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イドメネオ・・・Palais Garnier・・・2010/1/26 [オペラ]

画像 746.jpg
Idomeneo / Wolfgang Amadeus Mozart

Philippe Hui Conductor
Luc Bondy Stage Director
Erich Wonder Sets
Rudy Sabounghi Costumes
Dominique Bruguière Lighting
Arco Renz Choreography
Alessandro Di Stefano Chorus Master

Charles Workman Idomeneo
Vesselina Kasarova Idamante
Isabel Bayrakdarian Ilia
Tamar Iveri Elettra
Lothar Odinius Arbace
Xavier Mas Gran Sacerdote di Nettuno
Nahuel Di Pierro La Voce
Claudia Galli, Anna Wall Due Cretesi
Vladimir Kapshuk, Manuel Nunez Camelino Due Troiani

Paris Opera Orchestra and Chorus
Coproduction with theTeatro Alla Scala, Milan and theTeatro Real, Madrid

今回の旅行最後の公演はパリ・サブスクリプションの3演目目です。
正直、グルベさまのエルヴィーラを聴いた後で[猫]は燃えカス。
旅行の疲れも出てきてヨレヨレモードです。
感想も自信ないので簡単に書かせていただきます。

この「イドメネオ」発表時からのことを考えると、この公演自体もヨレヨレといったところ。
ネトレプコ、カサロバ、ビリャゾン出演ということで「湖上の美人」と共にパリの目玉だったのが、ビリャゾン、ネトレプコ降板により片目を失いました。

おまけに楽しみにしてた女性指揮者エマヌエル・アイムEmmanuelle Haïmがオケと芸術上の意見が合わず、フィリップ・ユイPhilippe Huiに交替とのこと。。。こういったことを公式ホームページ上載せるのも珍しいのではないかと思うのですが。。。。。一方でヴィリャゾン、ネトレブコ降板の時はなーんの説明も載ってなかった。。。。まぁ随分早い段階でしたし、ヴィリャゾンは説明も必要ない状況ですが。。。ネトコは?
キャストチェンジの理由を載せるなら載せる、載せないなら載せないで統一しないと変ですよね。

それでもカサロヴァ、イヴェリ、ワークマンがいる!と臨んだのですが・・・・。

ガルニエは初めて入ります^^。

席はバルコンで良い場所のはずなんだけど、[猫]の席は補助椅子みたいな折りたたみ式。。。ありゃ。
「湖上の美人」は前の良い席じゃないと嫌だとゴネたから、他は本当にどうでもイイ席。。。ということね。。。
ここの作りは変わっていて平土間後方3分の1くらいが前より高くなっていてバルコン、optimaといって一番良い席となっているのです。
ですから折りたたみ椅子でも座り心地は悪くないし、何より良く見え、とりあえずOK。

舞台は上の写真のように右側がオーケストラボックスにかぶさるように張り出した形になってます。
そこでコーラスが歌ったり、登場人物が観客席の端の方から出入りしたりと工夫はあるのですが、全体的に単調な演出でした

序曲が始まってすぐ驚いたのは音響の良さ。
良すぎて残響が気になるくらいです。

この音響のせいかコーラスは迫力。

イダアマンテ役のカサロヴァの巧さばかりが印象に残った公演でもあります。
姿も男性にしか見えませんでした。

イリア役のバイラクダリアン、技術がしっかりした人ですが、囚われの身とはいえ、王女の役。
ところが[猫]には庶民の声にしか聴こえなくて、この役にあっているのか?という疑問をもちました。
カサロヴァとの相性もいまひとつ、2重唱もきれいに聴こえませんでした。

タイトルロールのワークマン、低音が良くありません。
昨年1月「セメレ」で聴いた時と印象が違うと思ってましたが、休憩後は良くなり・・・そうそう、これがワークマン!と納得。
体格的には背も高く、王として威厳のある人ですが、声質はこの役にあっているか?
少々力強さに欠けるかなと思うと共にヴィリャゾンのような重い人の方が良いのではないかとツイ思ってしまいました。

エレットラのイヴェリは「オネーギン」でのタチアナとはガラッとイメージを変え、良い意味で別人でした。
嫉妬に燃える表情で熱唱!プロフェッショナルです。
しかしネトレブコはなぜこの役を歌わないのか?ルチアや清教徒、アンナ・ボレーナを歌うくらいなら、これ歌えよ![猫]は疲れて機嫌悪いし・・・こちらもツイ思ってしまったのでした^^;

アルバーチェ役のオディニウス、ワークマンと良く似たタイプ。
なかなか良い歌唱でした。

演奏は可もなく不可もなく・・・・としか書けません^^;

結局発表当時の華やかさを思い出してしまった公演でした。
画像 748.jpg

左からイヴェリ、ユイ、ワークマン、カサロヴァ、バイラクダリアン
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コメント 4

keyaki

イドメネオって、どういうタイプのテノールがいいんでしょうね。モーツァルト専門っぽいテノールのワークマンだと確かに軽すぎるのかもしれませんね。パヴァロッティがメトで歌った映像がありますが、これがなかなか良くて好きです。
ビリャソンのイドメネオもどうなんでしょう....想像できないです。

ネトレプコは赤ちゃんと一緒にいたいのが本音のようで、新しい役で時間をとられるのはいやみたいですね。メトのホフマン物語も4役歌うはずが、アントニアだけにしちゃったんですよね。

カーテン・コールの写真を見て、なんかチープな舞台だな...と思いましたが、やっぱりというか、演出はリュック・ボンディなんですね。ということは、数年前のスカラ座の開幕公演のと同じってことでしょうね。

指揮者とオケが合わないとかは、数年前、シェロー演出の《コジ》でもダニエル・ハーディングが降板したことがあります。
原因はオケの不真面目さにあったようで....下記の記事のコメントに詳しく書いてあります。
http://keyaki.blog.so-net.ne.jp/2005-09-02
by keyaki (2010-02-07 20:00) 

kametaro07

keyakiさま
>イドメネオって、どういうタイプのテノールがいいんでしょうね。
私も書きながら考えてみたのですが、答えが出せません。
オリジナルがヴィリャゾンなので、ヴィリャゾンも聴いてみたいものだと思ってしまったのですが・・・。
ワークマンはバロックにはピッタリの人ですが、この役には端正すぎるような気がしたんです。

ネトレプコが新しい役に時間をとられるのが嫌というのはご自由にどうぞですが、アンナ・ボレーナも辞めた方がいいんじゃない?というのが私見です。

>数年前のスカラ座の開幕公演のと同じ
そうですね。パリとスカラとテアトロ・レアルとの共同制作となっています。
ちょいと退屈でした^^;

>指揮者とオケ
ダニエル・ハーディングを激怒させて降板に追い込むとは!?!?
ここのオケはある意味強いですね。


by kametaro07 (2010-02-07 21:58) 

dognorah

私は遅れて2月7日のマチネーを見てきました。楽しめましたが舞台の暗さはちょっと嫌です。イヴェりは本当によかったですね。私もバルコンでしたが前席の人が来なかったので見え方は最高でした。
by dognorah (2010-02-13 09:57) 

kametaro07

dognorahさま
全席の人が来なかったのはラッキーでした!
イヴェリは良いですね^^。あれだけ役によって演じ分けられるというのは実力がある証拠なのでしょう。
by kametaro07 (2010-02-13 23:43) 

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