Faulkner
Oberaufseherin Margit Neubauer
Kapo Friederike Schreiber
Frankfurter Opern- und Museumsorchester
アウシュヴィッツを題材とした作品。『パサジェルカ』はポーランド語で女性旅客という意味で、原作は強制収容所に収容されていた経験があるゾフィア・ポスミシュです。作曲したヴァインベルクも家族がホロコーストの犠牲者であり、自身もソ連に亡命した後逮捕される等時代に翻弄させられた人生を送ったそうです。
あらすじは、かつてアウシュヴィッツの看守を勤めていたリザが時を経て結婚、夫と船旅に出たところ、船客の中にかつて収容されていたマルタにそっくりな人物を発見したことから、回想と幻想が交錯していく物語です。劇場H/Pで多言語、ドイツ語と英語の字幕とあったのですが、ドイツ人夫妻はドイツ語、船員は英語、マルタとその恋人タデウシュはポーランド人なのでポーランド語、収容されている人達は欧州各地から来ていたのでロシア、フランス等々でした。
舞台は回転することによって船の側面と内部が交互に現れるのですが、内部はアウシュヴィッツ収容所の回想シーンとなることがほとんどで、鑑賞していてなんとも重苦しく辛く、それだけ現実味を帯びた痛ましさがあり、伝える力のある作品でした。
特にPAで番号が次々と呼ばれ、一人、また一人と後ろに連れ去られるシーンは、思わず耳に手を当てたくなるもので、無情で冷酷なアナウンスは『カルメル派修道女の会話』のギロチン音に等しいものでした。
話の内容から緊張感に満ちた演劇性の強い作品という印象が残りましたが、心にしみる歌もあります。何よりホロコーストの悲劇から生きながらえたからこそ後世に伝えなくてはという思いが溢れる芸術作品でした。
このプロダクションは2015年3月初演で今回は再演です。非常に完成度の高い公演でした。
Musikalische Leitung Leo Hussain
Regie Anselm Weber
Lisa Katharina Magiera
Walter Peter Marsh
Marta Jessica Strong
Tadeusz Iain MacNeil
Katja Elizabeth Reiter
Krystina Maria Pantiukhova
Vlasta Cecelia Hall
Hannah Judita Nagyová
Yvette Angela Vallone
Bronka Joanna Krasuska-Motulewicz
Alte Barbara Zechmeister
Erster SS-Mann Dietrich Volle
Zweiter SS-Mann Magnús Baldvinsson
Dritter SS-Mann Hans-Jürgen Lazar
Steward Michael McCown
Passagier Thomas Faulkner
Oberaufseherin Margit Neubauer
Kapo Friederike Schreiber
Frankfurter Opern- und Museumsorchester
アウシュヴィッツを題材とした作品。『パサジェルカ』はポーランド語で女性旅客という意味で、原作は強制収容所に収容されていた経験があるゾフィア・ポスミシュです。作曲したヴァインベルクも家族がホロコーストの犠牲者であり、自身もソ連に亡命した後逮捕される等時代に翻弄させられた人生を送ったそうです。
あらすじは、かつてアウシュヴィッツの看守を勤めていたリザが時を経て結婚、夫と船旅に出たところ、船客の中にかつて収容されていたマルタにそっくりな人物を発見したことから、回想と幻想が交錯していく物語です。劇場H/Pで多言語、ドイツ語と英語の字幕とあったのですが、ドイツ人夫妻はドイツ語、船員は英語、マルタとその恋人タデウシュはポーランド人なのでポーランド語、収容されている人達は欧州各地から来ていたのでロシア、フランス等々でした。
舞台は回転することによって船の側面と内部が交互に現れるのですが、内部はアウシュヴィッツ収容所の回想シーンとなることがほとんどで、鑑賞していてなんとも重苦しく辛く、それだけ現実味を帯びた痛ましさがあり、伝える力のある作品でした。
特にPAで番号が次々と呼ばれ、一人、また一人と後ろに連れ去られるシーンは、思わず耳に手を当てたくなるもので、無情で冷酷なアナウンスは『カルメル派修道女の会話』のギロチン音に等しいものでした。
話の内容から緊張感に満ちた演劇性の強い作品という印象が残りましたが、心にしみる歌もあります。何よりホロコーストの悲劇から生きながらえたからこそ後世に伝えなくてはという思いが溢れる芸術作品でした。
このプロダクションは2015年3月初演で今回は再演です。非常に完成度の高い公演でした。
2018-05-22 21:47
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