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清教徒・・・Wiener Staatsoper・・・2010/1/25 [オペラ]

画像 237.jpg
一幕終了後のカーテンコール
南欧風イケメン・ダニエル、北欧風イケメン・フィッシェサーと共に

I puritani / Vincenzo Bellini

Inszenierung: John Dew
Bühnenbild: Heinz Balthes
Kostüme: José Manuel Vazquez

Dirigent Jan Latham-König
Sir Giorgio, Oberst im Ruhestand, sein Bruder Christof Fischesser
Lord Arturo Talbo, Parteigänger der Stuarts Shalva Mukeria
Sir Riccardo Forth Boaz Daniel
Elvira, Lord Valtons Tochter Edita Gruberova

今回の旅行のメインイベント!

神業です!取り憑かれてます!取り憑いてるのはエルヴィーラか?歌の精か?
狂乱の場のコロラトゥーラのなんと狂おしく美しいことか!
歌い終わって舞台奥に下がりこちらを振り向く。
ブラヴァーと拍手喝采の中、逆光に照らし出されたその姿の神々しさといったら聖母降臨、日本風に例えると天照大神。
思わず拍手の手をそのまま拝むようにしてしまいました。
その素晴らしさはとても言葉で表現できるものではありません。

取り憑かれてるのは[猫]自身もです。
グルベさまを教祖としたグル教の信者、グル狂とも言います。

相手役アルトゥーロのムケリア、1幕ではよい声ながらも一緒にかすれたような音が奥のほうから聞こえてくるような、不思議な感じでした。
ところが、この人、自分のアピールの仕方を充分に心得ています。
3幕こそ自分の出番!ここが自分の聴かせどころ!とばかりに陶酔しきって熱唱します。
かすれたような音も全くなく、Fこそ出しませんでしたが、グルベさまとのCredeasi Misera の素晴らしいこと・・・・ブラビー!!!
ネットで調べるとグルジア生まれ、若手のように書いてあるのを見かけましたが、写真ではどうも若手に見えない。。。http://www.godirect-am.com/cms/192
今回はカツラ?それでもなかなか体格が良く、舞台栄えする人だと思いました。

リッカルド役のダニエル、良い声の持ち主ですが、一幕「永久にあなたを失って」で途中ガラッとした声が一瞬聴こえ、アレ?と思っていたら・・・・終に最後1小節ほど声が出なくなってしまいましたアーーー!
出てしまった。。。ブー。。。一人だけでしたけどね。。。
今日がロールデビューとのこと。。。緊張したのか?調子が悪いのか?喉が一時的におかしかったのか?
舞台にアクシデントはつきものですが、その後はさすがにすごく慎重に歌っている様子。
それでも2幕のジョルジョとの2重唱は力強く、聴き応え充分で、結局一幕のアクシデント後ははソツなく歌いきり、最後は拍手喝采。
ここウィーンを主な活動の場としているようですが、もう一度調子の良いときに聴いてみたいです。

ジョルジョ役のフィッシェサー、高品質リンデン男子低音組の一人です。
今まで「パルジファル」のクリングゾルで2回聴いたことがありますが、安定感のある実力者です。
リンデンでは先輩パーペの控えのような存在でもありましたが、今シーズンからヨーロッパ各地で本格的に活動し始めたようです。
今回も堂々とした歌唱で感情表現もありますが、ちょっとマジメすぎるかもしれません。
いまひとつアピールする方法を身に付けると、背が高くかっこよい人なので人気もでてくるでしょう。
今後6月ネトレブコ、グリゴーロの「マノン」でROHデビュー、8月ルツェルンでアバド指揮のもとカウフマン、マッティと共に「フィデリオ」に出演が決まってます。
今後の活躍が楽しみな人です。

ヤン・レイサム=ケーニッヒ 指揮の演奏は美しいメローディーを奏でたことはいうまでもありませんが、グルベローヴァ、ムケリアがこれだけ集中して歌えたのは、信頼関係の現われでしょう。

演出については・・・これまたワケわからん。。。。。全体的に暗いイメージ。。。。。3幕、ぶら下がりランプがたくさん床すれすれに上からぶら下がってるのは森を表したのだろうけど。。。。。どうでも良い演出でした^^;

画像 810.jpg
終了後のカーテンコールムケリアと一緒に


画像 235.jpg
指揮のレイサム=ケーニヒと一緒に


2月7日追記;
やたらアクセスが多いので調べたら・・・・
なんとグルベローヴァのファンサイト、newsのページでカーテンコールの写真としてこの記事へリンクするようになっていました!!!
もうびっくり!!!
[猫]のちょいピンボケ写真を全世界のグルベさまファンが見る!!!
オロオロしちゃいますね^^;
ということで写真を大きくしました。
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keyaki

あっ...フィッシェサー....
そうなんですか。このバスさんリンデンのアンサンブルメンバーだと思いますが、最近あちこちでお名前を見かけるんで私も気になってました。
マノンではグリゴーロのお父さんですよね。多分すごく若いと思いますが、舞台映えがして化けられる容姿のようですね。

>ムケリア
ホームページにどうしてあんな写真をのせるんでしょうね。
新国でマントヴァ公爵を歌ってますが、ちゃんと化けていて、
「マントヴァ公爵のムケリア、ちゃんとカツラをかぶって、ぽっちゃり可愛い系(たとえれば、ルネ・コロ)のプレイボーイに変身していました。」なんて感想を書いてます。
http://keyaki.blog.so-net.ne.jp/2008-11-01

ピンボケ(失礼!)のせいか、グルベローヴァがとても若く見えますね。
by keyaki (2010-02-06 00:57) 

kametaro07

keyakiさま
>リンデンのアンサンブルメンバー
昨シーズンまではそうだったのですが、今シーズンからは違うようです。
久しぶりにリンデンのサイトでアンサンブルメンバーを見たら、パーペ、トレーケル、ミュラ=ブラッハマンは残ってましたが、フィッシェサー、ヴァラさんのご贔屓ヴィノグラドフもゲスト・シンガーに名前がありました。
リンデンの方針でアンサンブルを減らしたのかもしれませんが、2人共外で活躍のチャンスを広げる為に契約しなかったのではないでしょうか。
アンサンブルになるとその歌劇場でほとんどスケジュールは埋まってしまいますから。
パーペくらい有名になってしまうと歌劇場は自由にしていいから居てほしいというところでしょう。バレンボイムと仲良しですしね。
それにしてもフィッシェサーは注目公演にお声がかかってますね。
近くで見るとダニエルもそうですが、若い人のようでした。
4月同じくウィーンでネトレブコがエルヴィーラを歌う時もフィッシェサーだけまた出演するんですよね。他はホセ・ブロス、キーちゃんなんです。

>ムケリア・・・ホームページにどうしてあんな写真をのせるんでしょうね
本当ですね。
マネジメントがいいかげんなのでしょうか?
売り出し方がヘタですよね。

ピンボケ^^;はバカチョンでは仕方ないとカメラメーカーに勤めている友人から言われました。
暗い劇場の中、動く被写体なので良いカメラじゃなくては無理だと・・・。
でも女子としてオシャレ的に小さなカメラじゃないと嫌なので・・・これからも記事も写真もピンボケでいきます^^;
by kametaro07 (2010-02-06 12:20) 

ヴァランシエンヌ

再び横から失礼しますf(^^;

ちょうど我が家でも少し話題にしたんですが、フィシェッサー氏、9月のROH「マノン」のデ・グリュー伯爵役で、来日するみたいですよ。
出所は、ご本人のオフィシャルサイトです。写真もたくさん、音声も聴けますので、よろしければチェックなさってみて下さい^^
とりあえず、スケジュールのページのリンクを貼っておきますネ。
http://www.fischesser.de/kalender.html

彼は3年前のリンデン来日のDGでは、騎士長でも来日してます。私が聴いたのは、6年前のリンデンでの「魔笛」の弁者、5年前の「ボエーム」のコッリーネと、来日公演の時ですが、押し出しが強くて、なかなか素敵なんですよね(^^♪
パぺにちょっと似た感じかなぁ?と思います。

リンデンのアンサンブルの件ですが、ヴィノグラドフがリンデンの専属だったのは、2001年~2003年までの2年間だけなんです。専属を離れたのは、kametaroさんが仰るように「国際的なキャリアを積む為に、色々なところで歌いたい」という理由ですが、専属を離れた現在もベルリン在住ですし、ベースにしているのは、あの劇場です。
もし興味がある方は、プロフィール↓これは手前味噌ですが、ワタクシの手作りでございます(笑)
http://homepage2.nifty.com/valencienne/prof-01.htm

いわゆる「メジャーどころの劇場」への出演はあまりないんですけど、それでも彼なりに進歩しているのは、6年も追っかけていれば、わかります。

今年の新国への再登板のように、2度目、3度目とお声がかかることも、本当に少しずつですが増えてきましたし。
大好きなリンデンで出会って好きになった歌手ですから、もちろん今でもリンデンで歌ってくれるのは、私にとって大きな喜びに他ならないのですが、
もしもリンデンの専属のままだったら、3年間で2度、新国へは来てくれなかったかもしれないと思うと、その時、その選択をしてくれた彼には、感謝の気持ちでいっぱいです。
by ヴァランシエンヌ (2010-02-06 20:19) 

kametaro07

ヴァランシエンヌ さま
>ヴィノグラドフがリンデンの専属だったのは、2001年~2003年までの2年間
そうなんですか。
フィッシェサーが2004年から専属ですから、ヴィノグラドフが先輩なのですね。
写真で見る限りヴィノグラドフのほうが若く見えますけど、実年齢はどうなんでしょうね?
フィッシェサーも近くで見るとすごく若い感じでした。
二人とも高品質リンデン男子低音組出身として今後が楽しみ!!!
ヴィノグラドフは新国も楽しみですが、その後ミラノ・スカラデビュー!!!ですね^^。
by kametaro07 (2010-02-06 21:16) 

ヴァランシエンヌ

>フィシェッサーとヴィノグラドフ

フィシェッサー氏は、HPにも年齢記載がないので、おいくつぐらいなのかわからないんですが、
私見では「ヴィノさん(アラサー)よりもちょっと上で、私(アラフォー^^;)よりも少し下、つまり35~6歳じゃないかな?」と思ってます。いえ、特に根拠はないんですが。

>スカラデビュー

ありがとうございます(///▽///
先ほどのコメントを書いたら、自分のところでも書きとめておきたくなりましたので、軽く記事にしておきました(笑)
リンクさせて頂いたので、不都合があれば仰って下さいね。
(URLに該当の記事、入力してあります)
by ヴァランシエンヌ (2010-02-07 00:20) 

kametaro07

ヴァランシエンヌさま
リンクOKです。
私も昨シーズンのアンサンブルメンバーに誰が入っていたか?はっきりと記憶になくて・・・フィッシェサーはスケジュールを見るとほとんどリンデンなのでアンサンブルだったに違いないと勝手に推測してます^^。
カターヤくんは今シーズンもアンサンブルで頑張ってますが、本当にリンデンべったりのスケジュールですものね。
仰るようにヴィノグラドフがアンサンブルから離れて他に活動の機会を求めたからこそ来日の機会があって、うれしいお気持よくわかります。
ところでカターヤくんのホームページを発見して・・・写真がすごくハンサムでビックリ!・・・舞台でもかっこ良かったですけど・・・余談でした^^;
by kametaro07 (2010-02-07 13:56) 

galahad

kametaroさんのお写真が世界のグルべ様ファンに共有されているとは、すごいすごい! なんと立派なグルバーでしょう。
私も横入りで、フィシェッシャーさんがリンデンのアンサンブルを離れたとは知りませんでした。 彼も世界に羽ばたいていくのね。
カターヤくんも先輩方みたいにおヨソでも歌う機会が増えるといいなあとは思うけど、ベルリンに行けば必ず聴けるというのもいいことですよね。
ハンサムでビックリしました? 今度私のとこでカターヤくん特集しようかな。 ネタがないから3月に行ってきたあとにでも。 
by galahad (2010-02-08 19:36) 

kametaro07

galahad さま
もうビックリであります^^。
グルベさまのファンがピンボケでもこの写真を見て喜んでいただけるのなら、グルバーとして一役買えたような気がします。
>今度私のとこでカターヤくん特集しようかな。
ぜひよろしくお願いします^^。
舞台では凄くカッコよかったですが、リンデンの古い写真しか見てなかったので。。。
カターヤくんのH/Pの写真が現在のカターヤくんなんでしょうね。
by kametaro07 (2010-02-09 00:17) 

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