SSブログ

2010年鑑賞のまとめ [まとめ]

宣言どおり大暴走した2010年・・・・
途中、顔面骨折という憂き目に合いながらも観たこと観たこと・・・なんと47公演!ありえん!
7、8日に一公演だもの~~~~全く開いた口が塞がらない。
顔面骨折の憂き目も当然の報い。

それで全公演を順番付けするなんてこと今年も不可能なので、特に良かったと思う公演を6公演。
鑑賞した順に・・・それぞれ演目をクリックすると感想にリンクします。

清教徒 ウィーン
トリスタンとイゾルデ リンデン
湖上の美人 ガルニエ
ボリス・ゴドノフ ドレスデン
ロベルト・デヴェリュー バイエルン
ワルキューレ スカラ

ということで・・・ますます[猫]の好みはハッキリしてきてベルカントもの、それもグルベローヴァかフローレスが出演するものと、バレンボイムのワグナー、ボリスは例外・・・

ボリスについてはパーペがタイトル・ロールだっただけでなく、演奏の素晴らしさが強く印象に残っています。

オケのレベルというのは指揮者との意思の疎通がどれだけ上手くいっているか、また歌劇場の事情でリハーサルの期間がどれほど取れるかという問題もあって、一概に論ずるのも難しいとは思いますが・・・
今まで聴いた演奏のベスト3はルイージ指揮の「リゴレット」、ヴァイグレ指揮の「ボリス・ゴドノフ」、バレンボイム指揮「トリスタンとイゾルデ」
ルイージもバレンボイムも音楽監督ですから当然ということはあると思います。
ヴァイグレも「ボリス・ゴドノフ」は2年目で意思の疎通は上手くいっていたでしょう。

ドレスデンでは3回しか鑑賞したことはありません。
もう1回はルイージ指揮の「セビリアの理髪師」でこの演目は演奏の印象が強く残る演目ではないのですが、やはりきれいでした。
たった3回だけでもベスト3の内2公演がドレスデンということで、ここのオケは抜群に上手い!という印象があります。
隅々までピシッと揃って切れ味抜群。
勢い、力強さ、柔軟性
なんといっても音の正確さと美しさ。
音の美しさというのは歌劇場の音響も影響していると思います。



さて、他に特に印象に残った出演者に勝手に特別賞を設けました。

■瞬間芸術大賞
瞬間芸大賞とするとお笑いみたいであまりにも失礼。
術をつけるだけで随分格調高くなるでしょ・・・そう信じて^^;
パルジファル」のフォークト
「アンフォルタス」の響きは鮮明に印象に残ってます。

■目から鱗大賞
ドン・ジョヴァンニ」のケント・ナガノ
この演出にこの演奏あり。
ラジオ放送されたそうですが、もちろん演奏だけ独立して一つの作品として鑑賞されるべきものであるとは思います。
でもオペラの場合は演出と演奏のバランスが大切だと考えさせられました。
この公演についてはオケや出演歌手はもちろんのこと、謎の爺さんをはじめとするその他大勢の出演者、舞台装置を動かすスタッフ等、全員がケント・ナガノの指揮に合わせてキッチリと仕事をしていることが分かり、プロフェッショナルであることを伝えていた公演でした。

■別人大賞
ホフマン物語」のモシュク
3役を歌うということがいかに大変なことなのかを後になってから知ったしだい・・・^^;
この公演の3役だけでなく、以前聴いたルチアと「ホフマン物語」3役では発声の仕方まで違っていて、ルチアではコロコロとずっと聴こえた声がホフマンではコロコロ感なし・・・・スミマセン^^;上手く説明できませんが・・・・。
できれば、ベルカントものでもう一度聴いてみたいです。


他にも書ききれないほど印象に残っている人はいるのですが、挙げると限がなくなるので・・・・
簡単に、以上でまとめとさせていただきます。


皆様、どうぞ良い年をお迎えください。





nice!(0)  コメント(6)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 6

田舎のオペラファン

楽しく拝見しています。

フォークトのニックネーム「不思議くん」といい「瞬間芸術大賞」(パルジファル)といい、名付けが秀逸ですね。

なぜ「不思議くん」なんだろうと思っていましたが、遅ればせながら「ローエングリン(2006、ケント・ナガノ指揮、バーデンバーデン)」のDVDを観て大いに納得、フォークトの声にたまげっぱなしでした。まさに「新種のテノール(ドイツ文学者の山崎太郎氏による)」
DVDにはおまけのドキュメンタリーがあって、フォークトの談話も入っていましたが、普通の声は歌う声より低めでしかも美しく、また話すドイツ語も美しく、こちらを何回も聴いてしまいました。

私は日本の地方都市に住んでいて、体力も財力もないので、DVD・CDでオペラを楽しむしかありません。
DVD・CDでは歌手の舞台での声のサイズがよくわかりません(最近では、DVD収録の際、歌手の背中にマイクを貼り付けているのを見うけます)。

ルネ・パーペや不思議くんの生ステージを見られるなんて、本当にうらやましいです。
今後もオペラ・レポートを楽しみにしております。


by 田舎のオペラファン (2010-12-31 09:59) 

kametaro07

田舎のオペラファン さま
はじめまして^^。
>楽しく拝見しています。
そう仰っていただけると嬉しいです。
今年は派手にあちこち行ってしまいましたが、それができる環境にいられたことは感謝しなくてはいけません。
もうしばらくすると、とてもこんなに行くことはできなくなりますが、東京近郊に住んでいることだけでも、オペラの公演が多いので有難いことだと思います。

親しみと敬意をこめて勝手にニックネームをつけさせていただいてますが^^;
フォークトの純粋な声は別世界感ともいえるものがあり、癒しのパワーが秘められているようです。

仰るように録音は音声の撮り方で実際に劇場で聴くのとは違った印象になることもありますが、アップの映像は歌手の細かな演技まで伝わるので深く理解できることもあると思います。
TV放送ももっと増えるといいですね。

本当にド・シロウトの拙い感想しか書けませんが、今後ともよろしくお願いいたします。


by kametaro07 (2010-12-31 16:41) 

galahad

すごい! 今年はお怪我にもめげずがんばりましたね~。
kametaroさんのランキングに、私の観ることのできた公演が入っててうれしいです(単に趣味が似てるだけ?)。 「ボリス」は私の2008年のベスト公演、「トリイゾ」「ワルキューレ」が今年のベストです。 
それにSKDは世界一!
来年は国内で観るのがんばりましょう。 引き続きよろしくお願いします。
by galahad (2010-12-31 18:24) 

kametaro07

galahad さま
>単に趣味が似てるだけ?
そういうことのようで・・・^^。
リンデンの音響が懐かしく恋しいのも一緒。

>それにSKDは世界一!
こちらもご賛同いただけて嬉しいです。

来年は国内頑張ります!
こちらこそ来年もどうぞよろしくお願いいたします。
by kametaro07 (2010-12-31 21:50) 

hbrmrs

明けましておめでとうございます。

昨年の暴走(?)オペラ紀行は本当にすごかったですね(笑)。どれも楽しく読ませていただきました。

私も、年々休暇の取得や体力が厳しくなっておりますが、新年に当たって、今年も頑張って現地に馳せ参じるぞ!と、手を合わせて願おうと思います。

国内でも良い公演が目白押しなので楽しみですね。(J・カウフマンが一年で3回もやってくるなんて、シンジラレナイ(笑))

今年もよろしくお願いします。
by hbrmrs (2011-01-01 11:43) 

kametaro07

hbrmrs さま
明けましておめでとうございます。
昨年限りのことでございますので、派手にできました。

>新年に当たって、今年も頑張って現地に馳せ参じるぞ!と、手を合わせて
私もhbrmrs さんのご旅行がAFのトラブルや各地のストライキなどにに巻き込まれることなく^^;無事予定通り公演がご覧になれるよう、手を合わせてお祈りします。

ご自身はそういうおつもりはサラサラないこととは存じますが、私から見れば、かなりご立派な!オペラ&クラシック暴走族リーダーです^^。

引き続きよろしくお願いします。

by kametaro07 (2011-01-01 19:30) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。