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ドン・パスクワーレ [METライブビューイング]

Don Pasquale / Gaetano Donizetti

Production: Otto Schenk
Conductor: James Levine
Norina: Anna Netrebko
Ernesto: Matthew Polenzani
Malatesta: Mariusz Kwiecien
Don Pasquale: John Del Carlo

おもしろいです。
でも途中なんだか年寄りを虐めてるみたいで胸が痛くなってしまいました^^;
これは喜劇ですが、教訓でもあります。
今の世の中にもずるがしこい連中はウヨウヨ・・・騙されないように気をつけましょう・・・・特にご年配の方々。

まぁ、この話はなんとかノリーナとエルネストを結びつけようというマラテスタの策略で、悪気のないハッピーエンドの喜劇ですが・・・。

聴き所はなんと言ってもデル・カルロとキーちゃん(キフィエチェン)の早口2重唱。
ライブビューイングでアンコールまで聴けるなんて最高!

デル・カルロは巨体をオロオロ、オタオタさせて汗だくの熱唱、熱演。
モサっと不器用そうなのですが、それがイイ味をだしていて、タイトル・ロールとして存在感タップリです。
すごく人が良さそうなので、こういう人を虐めちゃだめだよ・・・って思ってしまうんです。

ドタバタの仕掛け人、マラテスタ役のキーちゃん・・・最高にトボケまくってます。
キーちゃんを好きな理由はキャラ、と書いたことがありますが、いつも地に足がついて堂々と・・・ふてぶてしいと思う時もあるほど^^;・・・クールなのですが、サラッとさりげなく役にハマっているのです。
地でやっているのじゃないかと思うくらい・・・。
ドンジョの時にはキーちゃんは昔番を張っていたに違いない・・・と、
今回は今回でキーちゃんはトボケたヤツに違いない・・・と思ってしまうわけです^^;
根っからの役者なのでしょう。
ベルカントの歌唱技術も聴かせてくれてますが、来シーズンはダムラウ、フローレスと一緒に「愛の妙薬」の予定とか・・・[猫]としてはかな~~~り悩ましいことに・・・・そりゃ行きたいにきまってますが・・・。

ノリーナのネトレプコ、やはりコメディはめちゃイケ。
天真爛漫というか自由奔放というか・・・こちらも地でやっているようです^^。
そのおおらかな演技や歌声は魅力にあふれます。
しかし、このまま年取ると肝っ玉かあさんみたいになっちゃいそう・・・。
もう少しシェイプしたほうが良いかも^^;2月にMETで同じメンバーで再演が予定されてます。
キーちゃんは事も無げにヒョイッとネトレプコを振り回してましたが、ギックリ腰になるといけないし・・・・。

ポレンザーニはトリノの来日時の舞台姿よりポッチャリ、丸く見えます。
エルネストという役柄自体、ドタバタの蚊帳の外といったところで、ちょっとオマケのようになりそうですが、柔らかく、優しい声で熱唱・・・とっても良いオマケ・・・・いえいえ、オマケなんて言ったら失礼です。
ポワっとした感じのエルネストでネトレプコのノリーナとはお似合いのカップルです。

演出がちょっと派手に虐めすぎじゃない?というところはありますが、4人の登場人物の息もピッタリ、重唱も素晴らしく、楽しめました。

そしてレヴァインが杖をつきながらもお元気そうだったのがなにより嬉しいことです。
序曲の楽しそうな指揮ぶりがとっても印象的。
日本でもお元気な姿を見せてくれますように・・・。
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