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ドン・ジョヴァンニ・・・Wiener Staatsoper・・・2010/1/24 [オペラ]

Don Giovanni / Wolfgang Amadeus Mozart

Inszenierung: Roberto de Simone
Bühnenbild: Nicola Rubertelli
Kostüme: Zaira de Vincentiis
Musikalische Studienleitung: Jendrik Springer

Dirigent Adam Fischer
Don Giovanni Michael Volle
Komtur Alexandru Moisiuc
Donna Anna Erin Wall
Don Ottavio Dmitry Korchak
Donna Elvira Iano Tamar
Leporello Wolfgang Bankl
Zerlina Anita Hartig
Masetto Zoltán Nagy

ウィーンは上空から見ると真っ白!
どうしようかと思いましたが、街中はほとんど雪が残ってなく足元は問題なし。
でも鬼のようにさぶーーーい!最高気温0度。。。

さて10ヶ月ぶりのウィーン国立歌劇場。
今回は初めて上の方、バルコンのハルプミッテ最前列に座りました。
視覚的にはちょっと前のめりにならないと舞台全体が見えないのですが、音響は最高です。

序曲が始まってすぐ、やはりウィーンは音色がきれい!また聴きに来れた幸せを実感。
アダム・フィッシャー指揮による演奏はこの作品独特のワクワク、ゾクゾク感に満ち、ドラマティックな展開。
この演奏を聴けただけでも大満足!

というのも「ドン・ジョヴァンニ」は映画版でしか観たことがない[猫]は歌手陣についてはちょいと贅沢な不満を持ってしまいました。
ライモンディ、ファン・ダム、カナワ、モーザーなど当時の超一流歌手陣の映画版とは比べるなんて!・・・・ありえない!と分かっていても基準がそこにできちゃったから仕方ない・・・お許しを^^;
いろいろ鑑賞していくうちに、この基準も徐々に下がってくれることでしょう。

今回タイトルロールのフォレは明らかに他の出演者と格が違ってました。
歌唱、体格ともに堂々とした風格のある人です。
少し気になったのは演技面。
笑い方がその辺のオヤジと一緒。もう少し品があったほうが良い・・・・。
最後騎士長の石像が現れたときの驚き方も腰抜かして驚いてて、これもその辺のオヤジ。
これは演出家の指示もあるでしょうし、舞台で表現するとなると仕方ないんでしょうかね?

レポレッロのバンクルは小太りでイメージ的にピッタリ!
歌も演技もソツなく良かったとは思うのですが、全体的にこじんまり、コンパクトな印象。

エルヴィーラのタマー、低音の響きが悪く、高音が過度にヒステリックに聴こえました。
途中声がかすれたりしていたので調子悪かったようですが、シャックリしてるように聴こえる時もあって聴きづらかったです。
休憩後は高音と低音の響き方の違いもそれ程なくなり、だいぶ良くなりましたが、[猫]は残念ながら得意な声ではないなー・・・。

ドンナ・アンナのウォールは説明書きによるとカナダ人でウィーン国立歌劇場デビュー。
2004年リチャード・タッカー賞、Aria-Foundationのアリア賞を受賞したとのこと。
声に潤いがあり、父を殺された悲しみと無念の情を表現する歌唱でなかなか良いと思ったのですが、後半の<いいえ違います・・私は貴方のもの>は少々息切れぎみ。

オッターヴィオのコルチャック、注目の若手ということで楽しみにしてました。
少し小柄ですが、声も舞台での姿も少年のように若々しく瑞々しい透明感があります。
正義感を感じる声の張りもあります。
発する声の一音一音の端々にちょっとゆらぎが感じられ、緊張してるか、慎重に歌いすぎているような印象。
それでも舞台が進むにつれ徐々に安定感が増し、2幕のアリア<私の恋人を慰めて>はお見事!ブラボーでした。
今後他の役でも聴いてみたい人ですね。

騎士長のMoisiucはこの役には声質が少し軽いかな?と思いましたが、最後は迫力の歌唱で納得。

ツェルリーナとマゼットについては[猫]の脳みそのキャパでは記憶不可能、というか良くも悪くも特に印象に残ってません^^;

演出は大きな動きのあるものではありませんが、衣装も豪華で雰囲気もなかなか良いと思いました。
画像 194.jpg

写真は遠いのでいつものようにピンボケ^^;

左からバンクル、タマー、フォレ、ウォール、コルチャック






画像 195.jpg
アダム・フィッシャーと一緒に

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コメント 2

keyaki

ディミトリー・コルチャック Dmitry Korchakは、来シーズン新国の《コジ》のフェルランドですよ。演出がミキエレットなので、一番楽しみにしてるんです。

エリン・ウォールErin Wall は、2005年のエクサンプロヴァンス音楽祭で、シェロー演出の《コジ》で、ガランチャと共演しているんですが、その後のガランチャの活躍と比べると、ちょっと足踏み状態だったようですね。この時の、ドン・アルフォンソはライモンディだったんです。

チューリヒのセビリアの理髪師のカーテンコールの写真、ブログに使わせていただきました。ありがとうございます。
by keyaki (2010-02-05 02:00) 

kametaro07

keyakiさま
>ディミトリー・コルチャック Dmitry Korchakは、来シーズン新国の《コジ》のフェルランド
灯台下暗しにとってありがたい情報^^、聴きに行かなくてはいけませんね。
すごく清々しい雰囲気で好感がもてる人です。

ウォールはなかなか良かったですが、いまひとつ抜きん出た印象というほどではありませんでした。
ガランチャは実力と共に、あの舞台栄えする容姿で歌劇場で引っ張りだこになるのでしょうね。

バカチョンデジカメのちょいピンボケ写真ですが、使っていただけて恐縮です^^。
by kametaro07 (2010-02-05 13:43) 

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